004_人生はゲームか、残り96回。
Youtubeでの配信が始まります。
二足歩行、モフモフ灰色毛並み犬獣耳、というかまんま犬頭で、メガネ白衣の変Tシャツ、今日の達筆っぽい名言文句は、”残機は常に0”です。
「こんにちは、三河屋のサブちゃんこと、コボルトハカセです」
「御用聞きって今でも存在するのでしょうかね?」
「外商とかは富裕層コネクションで存続しているらしい?」
「というか、百貨店って、まだあるのでしょうか?」
「あるんだ!」
「通販大手に押されて泣いて絶滅したような気がしてた」
「あー、でも実際、地方では少なくなってきている?」
「大手のショッピングモールしか残ってない、と」
「それが撤退したら荒野、うん、ファンタジーだね、むしろホラーか?」
「今日はゲーム実況?ぽいものをテストして練習配信していくぞー」
「ゲームはこれ、よくある横スクロールのアクション!」
「迷子の子犬が走っていって、お家に帰るストーリ」
「タイトルずばり、子犬物語!いやまんまパクリやないかーい」
「しかもかなり古いぞー、元ネタ知ってる人いるのかな、これ?」
「いやまあ、技術系Vtuberとしての面目躍如だよね」
「まあ、研究者仲間が一晩で作ってくれました、的なアプリなんだけど」
「こちらの配信機材や使用OSに合わせて作成してくれました」
「ではまあ、やっていきましょう」
「なんでしょう、この無駄に凝ったオープニング」
「保健所の職員が敵キャラとか、変なヘイト稼がせないでくれませんかね?」
「体力回復系のアイテムの中に玉ねぎ混ぜるのは、悪意高すぎませんか?」
「だから、チョコもやめなさいと」
「保健所での七日間とか、悲しい描写要ります?」
「あー、脱走ステージもあるのかぁ、いや豚に乗るのは違わないか?」
「ローディング画面が狂犬病予防接種呼びかけとか、いや正しいですけど」
「最終難度は、極地へ置き去りにされた子犬が、生還するストーリですか?」
「いや、それは流石に無理ゲーでは?海どうするの?泳ぐの?」
「犬かきできるから泳げるだろう、なるほど、バカかな?」
「本気で日本まで泳ぐステージとかw」
「いや聞いてない、宇宙に打ち上げられるとか、聞いてないから!」
「子犬の名前にライカとかつけるとか、しんどくない!?」
「というか、帰ってこれるの?あと、無重力移動とか無駄に演算凝ってるね!」
「大気圏突入時のBGMに、有名アニメの音源ぶっ込んでくるのやめーやw」
「いや、”子犬には大気圏を突破する性能は無い”じゃないよ!?」
「無駄に声質そっくりだな!……本人じゃないよな、流石に?」
「うわあ、大地に立っちゃったよ、この子犬」
「無駄に凛々しくなってきてない?」
「いや、別にリスペクトするのは構わないけど」
「どうして、塩を求めるために旅立たせたw”塩が足らんのですよ”そこじゃないだろw」
「うん、うちの身内の感性がおかしいことがはっきりしたゲームでした」
「でわまたなー”しししししし”」