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7.決着

ござる言葉がなかなか上手くなりません(汗

「俺はクロード信じられる気がしてきた。次の満月には遼太から出ていくと思う。

 あと除霊するのが殺すことになるのも後味悪いし。

 このまま4週間様子見てもいいんじゃないかと思う。」

「遼太の普段見られない表情とか、たくさん喋れるのは嬉しいけど、でも…

 授乳とかおむつ替えとかお風呂とかどうするの?

 遼太だけど中は知らない人だし、ほっぺにチューもしづらいし抱っこもしないってこと?

 そんなの寂しいよ。4週間もママって呼んでもらえないの…」

喪失感ってやつか、いつも遼太にべったりだもんな。


「拙者は自力で用足しも湯浴みもできる故、介助は必要ござらん。

 身体は遼太殿ゆえ遼太殿に合わせた食事を所望するでござる。

 奥方を“ママ殿”と呼ぶのは抵抗がござるが、譲歩せぬでもない。

 身体的な親愛行動は御免被ると申したいところでござるが、拙者の就寝中でござればなさるがよい。」

「ママ殿ってww」

「受諾いただく為にも、拙者、多少譲歩するべきところは譲歩するでござる。」

「だってさ、沙苗。」

「…」

妻はまだ俯いている。何かあとひと押しはないものか。


「遼太は卒乳だっておむつ卒業だってまだなのに…

 わたし母親なのに…

 わたし必要(いら)ないじゃない…」

あー妻は妊娠を機にブラック気味な会社を辞めたんだよな。それ以来専業だった。

これはあれだ、社会的な役割がどうとかってやつだな。


「沙苗、お前はずっとよくやってくれてるよ。必要ないなんて言うな。

 幼児食は引き続き作らなきゃならないし、なんだかんだお前の手が必要な場面はあるはずだ。

 4週間子育てはちょっとだけペースダウンして、その間にお前がやりたがっていたことに集中してもいいんじゃないか?

 あと、俺が仕事行っている間にビデオとか撮っておいて欲しいな。後で記録にもなるしさ。」

どうだ?


彰人(あきひと)が仕事行ったら、()()遼太と二人きりなのか…

 わたしやっていける自信がない。」

お~別の不安を煽ってしまった…


「ちょっとよいでござるか?

 拙者はこの世界の知識や技術を学ばねばならぬ故、外出するつもりでござるが。」

「さすがに1歳児を一人では外に出せないから!児相に通報されちゃうわ!」

「ぬ?幼子が一人で出歩けぬか…外はそれほど危険な世界なのでござるか?」

「いやいやいや。どんな世界だっておかしいでしょ。一歳半って余裕で親の保護が必要だから!」

「そうでござったか。では拙者に同伴してもらえぬか?」

「本当に我が道を行くな。」

なぜ俺が板挟みになるんだ?あーもう!


「わかった!とりあえずクロード遼太、面倒見る!

 このまま放っておくと児相問題にも警察沙汰にもなりそうだし、勝手に外出されて行方不明になられても誘拐や事故に遭っても困るし。」

お!妻がなんとか踏ん切りついてくれた!


読んでいただきありがとうございます。

女性側の落としどころがなかなか見つかりませんでした…

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