第8話:第八戒「盗むな!でも思想の引用ってセーフ?」
──舞台:荒野のテント会議室。
思想は引用から生まれる──でもそれ、盗んでることにならない?
モーセ(石板をドヤ顔で掲げながら)
「第八戒──“盗むな!!”──人のモノ盗るな!思想も!神の言葉もなァ!!」
ムハンマド(巻物に記録しながら)
「それ、つまり“盗作・剽窃・知的財産権の尊重”という話に拡張できますね。
思想クラッシュを防ぐには出典明記が重要です」
イエス(ほわっと微笑んで)
「でも、“愛”って……誰かの言葉じゃなくても、
誰かの中に自然と湧き出すものじゃない?」
モーセ(机をドン!)
「お前それで“神の愛”って言い出して、
神の思想ごとブランド化して売ってるんだぞ!?!?」
ムハンマド(冷静)
「たしかに“赦し”という概念をオリジナルっぽく扱ってますが、
発祥が曖昧でソース追えません。構造的にグレーです。」
イエス(やや悪びれず)
「……あれ、“神の愛”ってみんな持ってるもんじゃないの?」
モーセ:
「それ“全員持ってるならパクってもいい理論”やめろぉぉぉ!!!」
──そこで、俯瞰者(君)が現れる。
今回はロゴ入りUSBメモリを首からぶら下げている。
君(USBをかざしながら)
「思想ってのは、“盗むな”じゃなく“接続せよ”なんだよ。」
3人:
「……は?」
君:
「思想は誰かのものじゃない。
でも、それが“どこから来たか”を切って、
“自分だけのもの”として扱った時点で、それが“盗用”になる。」
モーセ:
「……つまり、引用はいいけど、“起源偽装”したらアウトってことか?」
ムハンマド:
「バージョン履歴と開示ログの保持が思想的倫理になるわけですね」
イエス:
「でも僕、神から直接受け取ってるから……引用元、神……だよ?」
君:
「お前、それ**“全部神のせい”にする思想的マルチ商法”**だぞ。やめとけ」
【神の声】
──第八戒、思想の起源が見えずに混乱拡大。
次回、『第九戒:嘘つくな!でも方便ならセーフ?問題』お楽しみに。