異世界のはじまり 南海の休日
今日、買った本を読んでいて投稿が遅れちゃいました。
タイトルは有名な映画から借りましたが、全然関係ないです。
熱帯の太陽、澄み切った青い空と真っ白な雲、広大で穏やかな藍色の海、所々に緑の島々が点在する異世界の赤道上。
多くの生命にあふれた、この穏やかな海上に突然・・・・
地を引き裂くような地響きと、突風が吹き荒れ、巨大な物体2つが空間を割って出現した。
周囲の状況が落ち着くと、そこには全長250m余り、全幅500mの灰色の戦艦が2隻、海上を静かに航行していた。
エレェリア従者、人馬機獣「やまと」と「むさし」の戦艦形態、上下の盾装甲は閉じられ、左右の盾は表面装甲を上に向け水面に対して甲板上に展開していた。
その甲板上には大小十四の物陰が思い思いの格好で海を見ていた。
白いワンピースに身に着け、麦わら帽子を被った、金髪のエルフが帽子を押さえながら呟いた。
「さすがに、暑いですね」
青いパーカーとサンバイザー姿のマイヒメがイサベラの呟きに疑問を思って。
「? イサベラ、温度調整の結界切っているの?」
「はい、マイヒメ様。 こういうのが様式美だと教わりましたので」
どんな、何処の様式美だ、誰がそんな頓珍漢なこと言った、ま~大体想像つくけどと思いながらも問い詰めない訳にはいかなかった。
「・・・・ 誰に?」
「エレェリア様です」
やっぱり。
「ふェ?」
マイヒメから白い目で見られながらも、わかってんだかわかってないんだか、周りが今一不安になる崩れた表情で、既に白のワンピース水着姿の白金髪の美女が気の抜けた返事を返した。
そんなやり取りを完全無視して、サクラは、サマーカラーのセパレーツ水着姿で暢気な提案をした。
「さて! 先ずは何して遊ぶ、定番としてはビーチバレーよね?」
チヒロは影丸を始めとする、小竜や狼を引き連れながらあらかじめ宣言した。
「その事なんだ。 オレ達は今回はパスだ、色々と魚や何だと捕まえたいからな・・・」
「了解! 帰ったら生簀、造らないとね。 カズマは?」
「あいつなら。 そこで屍になっているぞ」
チヒロの後ろでビーチパラソルの下、真っ白に燃え尽きて横たわるカズマを指差す。
「根性ないな! 完徹したくらいで!」
「そっ そうだな」
チヒロは冷や汗を掻きながら、女性メンバーの水着を一人で独りで作ればああなるなと有人不幸を思いながら彼女に同意した。
「お昼から添い寝して上げようか?」
止めてあげなさい。
話題休閑
水着姿の美女達が太陽の下、水面上に立ちながら(?)ビーチボールで遊んでいた、その水面下から、強大な影が静かに接近していた。
[プレデターX]
2007年に北極圏で発見され、まだ正式な学名は付けられていない。
生息時期はジュラ紀後期、全長15m。長さ30cmの巨大な牙を持つ、海洋性の捕食生物。
海面下から彼女達に接近していた肉食海竜は、プレデターXに非常に良く似ていたが、大きさだけが違っていた、全長30m。
その海竜は普段、他の水竜や大型の海蛇を捕食していた。
この日も水竜の群れを追い回したいた所、海面上の小さき獲物に気づき逃げ回る水竜よりも、ほとんど位置が動かない小さき獲物を取り合えず襲うことに決めた。
海中より勢いを付け、その強大な口と強大な顎でまず一匹を丸呑みにしようと海面に突撃したその時。
「じゃま」
「・・・」
お揃いの黒のワンピース型フリル水着を着たミウとミラに、バレーのパスの様に続けざまに蹴り飛ばされ、アーリアの方向に空中を泳いでいった。
「どうして? こっちに回すんですか?」
ピンクのビキニを着たアーリアが文句を言いながらレシーブ、マイヒメの方に打ち上げる。
「これて。 食べられるのかな?」
落ちてきた処を、ストライプの競泳水着を着たマイヒメがイサベラの方に素朴な疑問を呟きながらトス。
「肉食ですよね?」
水色のビキニを着たポニーテールのイサベラが質問に答えて、エレェリアの方向にアタック。
「不細工ナ、顔でス」
関係の無い答えを返して白のワンピース水着姿のエレェリアが、サクラの方に回転蹴り。
「あっ 蹴ってる!」
飛んできた海竜(いつの間にか絶命)をセパレーツ水着姿のサクラが再び真上に蹴り上げる。
「サクラ姉も蹴っている」
「ボールじゃないから、いいの!」
「旨いかな?」
「不味いでしょう」
「あっ またこっち来た!」
「牙が大きいでス!」
「・・・」
以下、エンドレス。
全長30mの肉食海竜、ビーチボール替わりにされ、いつの間にか昇天。
「おおいっ! そろそろ帰るぞ!」
「「は~い!」」
お昼ちょっと前、チヒロの声で終了、全身の骨という骨を粉砕され、最後はイサベラの右ストレートのパンチで遥か彼方に消えていった。
「チヒロ兄、どれくらい採れたの?」
「おう! 大漁だぞ!」
「チヒロ様。 後ろの水竜達は如何したんのですか?」
「ああ! それね。 クッキーが説得して、つれて来た」
「生簀は大きい方が良い様ね」
「頼むよ! マイヒメ」
「OK!」
「ところで、カズマは?」
「寝ている」
カズマはいつの間にか熟睡に以降。
その日の午後には、エルタス村の近郊に直径20kmの円形の内海が突如出現した。
水面には幾つ物、島や浮島が浮ぶこの海には外界を遮断するドーム上の半透明の結界に覆われ、赤道上の環境が循環再現されていた。
どうでも良い話だが生簀(湖)を造るまですったもんだがありました。
「内陸部に海をどうやって持ってくる?」
「山脈ぶち抜いて運河造りましょう!」
「それなラ! 大陸割った方が速いでス!」
「次元に穴開けて引っ張て来るのは?」
「地下水路造ろうか?」
「最初は持ってきて、その後は浄化、循環、合成で良いんじゃないのかな?」
わりとどうでもいい話だが、後に環境を整える為に赤道上の海に行ったりしている内に、帝国の私掠船団による奴隷狩りにあっていた人魚を助けて、内海に移住させました。
本当にどうでもいい話だけど、その時の魔法だかバリスタだかを「やまと」にぶっ放してきた私掠船10隻は縦に真っ二つ。
やまと曰く。
『ホンノチョット、ナデタダケデス』
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その日、イースオーリ王国、王都イザイアの冒険者ギルドに一つの依頼が掲示された、依頼主は極秘。
内容は
≪難易度・なし 募集人員・無制限 期間・90日間≫
≪アルトニース領の辺境の村エルタスの異変の調査 報酬は現地で手に入る全ての物≫
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作中の生簀(湖)の造る方法は作者が実際に考えた方法です。
最後の意見を採用しました。
次回は冒険者(生贄)の冒険です(笑)




