第1話 僕とすずの出会い
《今日は僕市原すすむの平凡な一日が色づくきっかけとなった日について紹介していきます》
「席替えするぞー」
そう先生が声を上げた瞬間一気に男子の声があがった
「今回こそ猫宮さんの隣に!!」「それはおれだ」「いや俺だね」
「みんな息巻いてるな」
それはそうだ。なんだって彼女は世間でも人気なアイドルグループ【スタードール】の一員を担っているからだ。
僕はいつもクラスの角で小説を読んでいるのもあって、友達が少なく席替えは苦手だ。
「dの7はっと・・・」
あ、猫宮さんの隣だ、大丈夫だろうか・・・
「なんであいつが」「うらやましい」
妬みの声がすごく聞こえるが、聞こえないふりをして席を動かそう
「よろしく。私は猫宮すず」
「よろしく。僕は市原すすむ」
黒髪のさらさらロング、ぱちっとした眼、身長は僕より少し小さいくらいか、
すごくかわいいな、興味がないとはいえかわいいものにかわいいと思うのは普通だろう
まぁ僕はあまりかかわらないだろう。なにより、こんなかわいい人としゃべっていたりしたら、僕は夜道を歩けなくなる。
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席替えをした後だからかみんなが騒々しい、そこに横やりを入れるかのように先生が入ってきた
「授業を始めるぞ」
そういえば次の授業は国語だったな。
国語の授業は苦手だ、難しいし長いから。
さっきから僕の視界の左端で猫宮さんがあたふたしている。
どうしたんだろうか、
「どうしたの?猫宮さん?」
「いえ、何でもないわ」
何でもないか。それにしては、慌てている気がする。
まぁ本人が何もないというなら深堀するのは野暮というものだろう。しかもこれ以上しゃべると周りからの目が怖い。
そんなことを考えていたら、猫宮さんから声をかけられた。
「ごめん、やっぱり教科書みせてくれない・・・?」
やはり何もないわけではなかった。ここで見せてもいいが、周りから何かを言われる気がして少しはばかられたので断ろうと猫宮さんの方をむいたら、こちらを上目遣いで見ていた。
こんなにかわいかったらみせるしかないだろう。
僕は少しはにかみながら言った
「いいよ」
「ありがとう」
猫宮さんはそういうと、机をこちらに寄せてきた。
猫宮さんとの距離が近づいた。心なしかシトラスの香りが僕の鼻をなでた。
「じゃあここの問題を・・・市原答えろ」
なんでよりにもよって僕なんだ、しかも今は猫宮さんと机を隣にくっつけている状態だ。
「なんであいつ猫宮さんと机くっつけているんだ」「うらやましい」
いつも当ててこないのにこういう時だけ当ててくる先生を僕は許さない。
「答えは4です」
4分の1だあたるだろう。
「正解だ。答えられないと思っていたがよくとけたな」
ほっと思ったのも束の間、
「市原くん勉強できるの?私さっぱりで今度よければ教えてくれない?」
と言われてしまった。急展開すぎる。そもそも今まで女性とかかわってきたことがほぼないのに、こんなのレベルが高すぎる。だがしかし、かわいすぎる猫宮さんのお願いを拒否できるわけなかった。
「いいよ、いつがいい?」
といってしまった。まずい、これは猫宮さんと2人になるということだ。ひょっとすると僕はファンに恨まれるかもしれない。
「じゃあ次の週末私の家でおねがいできる?」
僕は動揺しながらいった
「わかったよ」
すると猫宮さんは間髪入れずにいってきた
「じゃあ勉強会の予定を送りたいから、授業終わりにLONE教えて」
「わかったよ」
僕は心の中でガッツポーズをした。
しかしその片隅で僕の平穏な生活どうなってしまうのかという不安もあった。




