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002_中の人なぞ無数、残り98回。

 Youtubeでの配信が始まります。

 二足歩行、モフモフ灰色毛並み犬獣耳、というかまんま犬頭で、メガネ白衣の変Tシャツ、今日の達筆っぽい名言っぽい文句は、中の人なぞいない。


「よー、始めるぞ、ゆるゆるとー」

 犬っぽい声がスピーカーから流れ出します。


「試行錯誤、練習、テスト、配信、技術系Vtuber、コボルトハカセだぞい」

「名前、もうこのまんまで良いかな?コボルト=ハカセ、みたいなー?」

「面倒だしなぁwいやもう、のっけからテンション低い、のか?引っ張り力が足りていない気がするぞ?いやまあ、テンションの高い時期があるのかどうかという疑問はある」

「キャラが違って見えるかな?そりゃ、まあ、わし、多重人格だし?最近だと乖離性同一障害とか呼ばれたりするんじゃっけかね?」

「まあ、記憶は大体共有しているというか、共通情報としてどこぞにコピーしている感じじゃし、そんなに困ってはおらんぞ?」

「というか、人格が一つの脳みそに複数あるくらいは普通じゃろ?」

「ああ、まあ、そういう設定ということにしておいて欲しいというお願いでもあるかもしれん」

「とどのつまり、複数の人格で動かしているアバターなんじゃな、このコボルトハカセは」


「ガワと声はおんなじなんで、まあ、それほど違和感がない、か?あと、話題とか、記憶っぽい情報っぽい、入力経験は、引き継いでいくから、誰だおめーということには、まあ、なりにくいんんじゃないかなぁ、知らんけど」

「個人的な見解でですけど、ペルソナは複数、環境によって用意されているものではありますし、人格もまあ、そうですね。仕事とプライベートは分けるみたいな?趣味用でも、その内容によって分けて使っているような?」

「素体的な人格はどこにあるのかと言われると、まあ、困る?というかどれもみんなコボルトハカセの内側ではあるし?」

「能力とか違うのかと聞かれると、まあ、感情によるバフデバフとかはありそうではあるかな?そのことが好きな人格でそれをしているなら、他のものよりは、ちょっと腕前が上がる、みたいなー?」

「パリピ人格だと、コミニケーション能力、マッハ高止まりーみたいなー、感じにはなる?」


「無理して人格変えて、他人に合わせているんじゃないかー、という心配は、無用とまでは言わないですが、そこまで神経質にならなくともいいですね」

「というかそういう発想ができる優しさがあるなら、十分ですよー、誠実な人格です、評価に値するとか、どの人格での評価なんでしょね、これ」


「結構瞬時に現れては、消えて、滅多に出てこない人格もありそうではあるよ?いやまあ、コボルトハカセそのものもある意味泡沫の夢みたいなアバタではあるわけでありまして」


「大体のおしまい時期は最初から設定してありますからねー、全100回、残り98回」

「別に消え去るわけでなくて、ひと段落つくのがそのくらいかなと予想、あと、キリが良いですからね、具体的な目標が設定されているから、行動しやすい、は、あると思うよ?」


「今日も結構自在に喋れるね、エモーションも完璧、なのかな、微妙に、ずれているというか、驚くところで驚いていない?気もするね」

「あと、笑顔、犬の笑顔って、こう、威嚇的で、うん、怖いところがあるかな?」

「も少しデフォルメするべきかな?」

「噛まれてみたい?」

「特殊な好みの方がいるなぁ」


「じゃ、今日はここまで、”ししししし”」

「あ、これ定番にするのねw」

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