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国のつくりかた 大浴場逃亡記 その二

お知らせが一つ。

少々生活環境が変化しまして

明日から次話投稿が20時~22時あたりに変わる予定です。


それは密かに進攻していた。

 光学迷彩を施された浮遊機から、ネットランチャーを構えた自動人形のメイド(水着Ver)が音をたてずに降り立ち、洞窟の入り口の両隣でランチャーを構える。

 ハンドサイン、包囲完了。

 浮遊機から地上の様子を確認した、浮遊機操縦者のメイドの一人が本部に通信をいれる。

「本部、洞窟の包囲完了しました」

『突入を許可する』

「了解しました」

 操縦桿の引き鉄を引く、空気が漏れる音と共に浮遊機の下から図太いロケット弾が発射される、狙い違わず洞窟の奥に命中。

 軽い破裂音と共に大量の冷たい水蒸気が発生、冷水弾である。

[冷水弾] 命中すればお湯の温度を全て奪い、冷水へと変える、お風呂に入っている者を凍えさせる、恐ろしい兵器である。


 水蒸気が消える前に、地上にいたメイド部隊が自動追尾ネット弾を洞窟に連続発射、訓練された動きで突入。

「クリア!」

「クリア!」

「? 奥に地下湯川があります!」

「本部! ミウ様達は地下湯川で逃げたもようです!」

『了解、警戒して待機せよ』

「了解しました」


------------------------------------------------------------


 タッチの差で逃げ延び、大型の浮き輪に三人で乗って、洞窟内の川を勢い良く流れていくミウ達。

「上手く、逃げられたみたい」

「ねえ、この浮き輪出さなければ発見されなかったんじゃないの?」

 浮き輪に捕まりながらエイレリアが素朴な疑問をする。

「うんん。 包囲は縮まっていた、遅いか早いかの違いでしかない」

 アイテムボックスから浮き輪を出した所為で、その波動を感知され強襲を受けたのだ。

「むしろ、完全に包囲される前に逃げれたから・・・・」

「なるほどね・・・・。 ところでこれ何処まで行くの?」

「さ~?」

「・・・・」

 エイレリアは今更ながら溜息を付き、明後日の方を眺めながら。

「ねえ。 この浮き輪、だんだん早く流れている気がするんだけど」

「本当だね~」

「・・・・・」

「何処まで行くのでしょうね~」

「うん、何処まで行くかな~」

 三人揃って現実逃避中。


------------------------------------------------------------


「地下の湯脈に入った?」

 カズマは思わず声を上げてしまった。

「はい、その様に報告を受けました」

 それに対して、あくまで冷静に対応し報告するメイド。

 サクラはその報告を聞き、少し考えてから。

「何処に流れるか分かる?」

「いえ。 現在、解析中です」

「ちょっとお風呂の下を写してくれる」

「はい」

 地図が浮かび上がり立体表示に切り替わる、皆で顔を突き合わせて、指を指しながら。

「ここが、あ~なって・・・」

「ここで合流しテ・・」

「おい! マイヒメ! 此処で別れているぞ!」

「あっ! 本当だ!」

「それで・・、こう流れて・・・」

「・・・で、ここから上に出ると・・」

「何処に出るんだ?」

「え~と。 ここ!」

「「・・・・・・・」」

「本当にこの湯船か?」

「うん! 間違いないです!」

 全員が何ともいえない気の抜けた表情で沈黙。

「「・・・・・」」

 カズマが溜息を付きながらメイド達に、地図の一点を指しながら。

「全部隊捜索中止、この場所に集合、包囲しろ」

「了解しました」

 サクラは気分を切り替え、エプロンを水煮の上から装着して。

「さて! ご飯の準備するね。 マイヒメ! エレェリア! 手伝って♪」

「いいわよ」

「わかりましタ!」


------------------------------------------------------------


 地下世界の大浴場にも夜は来る、人工の空が徐々に暮れて来るのだ、本来であれば静かになる時間帯であるが。

 今日は賑やかで騒がしかった、ほぼ全てのメンバー揃い大量の料理と飲み物が振舞われていた。

「お肉! 焼けましたよ!」

「ビールお代わり!」

「ふむ。 これも中々・・・」

「アイスクリームないですカ?」

「カキ氷ならありますよ」

「ワインお代わり!」

 閑話休題 


 サクラは時計を見ながら、目の前の湯湖を眺める。

「そろそろ時間ね」

 見やすい様に湯煙を晴らした、湯湖の真ん中辺りから泡が少しずつ泡立ちはじめた、先ほどまで騒がしかった場所が急に静かになった。

《ゴボッ!》

《ボコッ!》

《ゴッゴゴゴゴゴ!》

《ドッン!》

 泡立ちと地鳴りが響き、誰もが固唾を呑んで見守る中、湯湖の中心が爆発した。

 歓声の中、打ち上げられる3人の人影。

「三人?」

 カズマは首を捻る。

「何で三人居るの? あの金髪の人は?」

 サクラが思わず疑問を呟く。

「あの金髪はエイレリア様のようです」

 傍に控えていたメイドが冷静に報告。

「エイレリア?」

「忘れていたのですね・・・・」

「「・・・・・!」」

「「あ~! 忘れてた!」」

 本来の目的がすっぽりと抜け落ちていたようである。


------------------------------------------------------------


「エイレリア様は寝室に運んでおいてね。 あっ! 眼を離しちゃだめよ」

「わかりました」

「さてと、ミウ。 ご飯一食抜きと一人で倉庫の在庫確認のどっちがいい♪」

「うっうううううう・・・・」


 1分後、彼女はご飯に食べて、翌日、倉庫の中で悲鳴を上げるのであった。

「終らない・・・・・」




次は少々真面目な話の予定(予定だけです)

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