天城の滅界 掃討
チヒロ、ちょっと壊れています。
『フッハハハハハハハ! 這い蹲り! 命乞いをしろ!』
相変わらず、明後日の方向を向いて宣言するラスボス。
徐々に静かになってきた戦場で、大型エネミーの巨体を大盾で受け止めながら、黒髪でボブカットの女性が、思わず溜息を漏らした。
「は~。 なに、この出オチ感・・・」
女性の名はマイヒメ(桜井・舞子)25歳 自称・普通の社会人。
「アダマス」のギルド・メンバー。
身長は160cm程、体型普通で、顔立ち普通の典型的な平均的日本人。まるメガネを掛けたの顔は、良くも悪くもあまり記憶に残らないだろう。
翠玉の重甲を纏い、装備した如何にも怪しげなハルバードで掠めたり、重盾で攻撃を受けただけで、動きが鈍くなったり、石化したり、時にはいきなり戦闘不能になっていく。
よってくるエネミーを捌きながら、周りを見回し、後ろに暢気な声で。
「さてと、あらかた片付いたかな?」
「親方! お茶の準備をしましょう!」
彼女のの声を掛けた方で 手を休める事無く一人のドワーフが、残骸や瓦礫で見事な東屋とティーセットを作成しながら応えた。(魔法で重力を聞くようにしながら)
「うむ」
彼女のSNPCのドワーフ 名はオヤカタ(?) 大工職人 & 錬金術師。
身長は150cmほど、ずんぐりとした筋肉質の体型、髭もじゃ元祖ファンタジーの本格的ドワーフが、襲い来るエネミーを邪魔とばかりに片腕で弾き飛ばしながら、繊細なティーセットを凄い速さで造っていく。
「マスター、皆様を招待しますか?」
ロココ調のヨーロッパ宮廷洋装を身に着けた貴人が人形の様な口調で尋ねた。
同じく彼女のSNPCのヒューマン 名はアーリア メイド & アサシン
身長170cm、あの激戦の中で全く乱れないロココなドレスを見事に着こなす、スッキリとしたヨーロッパ系の美人。
慣れた手つきでお茶の支度をしている背後から接近した小型エネミーに串刺しにされるが、いつの間にか背後に回り獲物を解体する。
戦闘中にも関わらず、何事も無いように準備に邁進。
「そうね。 そろそろ片付いたから・・・」
残敵数
ラスト・ボス 1体
「チヒロ以外、全員呼びましょう!」
「解かりました」
アーリアがチヒロ以外に念話を飛ばす。
しばらくして、全員集合。
「皆さん! お疲れ様でした!」
まだ終わっていない。
「お茶や、冷たい飲み物を用意していますよ」
戦場の真ん中である。
「ゆっくりしていってね!」
此処はダンジョンの、ド真ん中である。
「ふ~。 まあまあの、相手だったな」
「マイヒメ。 ポテト無いの?」
「マイ姉! ジュースある」
「この紅茶! おいしいですネ!」
一人以外すでに観戦、カウチポテトモードに突入。
ここに居ないチヒロのSNPCを見つけて。
「あれ? 影丸は良いのか主人に付き合わなくて?」
カズマに声を掛けられた、獣人の侍がが腕組みをしたまま静かな声で答えた。
「主が、手出し無用と始めに言われたので、今回は自衛だけしておりました」
チヒロのSNPCの獣人 名は影丸 侍大将 & 農家
身長は約260cm程、熊の獣人 筋肉質の体に黒曜の大鎧のを身につけ。 腰には2mの太刀 精悍な面構え(熊です)。
戦闘中は、近づいて来たエネミーだけを一刀両断にしてきた。
「ふん~ チヒロ、よっぽど頭に来たんでしょうね、ガルダちゃんはいいの?」
「クエッ?」
「聞くだけ、無駄か」
チヒロのもう一体の鳥型SNPC 名はガルダ 天候操作 & 忍者。
体長約4mのカラス、 全身は当然の様に真っ黒 愛嬌のある顔立ちである。
本来は暴風、風雪、落雷などを召喚した、フィールドを支配するのだが・・・・
今回は暇していたようだ。
サクラとミウに撫でられて気持ちよくしている。
それはさておき。
ラスボス戦。
『フッハハハハハハハ!』
「ハッハハハハハハッ!」
二つの何だかキレた笑い声がこだましていた。
長特大の光剣を構えながら宙を、黒髪の結構な美男子がラスボスに向かって飛翔する、ちょっと壊れた笑い声を上げながら。
「ハッハハハ(以下略)」
彼の名はチヒロ(山之内・千博)24歳 大学生
「アダマス」のギルド・メンバー。
身長は185cmほど、スポーツ万能、成績優秀、家族想い、モデルも出来るスタイルだが中身は農業・酪農人間である。
蛋白石で出来た大鎧をその身に纏い、刀から約1kmの光刃を噴出しなが、ラスボスに体当たり!
そのまま、壁面まで吹き飛ばし。
「こんな物!(ダンジョン) 吹き飛んじまえぇ!」
更に伸びた光刃で空中都市の残った部分ごと真っ二つ!
オーバー・キル!
光・・・・
その瞬間・・・
全てが、
淡い光に・・・・
溶けていく。
「うん?」
「なに?」
「まだ何カ?」
「え! 魔方陣?」
「転移なの?」
「アッハッハハハh a・・・・・・・・・・・・・・・
[ワールド]の全てが光に溶けて・・・・・
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太陽が中天にあり。
心地よい微風が草原を吹き抜け。
遠くに広大な山脈を望む、広々とした草原のちょうど真ん中あたり。
ほんのちょっと小高い丘の頂上、大小の岩が転がる場所。
人によってはピクニックにぴったりな場所で・・・・・・・・
The Birth of a New World
prologue end
To be continued.
意外とあっさり、異世界にいきました。
異世界ではノンビリとした展開です。
後、[ワールド]編の外伝構想もあります。




