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転生したら不正入国者だった。終わった。  作者: 旅人凛人
一章

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14/23

第十三話 希望組とやらがあるらしい。

「……!」


 目が覚めると、朝ごはんのいい匂いが漂ってくる。


「あら、おはよう佐久間。朝ごはんは、もう出来てるわよ。」

「嫁……?」

「何言ってるの?」

「確かに、イエスタは絶望組の嫁だな!」

「イグニスも、何言ってるの?」

 

 いつもの、イグニスのテンションで完全に目が覚めた俺は、苦笑しながら席につく。筋肉痛は、思っていたほどは無い。


「いただきます!」

「挨拶とか、佐久間しかしないわよ。」

「こういうのは、気持ちが大切なんだよ。誰がやってるとかじゃなく。」

「えっ、私もちゃんといただきます言っt」

「あら、おはようトワ。」

「んあぁ〜」


 トワが、2階から眠そうに出てきた。やっぱり2階に個人の部屋があるっぽいな。

 まだ2階に行ったことがないし、いつか行ってみたいな。


「なあ、私も、いただきます言っt」

「今日も風魔術の練習をするの?」

「もちろん!今日はふたつ同時に魔術を出す練習よ。」

「えっ、それむずくね?」


 ふたつ同時にって……異世界系だと、かなり難しい部類なはずだけど、そうでもないのか?

 

「私の扱いひどくね?」

「別に、いつも通りでしょう?」

「いつもは、反応くらいしてくれるのに!!!」

「あー、めんごめんごイグニス。早く外で特訓するよ!」

「佐久間、私は悪くないよな。」

「たぶんな。」


 いつの間にか朝ごはんを食べ終わったトワは、バーンと音を立てて家から飛び出した。


「ちょっと!扉が壊れたらどうするの……。」

「もう聞こえてないな。」

「後で説教ね。」

「トワ……今度こそ終わったな。南無三。」

「トワって毎日のように説教されてるから、もう慣れてそうだがな!」

「説教に慣れるとか無くね?」

「……確かに!そりゃあそうだな!!!」


 あー、この話しやすさよ。絶望組の中だと、圧倒的にイグニスが話しやすい。

 話していると、思わず笑いがこぼれる。

 一体どんな罪で捕まってしまったのか、見当もつかない。犯罪を犯すような人では無さそうなんだよな。


「そういえば、今日はギルドに行かないのか?」

「大きめの依頼は全部終わらせたから、しばらく休めるぞ!」

「……マジで言ってるの?」

「ああ!最近は妙に依頼が少なくて、絶望組の資金が足りなくなりそうなんだ。」

「それは……」


 なんか嫌な予感がするな……。何かがありそうで怖い。いつも見てる作品だと、キャラクター達はこういう違和感をスルーするんだよな。

 でも、実際立ち会ってみるとスルーするしかない。何も分からない以上、何も出来ないからな。


「気のせいだといいんだが……」

「一応気を付けておけば?」

「そうね。取り返しがつかなくなってからでは遅いもの。」

「分かった!一応気を付けておく!」

「……そうだ、イグニス。折角休みっぽいし、筋トレに付き合って欲しいんだけど。」

「筋トレだと!?素晴らしいな!!!今すぐやろう!」

「魔術やってからな。ごちそうさま。」


 俺は立ち上がって、家の外に出た。

 イエスタが食器を片付ける音が聞こえてくる。キッチンに持っていくぐらいは、した方が良かったかな。


「やっと来た!さくたん遅すぎ。」

「イグニスと喋っててな。ずっと依頼受けてて、なかなか会話する機会が無いからさ。」

「そうだけど……そうだね。」


 トワは少し目を逸らして、半分納得したような、してないような返事をした。

 

「……じゃ、風魔術をふたつ同時にやれるようにしよう!」

「やっぱり、それむずくね?」

「慣れれば簡単だよ。右手と左手で同時にやるだけだから。」

「それがむずいのでは……?」

「両手で別の魔術だったら、確かに難易度爆上がりだけど、同じ魔術なら簡単!」

「……なるほど。」


 両手で違う動きをするのは難しいけど、確かに同じ動きなら出来なくも……ないのか?

