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第15話 未定活動
「ではなんの部活をつくるか、考えましょう神山君」
神山君は青空猟奇の部屋にいた。
「サッカー部がいい」
「サッカー部は既にあるじゃないの」
「既存する部活と同じ部活をつくるなんて、異常じゃないか」
「サッカーは十一人でするものよ神山君」
「そうだった。第一、僕は運動が苦手だったよ青空さん」
「やはりここは、過去にどの学校にも存在しなかったものをつくるべきね」
「というと?」
「危険物取り扱い研究部……とか」
「色物の研究部は普通だよ、青空さん」
「やれやれ、いざ考えるとなかなか決まらないものね、神山君」
「なかなか決まらないなんて、異常じゃないか」
「なら、予定未定部とかどうかしら、神山君」
「青空さん、君は天才かい?」