交戦!
作戦開始から異様な雰囲気に包まれていたがついに奴らが特殊部隊に牙をむく
「さて、私達も仕事にかかるわよ!!」
優樹がつけてくれた護衛の斎藤二曹と佐崎三曹に言い
「了解です二条一尉」
三人で施設内部を進んでいく
「全く人っ子一人いませんね一尉・・」
斎藤二曹が言い
「ええ、そうね」
私はホルスターからタクティカルライトを装備したSIG226をとり16式を背負い周りを見渡す。
「ガードや研究員がいるはずなのに誰もいない・・・・一体どうなってるの?」
私は拳銃を握りながら二人と共に進む。内部の地図を取り出し確認する。
「二条一尉、今どの辺あたりですか?」
斎藤二曹が言い
「今・・・・連絡通路あたりね、その突き当たりのドアを出るといよいよ施設の内部ね」
私や斎藤二曹、佐崎三曹と共に突き当たりまで移動しドアに手をかけ
「二人共準備は良い?」
二人を見回すと
「準備オーケーです一尉」
二人からの返事で私はドアを開けハンドサインで
{GO、GO、}
とサインを出し二人が内部に突入し私も続くが・・・・目の前の光景が信じられなかった。
「一尉、・・・・・・これは・・・」
「どうなっているんだ・・・・いや・・・何があった・・・」
二人共固まっていた。それもその筈、ホールには警備員の死体と大量の薬莢が転がっていた。
「二人共、生存者がいないか探してあと周囲の警戒を怠らないように」
私が指示を出す
「了解、おい佐崎行くぞ」
ふたりは周りの倒れてる警備員をチェックしていく私は優樹に無線で報告を入れる
「こちら潜入チーム状況報告」
無線機に良い
「こちら襲撃チーム状況オクレ、」
無線越しに優樹の声が聞こえる。
「フロントエントランスに到着、でもゲート同様何者かに襲撃されたのかここにも警備員の死体と大量の薬莢が転がってるわ」
「それは、やっぱり不自然だな・・・そっちもきおつけろよアウト」
優樹が無線を切り交信が終了する。
「はぁ~一体どうなってるんだ・・全く降下直後に部下一名が行方不明、ゲートでは警備員が何者かに一方的に殺されてる・・・」
俺はため息をつき現状を整理していると
「三佐、二条三佐、周辺の調査が終わりました。」
と佐藤海曹長が報告にくる
「ご苦労、で外部電源は復旧できそうか?」
俺が海曹長に尋ねると
「ハイ、三佐ここの中に入って来た時の裏口の左にもう一つ扉がありますが」
ここで曹長は言葉を濁し
「どうした?佐藤曹長、何か問題でも」
俺が言うと
「ええ、一つだけあそこのドアは鍵が掛かっています。ですのでそこの鍵を見つけないといけません」
佐藤海曹長は言い
「じゃぁさっきのガードのしたいでも見れば見つかりそうだが・・」
俺が言うも
「いいえ、三佐それはもうしましたがガードが鍵を保持はしていませんでした。」
海曹長が報告し
「分かった、手の空いてる隊員に周りを捜索させようそれらしき鍵を見つけたらここに集合するように頼む、俺も探す。じゃぁ曹長指示は任せた」
「了解です」
海曹長が指示を出し俺も資材庫のドアを開け
「紀之、こっち手伝ってくれ」
「了解です」
と紀之がついてくる
「うわ~この詩在庫の中に鍵があるか?」
紀之が言いあちこちを引っ掻き回す。
「おい、そんなに闇雲に引っ掻き回すな」
俺が紀之に言い
「大体こんな所にそんな大事なものが・・」
「二条三佐・・鍵らしきものがあります」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
紀之が鍵を見つけこっちにくる
「外部電源室」
とタグが付いていた
「よしこれで外に行ける」
俺と紀之が外に出て
「みんな鍵が見つかった、これから外周にある外部電源室に俺と紀之で言ってくる他は佐藤海曹長の指示に従い此処を確保していてくれ」