 ニッコニコなトワを見ていると、なんだかできるようなきがしてくる。


「じゃあ、一回やってみて。」

「よっしゃ、一発で成功させてやる!」


 俺は、今まで利き手の右手から風の刃を出していた。左手にも、その感覚を乗せて……


「……あれ?どっちからも出ねぇ。」

「まあ、初回はそんなもん。感覚的には、どうだった?」

「なんか……利き手じゃない方でボールを投げるくらいムズい。」


 利き手ならギリ投げられるが、左手で投げるとか出来ないんだよな。

 少しイメージを変えてみるか。左手でも出来るような、簡単な動作をイメージして……

 ……まずは、風の弾でやってみるか。両手から弾を――押し出す!


 俺の両手に魔法陣が現れて、両手から風の弾が発射された。そのまま木にババンとぶつかって、葉っぱが何枚か落ちた。

 片手で出した時と比べて明らかに遅いし、3分の2くらいの大きさしかない。


「……ギリ出来たか?」

「凄い!何で2回目で出来るの!?」

(ひじ)を曲げて、単純に手のひらで押し出す、簡単な動作をイメージしたんだ。」


 風の刃だと、押し出して発射されるイメージが湧かないから、このやり方だと多分できない。


「でも、ただの弾じゃあ攻撃力が無いな……」

「そういう訳でも無いよ!ただのボールでも、ぶつかったら普通に痛いでしょ!」

「……たしかに。」


 でもボールが痛いのって、回転が……

 ……そうか、回転か!風の弾に超回転かけて飛ばしたら、風の浸食作用(風が岩などを削る作用。理科で習うぞ!)で、めっちゃいい感じに攻撃出来るのでは!?

 しかも回転をかけるだけなら、魔力の消費も少ないだろうし、効率的に戦える!


「……めっちゃいい事思い付いた。」

「何?」

「これさ、弾に回転をか――」





 ズバアアアアアアアアアン!!!!

 突如として、辺りには轟音が鳴り響き、俺の視界はオレンジ色に染まった。


「!?!?!?」

「……タイミングわっる。」


 トワの声色が変わる。俺と最初に対面した時のような、どす黒い声色だ。

 どうやら防御魔法か何かで守られたらしい。トワが守ってくれたのか……。

 俺の周囲には、今まで感じたことがないほど濃い魔力と、少しの熱が残っている。

 ……ってことは、さっきのオレンジ色のは、炎属性の魔術か?火炎放射をブッパされたの?


「いやー、流石の反応!私の魔術なんて、遠く及ばないねぇ。」 

「手加減したでしょ?そりゃトワ相手じゃ防がれるよー。」

「全く、何をしているのか……」

「いや、何を四天王はこっちのセリフだよ。なにぶっぱなしとんねん。」

「誰だお前。」


 緑髪の、魔力垂れ流し魔女が、俺に視線を向けて言い放った。多分、火炎放射をしたのはこいつだ。


「俺はクソザコナメクジだ。」

「何を言ってるのか分からなくて、怖いのだけど……」


 いかつかった魔女の表情が、困惑に変わる。

 よっしゃ、俺の謎テンションの勝ちー!!!!

 

「そのテンション、ここで貫けるの尊敬するよ。さくたん……」


 トワからも、呆れの表情を貰う。

 その瞬間、目の前に気配を感じた。目には見えない気配に反応して、俺はバッと上体を()らせた。


「何っ!?」

「あっぶな!」


 俺は間一髪で、気配を消していた相手の攻撃を避けたらしい。

 トワがすぐさま炎魔術をぶっぱなす。俺の真正面を火炎放射が通り過ぎて、とんでもない熱が伝わってくる。

 しかし相手には当たらなかったようで、トワはチッとガチな舌打ちをした。


「……すまない、仕留められなかった。」

「珍しいね、あの(ゆかり)がミスだなんて。」

「一瞬……攻撃が出来なかった。全身が硬直したような感覚だった。すぐに治ったけど。」


 もしかして……イシスの加護にあった、敵が攻撃を一瞬躊躇(ためら)うって効果が発動したのか?

