古代の英知はカビだらけ 泣いて謝り減俸で 反省文はこちらです
色々と反省中です。
「それでは市長、これが今回の企画で最後に処理していただく書類です」
エルタス市庁舎ではギルダー市長が異様に眼をギラつかせながら最後に渡された書類に眼を注いだ。
その書類は、市長の職務怠慢による反省文及び減俸の書類であった、たっぷりと1分間書類を凝視し固まっていたギルダー氏はおもむろに自動人形のメイドの方に視線を向け。
「あの~」
「はい、何でございましょうか?」
まるで不自然な事は無いといったメイドの態度にたじろきながら。
「・・・・・・この書類は?」
「市長が提出する反省文と減俸の書類です」
「いや~、その~・・・・・、どうして?」
何をその様な事を聞くのだといった態度のメイドが平常の声で続ける。
「市長、夏祭りの期間中何をしておりましたか?」
「え~と・・・、ここで書類の処理?」
「そのとおりです、では、その間、来客や視察、会談に挨拶は為さりましたか?」
「・・・・いや、ず~と此処に居ました」
「では市長、その間、これらの仕事は為さっていないといった事で宜しいですね?」
「え~と・・・・、はい・・・」
「つまり、そう言う事です。 ギルダー市長が執務室で書類の整理をしている間、他の者が対外的な市長の仕事を肩代わりしておりました。 これを怠慢や職務放棄としまして何か問題がありますか?」
メイドの鉄の様な鋭い視線と反論を許さない態度にギルダー氏は頷き、書類にサインする事しか出来なかった。
「はい、申し訳ありませんでした」
満足する回答を得られて、満面の笑みを浮かべたメイドが書類を持って退出する。
「ありがとうございます。 お疲れ様でした」
あれほど、書類で埋め尽くされた部屋が妙にスッキリしてガランといていた。
ギルダー氏は疲れて鈍った思考で、何かこう、騙されている様な気もしないではないが・・・・。
しばらく、ボ~としていたが、帰って風呂に入って寝る事にした。
もっとも、椅子から立ち上がった時、体中がバキバキいって、悶絶する事になる。
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「あの~、おら、何か失礼な事しただか?」
ギルダー市長の息子セオドラは困惑していた。
「あなたは、黙ってそこに座って居ればいいのです。 よろしいですね!」
エイレリアは不機嫌丸出しの声で彼の疑問を跳ね除けた。
「はい・・・」
伯爵令嬢であるエイレリアに緊急の要件で呼び出されて急いで駆け付けたら、メイドに屋敷のテラスに通され、そのままエイレリアのお茶に付き合わされているのだ。
はっきり言って苦痛である、針の筵に座るほうがまだましであろう。
エイレリアは、はっきり言って癒されていた、この数日間、脂ぎった中年親父やら、何を考えているか分からない爬虫類じみた外交官、あからさまに性的な眼で彼女を見る商人など、よくもまあ途中で切れなかったものである、自分を褒めてあげたい気分である。
それに比べて、裏表も無く、顔は十数倍も良く、言葉も多くないセオドラは相手にしていて、本当に心が癒されるのである。
給仕をしている自動人形のメイドにとってはエイレリアの機嫌が第一である、これまでの激務で切れるか切れないかのギリギリのところを見極め、生かさず殺さずを続けていたのであるが、それも、もう限界である。
ようやく、エイレリアに課せられた役目が一段楽したので、この際、彼女には英気を養ってもらう事にしたのである。
もっとも、この後に控えている更なる激務については、今は言わない方が彼女の精神衛生上、非常に宜しいのである。
セオドラは逃げ出したかった、だが、彼に沈黙を課すエイレリアと、沈黙し続ける使用人の鑑のようなメイド達によって言葉を発するのも憚れていた。
はっきりと言って泣きだしたかった、退出の挨拶をしようにも、カップが空になると丁度良いタイミングで新しいお茶が何時の間にか注がれて、完全にタイミングを逃し続けるのであった。
優雅に午後のお茶の時間を楽しむエイレリア、脇に親衛隊の様に待機しているメイド達、そして一刻も早く此処から逃げ出したいセオドラ。
三者三様の理由によって、この優雅なお茶会は沈黙の中、ゆっくりと沈黙の中で進むのであった。
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「ところで、カズマ・・・」
「ん~? どうした?」
「夏祭りするて、誰が言ったの?」
「チヒロだろ」
「・・・・それで、そのチヒロは何処に行ったのさ? この頃、全然、見ないけど」
「野菜の世話で、畑に泊まりこんでいるぞ」
「・・・・・後で吊るして良い?」
「程ほどにな」
「わかっているよ」
大変遅くなりました。
新しいPCに慣れるまで大変です。
初期設定で四苦八苦(汗)
次は外伝の予定ですが、何時になるのかわかりません、一週間以内に投稿できるように努力します。
(眠い)




