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月光  作者: だなえ
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コンビニ大吾

(大吾!大吾ってば)

「なんだよ。にゃーにゃーうっさいなー」

(頭の中にはちゃんと言葉で聞こえてっだろ!にゃーにゃーなんか言ってねえ)

「猫なんだから猫らしくしとけよ」

(腹減った。カリカリ飽きた。大体俺もう生きた猫とかじやないからそもそもカリカリじゃなくていい。そこらの猫と一緒にすんな)

「えーめんどくさいなー猫なんて店連れてけねーだろ」

(俺、消えれるから大丈夫だ。なんか店連れてけ)

「消えれるってなんだよ。消えれるって」

(俺黒猫なんだから、闇まとえる。当たり前だろ)

「当たり前って…しゃーないなーコンビニでも行くか」

(それ美味いのか?行こう行こう)


失業手当と貯金を食い潰す間は何もしないぞと、自分用の栄養補助食品バーと水、クロのカリカリをたんまり買い込んでたのに、クロを抱いて出掛ける事になってしまった。

腕に抱え、胸に抱いているチビ黒猫は他の人からは見えなくなっているらしい。

「大体おまえ他の人にはどう思われてんだ?みんなに見えたり、こうやって脳にダイレクトに話しかけたりしてんの?」

(普通に猫に思われてるよ。話しかけるのはこの家の中のもんだけだなー騒がれてもめんどくさいし。ハルとナツなんて最初に話しかけた時、めちゃくちゃびびってたな。へへへ)


そりゃびびるだろ…可哀想に

実家の教会には、牧師の俺の父さんと、小さい頃に引き取られたハルとナツが居る。

どちらも家事や、教会の仕事手伝いながら、学校に通っている。

事情を知っているから、大の大人がごろごろしてても、父さんも皆も構わず好きにさせてくれている。


(うひょー美味そうなもんばっかり!これその黄色いプルプルしてんのと、あ、その隣のも!)

「プリンとシュークリームかー甘いもんだけで良いのか?てか猫って甘いもん食っていいのか?煮干しとかじゃねーの?」

(だから言ってっだろ。俺もう猫は卒業してんの。)

「卒業って…」

(大体拾ってくれた大介が餓死する家で猫なんて生きれる訳ねーだろ。早々に死んだけど、大介があまりにも寂しがるから、なんか進化?してやったんだ)

「そうか…ありがとうな…」

(おまえが助けに来るのが遅すぎるんだろ!早くその甘いの買え。明日からも毎日他のも買いにくるぞ)

俺の引き篭もり生活が…

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