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美味報!中華飯店の豚骨ラーメンは進化なのかしら?

 ☆☆☆学校、集金日


「ああん?和樹よぉ~、金を持ってきてないって、どゆーこと?皆、払っているのよ。お前だけは特別なんて許されないのよ」


「嫌だ。絶対に渡さない」

「なら、こっちに来い。焼きを入れてやる」


 チュンリーさんの言葉が思い浮かぶ。


『ハッケイなんてリングでは使えないあるね。呼吸が必要ネ。試合中に深呼吸したら、そこを狙われるね。だから、隠れて、ゆっくり吸うネ』


 少しづつ呼吸を貯める。ビビっているふりをすればいいかな。


 ゴクリ、ス~ハ


「ギャハハハハハ、息をのんでやがる」


『リングで使えないけど、護身なら有効ね。達人のエピソードで、ゴロツキを吹っ飛ばす逸話が多いね。達人になれば、わずかな呼吸で、ハッケイ出来るね。ゴロツキは大声で威嚇して近づくネ。リングの戦士はそんなことをしないね』


「オラオラ、和樹よ~~~~~」


 胸元を掴まれた。


「・・・あれ、崩れない。お前、重くなった?」


 今だ。陸の船、射程内だ。ここで、思いっきり息を吐きながら、体当たりをした。


 フンハー!


 投球の超科学に書かれていたように、体を遠くへ早く移動する。

 力をぶつける!


 バシ!


 ドタン!


「倒れた!」


「テメー和樹!袋にしてちまえ!」


 ガシ、ドカ、ドバ!


 ・・・結局、取巻きに、ボコられた。でも、金は取られなかった。

 下級生で払っていないのは、僕だけだよな。

 明日からイジメの対象になる。


 と和樹は思ったが、


「ああ、いてえ。まだ、クラクラする」

「直樹~慰めてやろっか?」

「あの野郎、ゲームの真似か?変な技を使いやがった。マグレに違いない」


「うん?誰だ!」


 帰り道、二人の女が、直樹たちの前に立ち塞がった。


「あの~、守って差し上げるから、お金を下さいませ」

「私も守ってやるね。お金出すあるね。紙幣ね!」


「何だ。コスプレ外国人だ。アハハハハハ」

「何?悪役令嬢とカ〇ヤのコスプレ、ウケる~~」

「姉ちゃん。これからカラオケに行かない!」

「そうだ。これから」


「身体強化魔法!」


 エリザベストの体は青く光り。

 DQNたちを一方的に、殴り始めた。


 バシ、ビシ、ボギ!


「「「ギャアアアアアーーーー」」」

「骨折れた!」

「何だ、この女、強い!」

「ウケる~女を殴るなんて、デェ~ブイで、訴えるんだから!」


 チュンリーは、エリザベストが殴ったDQNに追い打ちをかけるように、更に、蹴りを放つ。


「中国拳法の蹴り派手で使えない言う奴いるね!違うね。乱戦では有効ね!派手じゃないね。素人でも最大限に強く蹴れるような蹴りかたね!

 中国4000年ね。一対一の戦いは100年の歴史もないね」


 パシ!


「ヒィ、長いセルフを言いながら、蹴ってやがる。グハ」



 そして、最後に、エリザベストが、


「ファイヤーボール!」


 を放った。


 ボオオオオオオオオオーーーーー


「ヒール」


「あれ、焼け死んだと思ったけど生きている」

「ウケる~~」

「ヒィ、中学生相手に何をするんだよ」


「あら、ボディガードの実力を試していたのよ。こんなに弱かったら、和樹殿のボディーガードにもなれないわ。

 さあ、千円返しなさい!」


「ヒィ、でも、服が焼けて、財布も燃えたよ」


「それを早く言いなさい!なら、ファイヤーボールよ!」


 ボオオオオオオ―――――――


「熱い。本当に熱い。服が燃えてるよ。ゴホゴホ」

「死ぬ」

「助けて、もうしないよ」


「ヒール」


「いい。皆に、お金を返しなさい。いくら時間がかかってもいいからね」


「「「「はい!」」」」


「お前、魔法使いだったあるか?」

「ええ、そうよ。では、帰りましょう」


 ☆聖女市アー中華飯店


 その日の夜。和樹はエリザベスト、ジムのトレイナー達と伴にアー中華飯店に招待される。


「カズキは弟子あるね。食べるあるね」


「ええ、でも」

「大丈夫よ。お母様には外食すると言ってあるわ」

「では、遠慮なく、何故、中華飯店に唐揚げが?」

「カンの良い弟子は嫌いあるよ。利益率がいいからあるよ」


「美味しい!」

「フフフフ、量が沢山あるわね」

「「「おお、美味しいぜ!」」」


 ・・・・


「ごちそう様でした。とても、美味しかったです。次は、お金を貯めてここに来ようと思います」

「ええ、ごちそう様ですわ」


「ダメね。食べ残しがないね。全部食べたら、招待主の面子を潰すね!ちょっと、待ってるね。次は、豚骨ラーメン作るね!」


「何故、中華飯店で、豚骨ラーメン?」


 ・・・忘れていた。チュンリーさんは中国人だ。アジア人、似ているけど、考え方が違う。

 やっと、当たり前のことが分った。

 もう、食べられない。


 三分の一ほど、残したら、


 チュンリーさんは、


「満足したあるネ!」


 笑顔で言ってくれた。日本のおもてなしとは逆なんだ。



 ☆次の日、


 ええ、ニュースです。昨晩、聖女市の聖女中学校の生徒、男6名と女2名が、河原で裸でいるところを発見されました。制服は燃やされ、財布や携帯も燃やした形跡があります。

 8名は、アニメの悪役令嬢とカ〇ヤに襲われたと意味不明な証言をしており。ドラックの使用の疑いもあります。

 ・・・・・不順異性交遊の疑いで補導されました。


「まあ、怖い。和樹の学校よね」

「あ、あの人たち。目線があるけど・・・先輩たちだ」

「まあ、オホホホホホホ、不思議な事を仰るわね」


「行って来ます」


 学校は、


 ガヤガヤガヤ!


「和樹、スゲえよ。断るなんて」

「ああ、スッとしていた」

「委員長としても謝罪するわ。先生に言ったけども、相手にしてくれなかったのよ」


 あれから、DQNは登校していない。

 良く、いじめ問題で、いじめられた方が、登校拒否をするけど、

 イジメル方を学校から追い出した方が良くないだろうか?


 学校は至って平和になった。



最後までお読み頂き有難うございました。

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