表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夕景  作者: うぃる
3/3

彼との出会い


 「ねー結衣、さっきから何か考え事?早く食べないとアイス溶けちゃうよ」


 私は沙織の言葉で我に返り慌てて


 「あ、ごめんなんでもないから。ちょっとボーッとしてただけ。ありがとね、早く食べちゃう」


 「もー勉強のしすぎなんじゃないの?今日はもうやめとく?」


 「大丈夫だから。心配してくれてありがとう。これ食べたら休憩終わりにして勉強始めようか」

 

 沙織は心配しながら


 「それならいいけど。結衣の教え方上手だからついつい頼りにしちゃってごめんね。疲れちゃうでしょ」


 私は沙織のやさしさに感心しつつ


 「そんなことないよ、沙織との勉強楽しいからついつ張り切っちゃうだけ、だから気にしないで」


 「結衣がそこまで言うなら、お言葉に甘えてもう少しお願いします。」


 私は気合を入れて


 「じゃー勉強やりますか」


 私と沙織は勉強を始めた。

 さっきの彼との出来事は一旦忘れよう。今は勉強に集中しよう。

私は心のなかで言い聞かせ、シャーペンを動かし始めた。


 「それじゃー今日はありがとうね。また教えてね。」


 喫茶店を出て沙織はお礼を言ってくれた。


 「私もいい勉強になったから大丈夫だよ。それじゃーまた明日」


 「それじゃーね」


 私は沙織と別れ家に帰ることにした。


 そしてようやく夕日が町並みを輝かせた時を思い出すことにした。


 彼との出会い。


 なぜあの時私は声を掛けることができたのか不思議だ。


 そしてあの時という言葉に彼はなんのことだかわからないような反応だった。


 私はそれが悲しかった。でも彼も私と同じようにあの時のことを忘れようとしたのかもしれない。

 電灯が寂しく輝く中私は自分にそう言い聞かせることにした。


 そして私はあの時かなり緊張してたんだなと改めて感じた。


 そんなことを思い出していると気づけば家についていた。


 そして道を振り返りまた夕景の時に彼と出会えますようにと祈った。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