周りに指示を飛ばし
「了解此処を確保します」
残りのメンバーを置き俺と紀之はゲートを出て隣にあるドアに鍵を挿し施錠されていた所を解除する。そして中を進んでいくと
「二条三佐・・あれ」
紀之が指をさす。指が刺された方を見ると血糊がベッタリと奥に続いていた。俺と紀之は顔を見合わせ
「・・・・・・誰かの死体でもありそうですね・・・・」
「ああ・・どう見てもこの出血量だと確実にこの出血してる奴は死んでるな」
互いに言った後曲がり角を曲がると
「うっ・・・・・」
紀之が顔を逸らす
「もういい加減死体くらい慣れろよ俺達特殊部隊だろ?」
「でも・・・・うっぷ」
「おい、吐くなら向こうで吐けよこの仏さんに失礼だろ」
と俺は言うがこれは流石にひどすぎる。上半身と下半身がさようならしており更に腸の一部がむき出しになっている。
「ん?何か持ってる」
俺はその遺体に手を合わせた後その遺体の手が握っている瓶を取ると
「麻酔弾用麻酔薬」
と書かれたラベルが貼られたものだった。
「何か見つけたんですか?」
紀之が戻ってくる
「ああ、この仏さん麻酔弾用の麻酔薬の入った便を握っていたよ」
と瓶を紀之に見せる。
「そうですか・・・」
紀之はそう言うと手を合わせる。
その後進むと外部電源室につき内部には入り設備をチェックすると
「三佐、こっちのケーブルが切れてしまっています。」
紀之が報告し
「分かったちょっと待ってくれ」
俺は周りを見渡すと
「予備部品庫」
と書かれたドアがありそれを開けると部品の一式が入っていた。
「よしっ、紀之部品は確保した今持っていく」
とケーブルを取り出しそのまま持っていき置いてあった設備のマニュアルに従いケーブルを取り付ける
「よし、これでいいはずだ」
紀之電源を入れてみてくれ
俺が紀之に言い
「OK」
紀之は電源のレバーをONに上げる。すると
「グオーーン」
という音と一緒に設備が動き出し灯りがともる。
「成功しましたね」
紀之が周りを見ながら言い
「ああ、そうだなよし皆の所に戻ろう。」
俺と紀之が外部電源室を出て歩き始めようとした時だった
「タッタッタッ」
何かがコンテナの上を走りこっちに来るような音がだんだんこちらに近づいてきて
「のり」
「了解」
二人共ホルスターから拳銃を抜き取り構えようとしたとき
「ダンっ」
何かが地面に飛び降りてきた
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
俺と紀之は引き金を引くことも忘れそれを凝視してしまい
「三佐ッ」
紀之の一言で現実に引き戻され他のと同時に
「キシャー」
まるでトカゲのどでかいバージョンのような生物が奇声・・いや威嚇するような声を上げながら突っ込んでくる
「のりッ」
「了解ッ」
ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドンッ
二人同時に引き金を引き銃口から9ミリ弾が発射されそのトカゲ野郎に吸い込まれるように4発共命中した。
俺と紀之はそれの死骸に近づき
「二条三佐・・・・これ・・これって」
「のり、俺も言いたいことはわかってるこれ以上言うな」
「・・・・・・・・・ハイ」
紀之は言い
「よし一旦皆ところに戻るぞ俺も頭の中がごちゃごちゃになってもう一回整理しないと」
「了解です、皆ところに戻り話しましょう」
「ああ、そうだな、」
俺はそう言うと
その射殺した死骸を担ぎ
「三佐?!何してるんですか?!」
紀之が驚いた表情で言い
「ああ、こいつの死骸を持っていかないと皆もわからないだろ。」
俺はそう言うとその死骸を担いだまま皆の待つところへ紀之と戻るのだった。
今回はなんとか交戦まで持ち込めました。ふぅ、皆様からの感想やご指摘ご提案などお待ちしております。