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理想の人生始めます!  作者: やだこ
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現状把握

あの恐怖の日から数ヶ月。

小崎さんは冷静になって色々整理しました。

なにせ体は思うように動かないし、言葉もうまく話せない。

ただ、体力もなく、数時間起きているのが精一杯ですが。

これらをの状況、そして周りの自分への対応を総合すると赤ちゃんとなって生まれ変わったという答えがでるのはそう難しくありません。

ただ、警察官として、警護班として他人を守る職についていた者として庇護を受ける立場、それも赤ん坊となることを受け入れるには多少の時間を要しました。

しかし、そこは優秀な小崎さん。なにも出来ないのであればできることはない、と抗うことを諦めてこの身が置かれた状況に順応するのがベストという結論にたどり着きました。


現時点で一つわかっているのは日本にもう一度生まれ変わった訳ではないということ。

というのも小崎さんは聞こえてくる言葉を何一つとして理解することができないのです。

各国の要人警護にあたった経験のある小崎さん。

メジャーな国の言語であれば聞けばどの国のものかはわかりました。もちろん、理解はしていませんでしたが。

でもそのメジャー言語のどれとも似ていない。

さらに目が見えるようになってくると、文字が見たこともないものだったのです。

お母さんと思しき女性の服はマリーアントワネットの時代を彷彿とさせるドレス。

この時点で現代の日本及び先進国ではないことは確定です。ていうか現代の世界じゃないですよね。これ。


現時点でもう一つ明らかなことがあります。

それは、小崎さんはこの世界で「フォンティウス」と呼ばれ、どうやら男の子らしいということです。

というのも足の間に慣れない何か、違和感が常にあるんですね。

母親がお尻を拭くときも初めての感覚。女性であれば無いはずの何かがくっついてるんです。

これは男の子確定ですね。あれ?でも小崎さんは生まれ変わっても女性がよかったのでしょうか。

同僚や飲み会で「私が男だったら」という話をよくしていたよう気がします。

と、いうわけでこの問題はなんだか前向きに捉えることができたようです。

すばらしい順応性ですね。


でも、もともとは女性。しかもその記憶があることでこの先苦しまないといいのですが。

でも彼女・・・いや、彼ならうまくやりそうですね。

むしろ、今度こそ女性陣を虜に・・・。うん。楽しそうだ。


さてさて、そんな説明をしていたら「フォンティウス」はあれよあれよという間に成長し立派な10歳の少年になってしましました。

早いとか言わないでくださいね。尺の問題があるんです。大人の事情ってやつですね。












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