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心のヒストリー【現在推敲中】  作者: 西影
第4章 GW 香川旅行
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039 初仕事

「旅行同好会のみなさ〜ん。お仕事よろしくお願いします」


 九時頃になり、椿さんが部屋にやって来た。私たちは立ち上がると部屋を出る。すると椿さんは橘先輩に一枚のプリントが渡した。


「今日のお仕事はここに書いてあるので上から順番にお願いします」

「分かりました」


 橋先輩は私たちを集めるとその紙を見せる。


「まずは客室の掃除だね。ここはホテルじゃないからそこまでの客室はないけど、確か私たちと先生の部屋を数えないで一〇室あるから二グループに別れようか。それが終わったら大浴場の掃除。最後に厨房に集合ね」


 私は佐々木さんと橘先輩の三人で行動することになった。客室は二階まであるらしいので、私たちは二階から掃除を始める。


 この旅館は全ての部屋が和室になっていた。床の掃除は掃除機ではなく粘着クリーナーを使う。


 椿さんがいつも部屋を掃除しているからか、私たちがしなくても凄く綺麗だった。それに三人でやっているのですぐに一つの部屋の掃除が終わる。


 部屋と大浴場の掃除を終わらせる頃には一二時三〇分になっていた。何回も立って屈んでを繰り返したから脚が痛い。


 私は佐々木さんと橘先輩と一緒に厨房に向かう。そこからはとてもいい匂いがした。


「お、ちょうど良いところに来てくれたね。今できたからお客さんに運んで貰えるかな」

「「「はい」」」


 私たちは並べられているトンカツ定食をトレーに入れて運ぶ。その定食はとても美味しそうだった。定食を見ているだけでお腹が空いてきてしまう。


 運び終わると私たちは部屋に戻った。翔たちは全然帰ってこない。もしかしたらお皿の回収をするために待機しているのかもしれない。


 私は暇を潰すために小説を取り出す。しおりを挟んでおいたページを開くと本を読むのに集中した。




「――望月ちゃーん!」

「は、はいー!」


 突然橘先輩に呼ばれてので驚いて変な返事をしてしまう。


「ねぇ、さっき上杉(うえすぎ)くんが言ってたの聞いてた?」

「す、すみません。聞いてません」

「食堂で昼ごはんだよ」

「分かりました。今すぐ行きます」


 私はしおりを挟むと立ち上がる。そして橘先輩と一緒に食堂に向かった。


 すでに私たち以外は席に座っていた。高橋先生と椿さんは違う席に座っている。


 テーブルの上にはトンカツ定食が並べられていた。さっき運んだ時のように美味しそうな匂いがする。


 私は早速席に座っておしぼりで手を拭く。そして橘先輩に合わせて私たちも手を合わせた。


「それでは、いただきます」

「「「「「「「いただきます」」」」」」」


 早速トンカツをひと口食べる。周りの衣がサクサクとし、お肉がちょうどいい柔らかさで美味しかった。


 夢中で食べていたせいで無言になってしまう。ほんの十数分で食べ終わっていた。


「ごちそうさまでした」

「望月さんいつもより食べるの早いね」

「あはは、美味しくてつい……」


 昼食後の皿洗いは椿さんがしてくれた。昼の仕事はこれで終わりらしいのでみんなで部屋に戻る。


 夜は一八時ぐらいにお客様に食事の提供、お皿の回収して洗うだけらしい。


 部屋に戻った私たちはトランプをしながら雑談をして時間を潰した。


 それからは特に何もなく時間が経過する。夜になるとお客にご飯を提供し、その後は自分たちも椿さんの美味しいご飯を食べた。


 食べ終わればお風呂に入り、明日も早いということで寝ることになった。布団を敷いて仕切りを閉めると寝転がる。


 今日は思っていた以上に楽しかったなぁ。ボランティアって聞いたときは少しアレだったけどそこまで忙しくなかったし。


 それに浴場が広かったしね! あんなところで身体を休められるのは幸せだよ。


 布団の中でそんなことを考えながらグゥーっと体を伸ばす。するといつの間にか眠っていた。

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