キミトミタミライ
「キミトミタミライ」
なんにもないところから
聞こえてきたのは
君の幼い声
あの頃に戻りたいな
そう思っても叶わないんだよ
仕方ないね
当たり前に思ってた日常を
思い出しては
あの時の情景を必死で思い返す
「あなたの自由で生きればいい」
そう言って去っていくキミ
その手に繋がれた幼い声
「パパ」
サヨナラを待つ世界で
漆黒の闇の中
ひとり車を走らせる
忘れられない君の歌声も想い出も
全てがクルクルと走馬燈の中
知らず頬を伝う冷めたひとしずく
明日世界が終わるなら
絶対絶対
君のそばにいたい
夜空に映る
幸せだった頃の心情
ユルユルと潤む世界の中で
確かにあったんだと唇を噛む
ラジオの声も
ロードノイズも
消え失せた小さな世界に君の声
目を閉じてもハッキリと見えるよ
あの日の笑顔
あの日の笑い声
あぁ、どうしてこうなったんだろう?
それでもまだ、許されるのなら
君と好きな歌を歌うんだ