人間達が向かうところを追跡
主人公が部屋を探索していき、更に奥の部屋を覗こうとした矢先、ウサギが催促し始めた。
「もういいだろう、この家には特別意味のあるものなどないのだから」
「んーそうだな、まだ散策したかったけどもう夜中だし、ここで寝させてもらうか」
そう言って主人公はソファーの上に横になり足を椅子の背もたれ部分に乗せた。
「私はどうすればいいのだ」
「手提げ鞄の中でねればいいんじゃないか? それとも俺とソファーで寝るか」
「お前と寝るのは勘弁だ。」
「ハイハイ」
そう言うなり主人公は寝だした。
ウサギはその様子をまじまじと眺めていた。
ーー翌朝
「さてそろそろ2件目にいくかな」
主人公がそう提案すると
「イヤイヤイヤ、この一家目でたいした収穫がないのだからいく必要なし」
「なんか頑なだなさっきから言ってるじゃないか。 人間達は追うから心配すんなって、それともタイムリミットでもあるのか?」
「嫌、とくにはないが、悠長にこんなことを続けてる場合か?」
「んーそれもそうだな じゃあ2件目は行くのやめて、人間達の向かった方に行ってみるか」
それを聞いた瞬間ぬいぐるみであるはずのウサギがホッと安堵した表情をしたようにみえた。
「じゃ しゅっぱーつ」
そう言うなり主人公たちは家を出て人間達の向かった先を目的として歩き始めた。