野菜畑の最も永い一日 前哨戦
少し、投稿ペースをおとします。
今日は少し短めです。
緑に覆われた大地の上を体長約4mのカラスが小型の竜と翼のある猫を背中に乗せ飛んでいた。
低空を飛んでいるせいか、緑の色の微妙な違いも見分けることができる。
『植物の分布は、もう少し情報を集めないと判断できないよ』
翼ある猫が念話で他の二匹と会話をする。
『もう少し低空を飛ぼうか?』
大きなカラスが提案をするが。
『危険だよ、ほら』
小型の竜が反対する、周囲では炸裂音が響いていた。
緑の大地から時おり、色とりどりの飛翔体が打ち上げられ、三匹の傍で炸裂し、て衝撃波と破片を撒き散らしていた。
その内の何発かが直撃し、カラスは緑の大地に墜落していった。
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「なあ~、明日、収穫を手伝ってくれないか」
秋の午後、チヒロの何気ないこの一言が、この騒動の幕開けである。
「別に予定は・・・、無いな。 構わんぞ」
「いいわよ」
「OK!」
「いいですヨ」
「特に問題ないね」
カズマは気軽に応じた為、全員が軽い気持ちで引き受けることとなるが、後に全員が後悔する事となる。
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次の日 野菜畑入口
戦闘服(第二次大戦時の米陸軍の野戦服にヘルメット)に身に纏ったチヒロだ壇上から演説を始めた、ご丁寧に葉巻を口にくわえながら。
「諸君! 本作戦を説明する!」
「「・・・・・・・」」
ノリノリのチヒロと、沈黙するその他の面々(-3)。
「我々の目的は野菜畑を攻略して、新鮮な野菜を手に入れることである!!」
「「・・・・・・・」」
無表情のサクラがカズマに尋ねる。
「カズマ」
「なんだサクラ?」
「吊るしていい」
「・・・・もう少し待とう」
「・・・・了解」
「なんじゃ、そんな事ならとっとと収穫すればいいじゃろうて」
オヤカタがそう言いながら、無造作に野菜畑に足を踏み入れた。
「待て! 勝手に動くな!」
チヒロが慌てて止める。
「?!」
《チュドンッ!》
オヤカタが振り向いた時、足元が爆発して、オヤカタが空の彼方に飛んでいった。
その光景を全員(‐4)が空を見上げながら見送った。
「死んではいないだろう」
「うん、全然、大丈夫だと思うよ・・・」
しばらくして、全員の視線がチヒロに集中する、彼は明後日の方向を見ながら冷や汗を密かに流していた。
「それで、どういう事だ」
カズマの底冷えした、声が響く。
「いや、その・・・」
「そう言えば、タマとクッキーそれにガルダも姿が見えないね」
マイヒメの何気ない一言が、さらに事態を悪化させた。
「うむ、実は前の日に偵察に出たっきり戻っていないんだ」
「どういう事?」
サクラが冷たい声で返した。
「おそらく、撃墜されたと思われる」
「?!」
ここで完全に開き直るチヒロ。
「だから! 一人じゃ野菜を収穫できないから皆で野菜狩りをしようと思った訳よ!」
「「・・・・」」
「だって! 仕方がないだろ! まさかここまで危険な野菜に育つとは思わなかったんだから!」
「「・・・・」」
「そこで、スパッと総力戦で収穫してしまおうと考え付いたんだ!」
大いに威張り壇上で胸を張るチヒロ。
「カズマ」
「なんだサクラ?」
「吊るしていい?」
「許す」
「ありがと」
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「それで、あと何をしでかしたの?」
逆さに吊るされたチヒロにサクラが尋ねる。
「え~とね、羽竜とべヒモス、それとケルベロスを投入した」
「どうなったの?」
「腹いっぱいになって、腹こわして寝ている」
次回は金曜日の夜に投稿予定です。




