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外伝 VRMMO[ワールド] ギルド間戦争のあれこれ

一話限りですよ。



ある日の[ワールド]とある観光地でのひとこま。

 [ワールド]「何をするのもユーザー次第」のVRMMO、初期の大陸配置は現実と同じ配置だったこの世界もユーザーの手によって別の世界へと変貌していた。

 [ワールド]の太平洋赤道上、プレイヤーの手によって創られた諸島が存在する。

 ある中堅ギルドが創り、整備した風光明媚な諸島は、そのギルドの手によって管理、運用されるゲーム内の一大観光地となっていた。

 数多くのギルドやプレイヤーはこの場所を気に入り、ギルド間の協定で非戦闘区となっている。

 その日は常夏で天気が非常に良い日だった、この日も世界の多くのユーザーがこの場所で手軽で安上がりな観光を満喫していた。

 その場所は砂浜が暑く、海水浴客やスポーツをする多くの人々が集い、思い思いの楽しみ方をしていたが。


「この(不適切な発言の為 作者の意向で規制させていただきます)がっ!」


 ある日焼けしたチャライ男の一言で、その場にいてこの言葉を耳にした全ての人々は、常夏であった場所が一瞬で絶対零度の場所に変貌したと錯覚した。


証言その一

「い~や。 あれには参ったよ。 友達と遊びに来ていたのに、あの言葉で凄い寒気に襲われたたんだよ!」


証言その二

「すっごくっ! 怖かった! あの時の事を思い出すと震えてくるの!」


証言その三

「熱々のバーベキューを食べていたらよ~。 いきなり氷の塊を口に入れたかと思ったよ~」


「ちょっと! 可愛いからって! 調子乗るなよ! この(自主規制)!」

 周りの空気が読めない男とその連れは、聞くに堪えない罵詈雑言を調子に乗って垂れ流していた。

 しばらくの間、男達に言わせるだけ言わせておいてから、絡まれていた女性がおもむろに反撃を開始した。

「へ~。 それって私達・・に喧嘩を売っているの?」

 女性の声は絶対零度であったが、そんな事は気付かずに相変わらず調子に乗って言わなくても良い事まで喋りまくった。

「へへっ 俺達は連邦軍(Federal troops)の幹部だぜ!」

「お前みたいな弱小にケンカ売るわけねーだろ! 一方的な蹂躙だよ!」

「今すぐ! 土下座しておれ達に奉仕するなら考えてやってもいいけどな~」

 男達は女性がサングラスの下で凶暴な笑みを浮べていたのには最後まで気付かなかった。


 アダマス「連邦軍」とのギルド間戦争の一日前のことであった。


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[ワールド]内 「アダマス」ギルド本部、談話室でのひとこま


 カズマはその時、凄まじい悪寒に襲われ、思わず談話室の見回してしまった。

「? どうしたカズマ?」

 ネット動画を空中で寝転びながら見ていたチヒロが思わず声を掛けた。

「いやっ。 何か凄く嫌な予感がしてな・・・・」

「大丈夫か? 体調でも悪いのか?」

 青い顔をしながらウインドウを開き、ログオフの間の自動作業動作を設定しながら。

「いや! 大丈夫だが・・・。 今日は集中できないようだ、悪いがもうオフにするよ」

「おう。 じゃあな!」

「またな」

 別れの挨拶と共にカズマのアバターから表情が消え、ウインドウとアイテムボックスを開き設定した作業を始めた。


 その約1分後、談話室のドアが勢い良く開けられ、一人の女性が飛び込んできた、サクラだ。

「カズマ! カズマ! 居るんでしょ!」

 彼女は作業しているカズマを見つけると、大股で近づき声を張り上げようとして黙り込んだ。

「?・・・・」

「ねぇ! チヒロ、カズマは?」

「さっき帰った」

「何時?」

「3分は経っていない」

「そう・・・・・」

 何かを考える仕草をしてから、ウインドウを開き猛然と自動作業動作を設定してログオフした、残された無表情のアバターは作業しているカズマのアバターに静かに寄り添い作業を始めた。

 チヒロは、仲良く二人のアバターを見ながら。

「普段から、ああしていれば良いのにな・・・・」


 どこかで友の悲鳴が聞こえた気がする。


「まあ~。 あれはあれで幸せなんだろう」

 一時停止していた動画の続きを再生した。

 床ではカズマとサクラのアバターが恋人の様に寄り添っていた、どことなく幸せそうであった。


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【VRMMO・JOURNAL】 インタビュー記録より抜粋。


某国某精神病棟 某・元ギルド・マスター

「私は何も見ていない。 私は何も聞いていない。 私は何も見ていない。 私は何も聞いていない。 私は・・・・」

「今日はこの辺で・・・・」(専門医)


某国某精神病棟 某・元ギルド幹部

「わあああああああああああああああ・・・・・・・」

「おい! そっち抑えろ!」

「おっ!大人しくしろ! 鎮静剤!」


ネット動画を見た若者(街頭インタビュー)

「観た! 観た! スゲーナ! あんな事できんかよ! でもよ・・・、音声が所々途切れてっんのてなんでだろうな?」


[ワールド]運営会社広報担当官

「あ~、あの事ですか・・・。 実はリアルタイムの放送と言っても、若干のタイムラグがあります。 その間に不適切と思われる発言は管理プログラムが自動で排除するんですよ。 え! その基準ですか。 それは開発の担当者が決めることですので、私では・・・。」

「そう言えば奇妙な事を言っていたな・・・・。 ええ、開発の担当が、何だか身の危険を感じたとか、なんとか・・・・」


[ワールド]運営会社開発プログラマー

「ノーコメント! 広報を通してくれ! ノーコメントだ!」(逃げる様に去っていた)





世の中には知らない方が幸せなこともあるんです。


さて、そろそろ戦争でも起きるかも。

でも、一方的な虐殺になるので落とし所が難しい・・・

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