古代の英知はカビだらけ 四天王て美味しいの
先日はご迷惑をお掛けしました。
『古代の英知はカビだらけ』の更新です。
ライオンちゃん と タイガーちゃん の活躍!
「そう言えば、報告書に四っ・・・、何とかとう言う奴等がいただろ?」
カズマはたった今、思い出したようにサクラに尋ねた。
「え~と、ちょと待ってね・・・。 ああ~! 四死天将とかと言うのがいるわね」
サクラは調書を捲りながら、目的の資料を探し出す。
「強いのか?」
「新生ヴァン=オルグ征国最強とは、書いてはあるけど・・・」
「四天王みたいな者か?」
「さ~・・・?」
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四つの影が森の上を行く、漆黒 血紅 白銀 青紫 の巨大な騎士が
『新生ヴァン=オルグ征国 四死天将』
それが彼らを表す名前だ。
彼らは征国を代表する死神だ、街や村を無慈悲に焼き、無抵抗の人々を殺戮し、奴隷の首を鎖で繋ぎ家畜として扱った者達の代表である。
その恥知らずな行為も恥とは征国では考えない、神世時代に到るには汚れた盗人の血を根絶やしにしなければ成らないのだ。
臣民以外は皆殺しにする事が新生ヴァン=オルグ征国の国是である。
飛行中、青紫が思わず笑い出す。
「フッフフフ・・・、どれ程、大量の蛮族の血で剣を濡らせられるか、今から楽しみですよ」
白銀が不機嫌を丸出しにして返す。
「ふんっ! 青紫は血に飢えているのか! 馬鹿らしい! 全て価値など無い! 砕くのみよ!」
血紅はそんな二人をたしなめる。
「おふた方、あまり壊し過ぎない様に、閣下に献上する血が無くては困りますので」
漆黒が鷹揚に嗤う。
「ハッハハハハハ、焦るな獲物は腐るほど有る! 無くなりはせん! もうすぐ目的地よ! 存分に楽しめ!」
全員が単に血に飢えた醜悪な道化でしかない。
道化共が死地に降り立つ。
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サクラの従者のライオンとタイガー(狼型)が街の郊外を日課の散歩兼狩りをしていた、時たまケルベロスだとか、べヒモスなんてモノを拾ってくるのが玉に瑕だが、概ね街の平穏に貢献している。
この頃は魔獣や魔物の方も学習するのか実に平凡な散歩に終始し、そんな平凡な日々に二頭は退屈を持て余していたが、この日だけは違っていた。
二頭の上空を赤青黒白の何か巨大な物が魔力を垂れ流しながら街の方に向かっていたのだ、ライオンとタイガーはそれが何であるのか報告を受けていないので解らなかったので、とりあえず、空を駆け接触してみる事にした。
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上空から街の遠望が確認できた。
「見えてきたぞ! あの街だ!」
漆黒はその言葉と共にランスを構えた。
血紅は双刀を抜き放ち。
白銀は重棍を両手に持ち。
青紫は弓と矢を取り出した。
そして・・・・・・・
《バッン!》
ライオンの蹴りを受け、漆黒が上空でバラバラに砕け。
《バリッ!》
タイガーの牙で、血紅が真っ二つに裂け。
「ワン!」
《グシャ!》
タイガーの咆哮の衝撃波で、白銀が空中分解し。
《ドンッ!》
ライオンの体当たりを受け、青紫が潰れた。
ライオンが思わず空中で静止し、色とりどりの破片を撒き散らして落下していく物体を目で追いながら、首を傾げる。
「ク~ン?」(あれ?)
タイガーがライオンの隣に同じ様に静止して、こちらも下方を見て首を傾げる。
「ワッオン?」(へんなの?)
二頭は顔を向け合い、念話で会話を交わした。
(ほんのちょっと小突いたら、勝手に砕けた?)
(藁みたいに軟らかかったね?)
((・・・・))
(お腹も空いたし、帰ろうか・・・)
(そうだね・・・)
二頭は空中を駆け家に帰る。
今、相手にした軟らかい物の事なんか、すっぱりと頭の中から消去して、もっと重要なご飯の事を楽しみにしながら。
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「美味しい?」
サクラは食事にかぶり付く二頭の巨大な狼を見ながら狼に尋ねた。
「「ワンッ!」」
ライオンとタイガーは嬉しそうに尻尾を振りながら同時に返事をした。
「そう! 良かった♪」
サクラは嬉しそうに二頭の頭を撫でた。
食事を終えた二頭が寝そべり。
サクラがライオンを枕代わりにうたた寝をしている時、ふと思い出した様に二頭に尋ねた。
「あ~、そう言えば。 四死ナントかだか? 四天王だか? に遭ったら教えてね」
「クルル?」(なにそれ?)
欠伸をしながら、さっき遭ったばかりの『新生ヴァン=オルグ征国最強の四死天将』の事なんか、さっぱりとすっぱりと忘れているライオンちゃん。
タイガーちゃんは、うたた寝をしながら声を出すのもめんどくさいのか念話で返事を返した。
(四天王て美味しいの?)
ワンターンキル! 以前の段階で消えた征国最強の面々。
ライオンちゃん達にとっては単なる挨拶のつもりだったはずだけど?
次回は
『古代の英知はカビだらけ 侵略するならドアのノックが礼儀でしょ』
明日投稿の予定です。




