第6話:第六戒「殺すな!でも神の名で粛清はOK?」
──舞台:荒野のテント会議室。
思想が過熱しすぎたら、なぜか人が減る。
モーセ(叫びながら石板を掲げる)
「第六戒きたァァァァァ!!!
──“殺すな!”──シンプル!でも深い!でも民には届かない!!!」
ムハンマド(即記録)
「了解。殺人禁止。
ただし防衛・制裁・法令における執行対象は除く──と注釈を追加。」
イエス(穏やかに)
「……でも、人が人を裁くこと自体、神の意志を超えるんじゃないかな…」
モーセ(食い気味)
「うるせぇ!!!!
前回、民が金の牛つくったからブチ切れて、
焼いたあとに粉にして水に混ぜて飲ませた俺に謝れ!!!!」
ムハンマド:
「それは明らかに越権です。
神の代理を名乗るなら、もう少し抑止力に寄せてください。」
イエス:
「……でも赦すよ?」
モーセ:
「もう黙ってろ愛のクラッシャー!!
お前の“赦す”が世界で一番人を殺してる気がすんだよ!!!」
(場の空気がまたも荒れ始める)
──そこへ、俯瞰者(君)登場。フードを被って静かに現れる
君:
「なぁ、“殺すな”って、お前ら本気で守る気ある?」
3人(沈黙)
君(冷静に)
「モーセ:ガンギレ芸で民を〇す
ムハンマド:法で整備して刑罰で〇す
イエス:赦すけど、思想的に追い詰めすぎて〇す」
モーセ:
「待って!?なんで全員〇し方が違うんだよ!!?」
ムハンマド:
「記録上、“直接手を下していないからセーフ”という民の言い訳が多発してます」
イエス:
「僕は何もしてないよ?……“赦してる”だけだよ……」
君:
「そう。“赦し芸”で罪悪感バグらせるの、お前が一番えぐいからな?」
3人:
(全員無言)
君(まとめに入る)
「“殺すな”って、
命の話じゃなくて“接続を断つな”ってことなんだよ。
思想で繋げ。それができなくなったら、それが本当の“殺し”だ。」
【神の声】
──第六戒、クラフト民への制裁により思想炎上。
次回、『第七戒:浮気するな!でも思想乗り換えはOK?』お楽しみに。