 本当に一瞬なんだろうけど、お陰で助かった。俺の反射神経に感謝だな。


「さくたんに手を出したからには、死ぬ覚悟あるってことで、いい?」

「待ってよー、今日はご挨拶に来ただけだからさ。」

「よくあるやつやん!?」

「ナメクジは黙れ。今は私とトワが会話してるんだよ。」

「申し訳ありませんでしたお許しください。」

「いいよー。」


 犯罪者って多重人格なの?怖いって。泣きそうになってきた。


「ご挨拶って……どういうことか、聞いてもいい?」

「私たち『希望組』は、王国と協力関係になったの!すごいでしょう!褒めて!」

「王国協力関係なんて、どうやって……」

「それは……もう、ねぇ?」


 緑髪の魔女は、するりと滑らかに肩を撫でた。

 確かに、πがめっちゃデカイし、肌が綺麗だ。顔も落ち着いた柔らかさがある。


「……俺はまだこの世界の事を1ミリも理解してないんだけどさ、これってだいぶよくないよな。」

「もちろんよ。犯罪者集団と国とが協力関係だなんて、頭がおかしいとしか思えない。」

「イエスタ……!」


 音を一切出さずに外に出てきたイエスタは、凛とした表情で言い放った。マジで頼りになる。

 俺とトワの2人しか居ない状態だと、今見えるだけで……3人を相手にするのは、ちょっと大変だったからな。


「お!久しぶりぃ、イエスタ。前から全く変わってないねぇ。」


 先程から少し軽い口調で話していた、変わった格好の女がイエスタにちょっかいを出した。

 金髪で、ようわからんツインテールのような髪型をしている。


「黙ってなさい。あなたは、こういう場に居るべき人ではないから。」

「それなら、そこの男の方が……じゃない?そもそも、何で絶望組に男がいるの?好きなの?」

「え、俺の事好きなの!?」

「大嫌いよ。」

「いやいや、な訳――」

「佐久間は黙って、そこで立ってなさい。」

「……はい。」


 イエスタの愛情も何も無い、淡々とした言葉には敵わない。俺は微動だにせず、立っていることにしよう。


「……で、王国と協力関係って、具体的にどういうものなのかしら?」

「そのままの意味ですよ。希望組と王国が力を合わせて、絶望組を潰します。」

「……敵の本拠地に、わざわざそれを言いに来たの?今ここで、全員殺してもいいのだけれど。」


 それは……ちょっとやめて欲しい。みんなに犯罪をやめて、更生してもらうのが俺の目標なのに、人を殺されちゃあたまらない。


「残念だけど、それは出来ないの。私たちに危害が加わった瞬間に、転送魔法で即帰還できるから。」


 転送魔法ってことは……ヘルシアが関与していたりするのか?

 ヘルシアって、犯罪者集団に手を貸すような人物なんだろうか……?


