VRMMO[ワールド]とは
VRMMO[ワールド]の説明
[ワールド]と「アダマス」の出鱈目さをお楽しみください。
[ワールド]
最も古いVRMMO[ワールド]のコンセプトは、「不可能なことは存在しない」「壊す事の出来ないものは無く、創る事の出来ない存在はない」「何をするのもユーザー次第」「魔王も自然発生する」と謳ったファンタジー・ゲームである。
そのコンセプトどおりに、正式サービス開始時、リアルスケールの地球のワールドマップは、20年間のサービス期間中に、ユーザーの手によって、大陸の形状から、浮遊大陸まで存在する、世界へと変えた。
VRMMOの流行が激しい中、正式サービスを開始してから20年もの長きにわたり、現在もトップクラスを維持する、世界規模の化け物タイトルである。
[ワールド]のデータ量は膨大であり、フィールドの構築に全世界25箇所の超大型サーバーが設置され、その再現度はファンタジーの要素を抜いても、現実の世界に匹敵するほどであった為、真偽は別として、都市伝説として語られるのが「米軍が極秘裏に開発した次世代の素粒子コンピューターと管理用AIが使用されている」といった逸話があるほどである。
正式サービス開始時から1年間は、ほとんどのプレイヤーは、普通のRPGの様に「モンスターと戦ったり」「建物や乗り物を造ったり」「世界を旅したり」と普通の遊び方楽しんでいたが。
塔型ダンジョンの攻略に詰まっていた、とあるプレーヤーが破壊して瓦礫になった建物のオブジェクトが、メンテナンス期間が終わっても瓦礫のまま残されているのに気がついた。
そして、この後、決定的となる疑問を思ってしまった「もしかして・・・ ダンジョンも壊せるのではないか・・・」と考えてしまった。
この後、何もしなければ、普通に遊んでいたところを、何を思ったのか(頭がハイになっていたと思われる)、実行し、そして出来てしまった。
このプレイヤーは、ダンジョンとダンジョン・ボス攻略者の称号、全てのダンジョン・モンスターのEXPや賞金・ドロップアイテム、ついでにダンジョン攻略中の他のプレイヤーのPK称号(犯罪プレーヤーになる)などの、全てのクリア報酬を手に入れてしまった。
この現象に対して運営会社に、回線がパンクするほどのクレームや問い合わせが、殺到したが。
運営の回答は、全てのユーザーが運営の正気を疑うものであった。
「ゲーム内の環境データ的に波状しない現象には干渉しない」
この回答を証明する様に、塔型ダンジョンはメンテナンス終了しても、運営によって瓦礫のまま残されていた。
そして、全ユーザーは理解した、いや、理解させれられた、実装されているフィールドに、何故「月」と「火星」の情報も含まれているのを・・・・
リアル時間で一ヶ月後、[ワールド]初のアストロノーツが誕生した。
後は、「地脈に干渉して島を造る」「月面都市の建設」「新しい種族の創造」など大人しいもので、「大陸に永久機関を付けて空に浮かべる」などやってしまう者達まで現れた。
そして、[ワールド]正式サービス開始20周年記念キャンペーンとして、全フィールドを対象とした、運営初の公式クエスト「天城の滅界」が開始された。
「天城の滅界」
VRMMO[ワールド]においての、運営初の公式クエスト。
運営が設定した非戦闘フィールド以外に配置されたエネミー、公式発表で総数100万体と、空中に浮遊する周囲、約1000キロのラスト・ダンジョンと、四つの超巨大城砦ダンジョンからなるキャンペーンである。
この超難関キャンペーンを制したのが、PCアバター6名とSNPC12人のパーティー。
攻略wiki内で「公式チート」「運営の手先」「[ワールド]の支配者」と呼ばれているギルド。[ワールド]内で最小にして最強のギルド「アダマス」である。
「アダマス」
[ワールド]内に存在する数多くのギルドの一つ、結成から5年の比較的、若いギルドである。 ギルド・メンバーは、男性2名、女性4名とSNPC12人からなる最小単位のギルドである。
PS
ギルドは18名から結成できる。 ユーザー1人に対して、SNPCは種族を問わず5人まで作成可能で、ギルドメンバーには、ユーザー1人に対して、SNPC2人までギルドメンバーとしてカウント可能である。
アダマスを一躍、有名にしたのが二年前に起こった、ギルド間戦争(ギルド同士の公式抗争、ここでのPKは犯罪にならない)で、当時、最大のギルド「連邦軍(Federal troops)」のアバターを一騎当千で吹き飛ばし、ギルド所属の戦闘艦を全滅させ、最後はギルドが支配する浮遊大陸(ゲーム内のオーストリア大陸)を沈めた事に起因する。(大陸を、かち割った!)
「連邦軍」は当時、所属ユーザー数2000名以上、SNPS5000人以上の超巨大ギルドであったが、アダマスとの公式戦の後、ギルドマスターが突然引退し、ギルド内の内戦のすえ自然消滅してしまった。
一方、アダマスとの公式戦の様子が、ネットで生中継が放映された後、その余りにも出鱈目な戦闘場面が「チート」「不正」「クラッキング」と憶測を呼び、運営のHPは一ヶ月間、回線がパンクしたが、
「ギルド「アダマス」のアバターの能力値やスキルは、[ワールド]の定めたアバターの能力を逸脱するものは無く、又、不正が行なわれた痕跡も確認できなかった」
とする公式アナウンスを持って騒ぎは沈静化し、「アダマス」は少量の畏怖と敬意、多大な妬みをもって[ワールド]で語られることとなる。
補足説明は徐々に追加していきます。
そろそろ異世界にいくよ。