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第11話 活動思考
青空猟奇には妹がいる。
「名前は青空常軌【あおぞらじょうき】。名前の通り至って普通の子よ」
「青空さん、その名前は普通じゃない。いや、意味は普通だけど」
二人は揃って下校していた。
これから神山君は青空猟奇の家にお邪魔するのだ。
「彼女は普通過ぎるわ。神山君は失望してしまうかもしれない」
「君の妹が普通なはずがないじゃないか」
「だってあの子、部活に入っていないのよ」
「?」
「部活に入っていない中学生なんて、普通だわ」
「部活に入ってない僕らはどうなるんだい?」
「盲点だったわ、神山君。。部活に入っていない高校生も、普通よ」
「これは大問題だ青空さん」
「いっそ部活をつくりましょう」
「流石だ青空さん。それは異常だよ」