「……それにしても、随分とメンバーが少ないですね。てっきり、全員出てくるものかと。」

「ギルニアは百歩譲って分かるけど、イグニスも、エスマリアも居ないってのは不自然だよねぇ。」

「エスマリアは分からないけれど、イグニスなら、今2階で昼寝してるわ。」

「緊張感ないな。流石イグニス。」


 イグニスって、こういう時飛び起きて参戦するタイプだと思ってたけど、グースカピーしちゃうタイプだったのか。


「エスマリアたんは、本当にどっか行っちゃったんだよ。早くエスマリアたんを吸いたい……」

「俺も。エスマリア成分を補給したい。」


 あ、反射的に共感の声を出してしまった……


「……ずっと見てたけど、お前気持ち悪いな。もう一度切ってやろうか?」

「もう一度……?俺、一回も切られてませんけど?」


 (ゆかり)と呼ばれていた女が、怒りの表情になった。

 黒髪を上の方で結んでいる女の子だ。藤色の瞳で、忍者と暗殺者を足して2で割ったみたいな格好をしている。口を黒い布で隠しているせいか、顔全体はよく分からない。


「そう煽らないの佐久間。ナメクジごときを切れなかった、紫が可哀想でしょう?」

「おっと、双方にダメーーージ!これは強力な一撃だ!」


 金髪謎ツインテが、ウザすぎる実況をキメる。


「実況するんじゃない。切り刻むぞ。……それより、少し気になったのだが。」

「えっ何?私切り刻まれn」


 紫の左腕がバッと動き、金髪謎髪女のメガネをかち割った。


「次は脳天だ。」

「は、はひ……」

「……佐久間(さくま)と言ったな。」

「厳密に言うと、俺は言ってないけど……そうだな。俺の名前は、池村(いけむら)佐久間(さくま)だ。」

「やはり……日本人だな。」

「えっ、紫……さんも、日本人?」


 マジか。転生者に会うのって、もっと後かと思ってたけど、こんなに早く出会えるとは。

 確かに日本風の服装だし、なんで気が付かなかったんだろう。この世界に忍者(?)が居るのって、結構違和感なはずなのに。


「私はみずき(水月)(ゆかり)。同郷の転生者とは気が付かず……すまなかったな。挨拶だけだと言われていたのに。」

「そうだよ。手を出した時、マジで焼き殺そうかと思ったから、気をつけなね?」

「……分かった。」


 ……紫さんの反応を見るに、絶望組のトップがイエスタなら、希望組のトップは、この緑髪の魔女なのかもしれない。


「じゃ、私も自己紹介しますか。挨拶だしね。私は希望組のトップ!魔術師のエステルよ。この美しき緑髪で覚えてね!」

「……はい。」


 なんか、クセが強いな。でも声色は柔らかいし、魔女として強そうだし、味方だったら頼りになるんだろうなって感じが、ひしひしと伝わってくる。 

 

「私はカルナカル!魔道具のハッキングとかはエスマリアに勝てないけど……製作なら、私の方が出来るよ。」

「口も(カル)そうなカルナカルと……」

「ねえ!初対面だよ!?」

「それがこのナメクジなのよ……我慢しなさい。」

「挨拶で火炎放射ブッパしてくるような集団に、敬語とかいらないかなって。」


 紫さんだけは、同郷として許してやろう。声が和風でかっこかわいいし。


「それは、間違いないと思う!」

「うるせえぞ、ギャルババア!」

「あ?捻り潰すぞ魔道具オタク。」

「平和の真逆みたいな会話はやめてくれ……俺的には、平和的解決がしたいんだよ。」

「多分らそれは無理もうだよ。私たちと王国が、手を組んじゃった時点でもう……ね。」

「俺たちも、王国側と交渉できたりしないのか?」

「出来なくは……無いと思うけど、代償が大きすぎるよ?私は身体を売れたから良いものの、絶望組が特殊過ぎて……」


 絶望組が特殊過ぎる……?対になっているであろう希望組と、何が違う――


「……ちょっと待て、そもそも希望組って何だよ。よく考えたら、そこから分からないんだが?」

「私たちと一緒に、刑務所を脱獄した組織よ。通話魔法で連絡をとって、2つの刑務所で同時に脱走事件を起こしたの。」

「死神さんは天才だった。最初に通信魔法が届いた時は、何事かと思ったが……まさか、刑務所からの脱走を持ちかけられるとは。」


 死神さん……昔絶望組メンバーと一緒に居たって、エスマリアが教えてくれた人か。


「……えっ、じゃあ、絶望組と希望組って仲間じゃないのか?協力して脱獄したのに、なんでこんな事になってるんだよ?」

「…………」

「…………」


 双方の発言が、止まる。


「……多分、これは新参者で、何も事情を知らない俺だからこそ、言えることだ。」

「本当に、協力出来ないのか?絶望組と、希望組は。」

「……分からない。」


 エステルが、悲しそうに、悔しそうに下を向きながら、そう返した。


「絶望組と希望組は、確かに協力関係だったよ。でも、脱獄をした後、それぞれが王国に追われることになった……。これが何を意味するか、佐久間は分かる?」

「…………」


 考えろ。……いや、考えるな。思い出せ。対立している元協力関係の組織を、俺は幾つ見てきた?


