表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/18

18.クロードの世界についてと現況について

不定期に更新します。

「拙者、決めたでござる。

 やはり食料問題として、空気と水から食料を作り出す技術に加え、治水に関する(すべ)を調べたいでござる。

 それとシャワーヘッドのような便利な機構も色々と知りたいでござる。資源不足の解決にはならぬが、他国に売りつけるのも良かろう。」

妻に体を拭いてもらいパジャマを着付けながら話す構図は、さながら悪巧みを企てる悪い殿のようだ。


「ねえ、クロードはどうしたの?決意表明?」

「シャワーの気持ちよさと水道設備に、なんか思うところがあったようだ。」

妻がひそひそ声で訊いてきたので答える。クロードはまだ自分の世界に入っているようだ。


「ふうん、まあいいや。今夜はそろそろ寝かしつけしよう。

 クロード、パジャマ着たから歯磨きしよう?」

「む、ママ殿。拙者もう少し考えをまとめたいのでござるが…」

「考え事はいいけど、歯を磨きながらね。それからあとはお布団入って考えて。」

「む。」

クロードは早寝にまだ少し不服のようだったが、思考を続けたかったようで大人しく従う。

歯磨きを終えると妻と一緒に寝室へと消えていった。


それから一時間以上経っただろうか、妻がようやく寝室から出てきた。

これからは大人の時間といきたいところだが…


「あーようやく寝てくれた。

 クロードったらなかなか眠ろうとしないから、色々お話してようやく寝てくれたのよ。」

「眠った後に遼太の体を触りまくってたんだろう?」

「だって今日は抱っこもしてないし、お風呂出た後くらいしかろくに触ってなかったのよ?

 ぷにぷにの頬っぺた撫でて、ぷにぷにのお手て触って、柔らかい髪の毛撫でるくらいいいでしょ?」

妻の遼太ラブスイッチを入れてしまったようだ。失敗した。


「それでね、クロードが寝入るまで話をしたんだけど、クロードの世界と国について聞いたの。」

「あ、それ俺も風呂の中で訊いた。島国じゃないのかって。シャワーに持っていかれたけど。」

「海には面しているけど島ではないんだって。だけど火山活動が活発で住めない場所も多いらしい。

 あと地震や豪雨や強風に見舞われることも多いみたいで、山崩れとか川の氾濫も多いみたいよ。

 なんだか勝手に雨があまり降らなくて作物が育たないのかと思ってたけど、水は多過ぎるくらいみたいね。

 むしろ気候や地理的に日本に似ているのかな?」

「手助けしてやりたいとは思ってたけど、太陽光発電システムとか教えても役立つかわかんねえな。

 人工肉だっけ?全然わかんないし、そもそも英語だし。」

「クロードの手伝いもそうだけど、わたし達の方も考えないといけないことがあるよ。

 家族や周りにどう伝える?内緒にしておく?」

「あと4週間だろ?たまに写真だけ送ってやって、クロードのことは言わなくていいだろ。

 周りにも言わないで隠しながら何とかやっていこう。

 明日スーパー買出し行くんだろ?気を付けろよ?最近はすぐにSNSに投稿されちゃうからな。」

「でも来週は子連れで友達とランチ行く約束があるんだよね。あと妹が…」

「あー!そういえば来週末、香苗ちゃん遊びに来るんだっけ?」

「そうなの。どうする?」


読んでいただきありがとうございます。

ブクマ&いいね&評価、大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