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第二話〜理想、[負]一致
人には、誰にでも好かれる人と、そうでない奴がいる。俺は後者だ。かといって皆に嫌われてるわけでもない、全員に好かれることはないというだけだ。確かに俺を嫌いな同級生からすれば、正論ばかりの奴なんて嫌われるだろう。別にそれでいいと思っているし、自分が満足ならそれでいい。そう思っていた。ただ、嫌われる事も多い自分を好んできた面識の無い1人の先輩の存在が、どうしようもなく気になって、知りたいと思ったんだ。あの日、学校祭の日…なにかに引っ張られたように感じたんだ。唯一、俺を好んでくれた「 」が救いの光だった。
(続く)