「……王国騎士団の、押し付け合いが起こるのか。それぞれが自己保身に走って、仲間を売る。希望組と通信魔法をメインで行っていた死神さんが消息不明になってしまったことで、連携も出来なくなる。」

「それで結局、希望組も絶望組も、メンバーが捕まっていく。悪い事をしているのは自分たちだと理解しているから、恨む相手も居ない。だが、誰かのせいにしたい。だから――」

「その通りよ、佐久間。さすがね。」


 イエスタは、俺の言葉を遮るように、正解を告げた。

 イエスタの表情は、今まで見てきた中で、最も柔らかい微笑みだった。他のメンバーも、なにか決断したような表情をしている。


「……今、希望組は4人だよ。そっちは?」


 エステルが、口を開く。

 

「佐久間を入れて数えると、6人ね。」


 イエスタが、日常会話のように、自然と返す。


「10人かぁ……王国相手だと、かなり厳しそうっすねぇ。」

「思ったんだけど、対立を装うとか、アリじゃない?一応敵対してる風にしといて、王国側を油断させようよ!」

「なるほど……それなら、王国側の油断を誘うことも出来そうだね。疑われても、私が国王を説得するからなんとかなるし。」

「でもそれだと、エステルの負担が大きくなってしまう……」

「紫は、剣を振るえばそれでいいのよ。」

「…………分かった。」


 ……よし、この流れなら、それぞれが協力関係になれる。希望組は、二重スパイになるな。


「……じゃ、大まかな方針も決まったし、私たちは戻るね。色々練り直さないと。あんまり長居し過ぎても怪しまれるから。また、攻め込む時に。」

「ええ。準備して待っているわ。」


 エステル達は、俺たちに向かって軽く手を振った後、転移魔法で消えていった。





 

「……やったああああ!!!!!!」


 俺はやったぞ!犯罪者集団の対立を平和的解決に導いた!ノーベル平和賞取れるだろこれ!!!

 

「さくたん、本当に凄いよ!私てっきり、ここら辺一帯が焦土になると思ってた。」

「ほんと、口だけ回るわね……。まあ、今回はその口に助けられたわ。ありがとう、佐久間。」

「……なんか、イエスタに褒められるのは新鮮だな。」

「当たり前。戦争を、止めたようなものなんだから。」


 ……確かに、このまま希望組と絶望組が対立していたら、トワが全力で魔術を使ったりだとか、王国が大量の兵を送ってきたりとか……してたのかな。


 少し余韻に浸っていると、ガチャリと玄関の扉が開く。

 

「……なあ、私が寝ている間、誰か来たりしたのか?」

「またしても、何も知らないイグニス来たな。」

「えっ?……なあ、誰が来たんだ?」

「さあ?グースカ寝ていた人には、伝えられないわ。」

「ひどくなぃ……?」

「これは、流石に私でも(かば)えないかな。寝てたイグニスが悪いよ。」

「……………………起きればよかったあああああああああ!!!!!!」


 イグニスの大きな声が、森全体に響き渡った。

誤字、脱字等ありましたら、コメントよろしくお願いします!

ブックマーク、感想をぜひお願いします。

いやぁ……めっちゃ疲れる話でした。希望組のキャラクターが一気に出てきたので、覚えられないかもしれませんが、地道に慣らしていってほしいです。

みんな個性的なので、多分すぐに覚えられます!

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