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013_コンプリート勢、残り87回。

 Youtubeでの配信が始まります。

 二足歩行、モフモフ灰色毛並み、犬獣耳、というかまんま犬頭で、メガネ白衣の変Tシャツ、今日の達筆っぽい名言文句は、”シャークトレード撲滅!”です。


「最近のトレーディングカードゲームって、交換してなくないか?」

「と、名前との矛盾に眠れぬ昼を過ごしているコボルトハカセであーる」

「当然夜はぐっすりお休みである」

「投機目的でカードを手にする人が増えた弊害ではありそうだなぁと」

「子供のおもちゃで無くなってしまったところに、悲しさを感じたりもしますね」


「コレクタという人種が世の中にはおられまして」

「要は、集めることが好きという趣味の方ですね」

「カードに関しても、当然存在しまして、界隈の牽引役になってたりします」

「ただ、ゲームで勝利を目指そうという方々にとっては価値観が違うので」

「適度な距離感が必要になる、群れになる、わけです」


「強いカードと弱いカードが存在するのですが」

「ゲームに勝ちたい人たちは、強いカードが欲しいわけです」

「なので、交換したり、入手する動機はそれなわけですね」

「コレクタは、カードの強さにはあまり価値を置いてなくて」

「全種類を集める、とか、綺麗なカードを集める、とか」

「気に入ったコンセプトやら、フレーバーに惹かれて、収集するわけです」


「つまりここに価値観の相違がありまして、対立とかするわけです」

「ゲームに勝ちたい人たちは、コレクタの方々が真面目ではない、と断じてしまう」

「そのような行為がいくつか見られたりしたり、現在もしてたりする、ようです」

「自分の価値観に沿わない相手を認めることができない」

「異分子として、排除したい、という欲求があるわけです」

「まあ、それほど珍しい感情ではないわけです、狭量だとされるとは思いますが」


「別の価値観を持っている人がいる」

「それが、自分の価値観を否定している、と捉えてしまうわけですね」

「価値がある強いカードを手放してまで、コレクションを揃えようとする人がいて」

「それを否定しないと、気持ちわるいと思ってしまう心の動きがある」

「のではないかな?と思うわけです」


「ちょっと考えてみれば、強いカードが欲しい自分と」

「それを手放しても、弱くても好きなカードが欲しい相手と」

「どちらにとっても都合の良い、取引ができる良い関係である、はずであるのに」

「その関係性を認めずに、違うものを排除しようとする、流れができてしまう」

「これはまあ、客観視ができていないと言いますか、幼いのであろうかな、と」


「ゲームに夢中になっているような人たちは、そもそも幼いのである、と」

「言われてしまえば、それは、そうなのであろうかなと、納得しそうではあります」

「それはしかし純真であることの裏返しでもあり、尊重すべき要素でもありまして」

「ただ、ゲームに勝つことへの価値が高くなるように、強く誘導し」

「商品を多く売ろうとした側が、その幼さに付け込んでしまったのは」

「これはまあ、失敗であったのであろうかな、とは思うわけでありまして」


「げに恐ろしいのは、目の前の利益を求めようとする欲なのであろうなぁと」

「目の前の、短期的な勝ち負けに、意味がないとまでは言わないのですが」

「もう少し、客観的に俯瞰してみて、戦略を練って実行するような方が」

「多ければ良いのになぁ、とか、まあ、コボルトハカセは思うのです」


「みんなも安易に目の前の餌に釣られないようになー、でわなー”しししししし”」

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