16.受験生のごとき
更新が滞りましてすみませんでした。
エアミートが現実に存在したことで、今後のストーリーをどうしていこうか決まりませんでした(‐_‐;)
今後は定期的に更新していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
「この人工肉ってすごいわね、クロードじゃなくてもびっくりだわ。」
「どんなにすごくても俺はわかると思うけど。本物と人工。」
「言ったわね?じゃあ今度大豆ミート買ってきて食べさせてみよーっと。わかるかなあ?楽しみだわ!」
「いやいやー、わかるっしょ。舐めんなよ?
今夜はとりあえず本物の肉が食べたいわ。」
「今日さ、買出し行ってないから冷凍ギョーザでもいい?あとは缶詰使ってミートポテトグラタン。
明日は食材買出ししよう。何か予定入ってる?」
「外出でござるか?そのアメリカというところには行くでござるか?」
「アメリカは外国だから…そうそうすぐに行ける場所じゃないんだ、クロード。」
「残念。ではその人工肉は手に入るでござるか?」
「俺たちスーパー行くだけだからね?!」
「クロードも一緒に行きましょう。勉強になるかもしれないし、気分転換にもなるしね。」
「承知でござる。」
妻は夕飯の支度、俺はクロードと一緒に勉強…もう飽きた…
「なあ、クロード。お前明日も勉強するのか?」
「無論。ママ殿、このミートポテトグラタンなるもの、熱いが美味でござる。」
夕飯を食べながら俺はクロードに聞いた。餃子のお供に第三のビールを飲んでいる。
「冷ましながら食べて。こっちの餃子は酢だけつけて。あとピーマンのナムルも食べてね。」
「俺さー、明日出掛けてもいい?」
「なんか予定あった?」
「んー、ちょっと俺も勉強するのに本屋に行ってこようかなーって。」
「クロードと一緒にお勉強して疲れちゃったんでしょ?
でもいいよ。息抜きも必要だし、ね。
買出しは手伝ってくれる?荷物もあるし。」
「ああ、いいよ。」
「じゃあクロード、今日はお勉強は20時までね。その後はお風呂入って歯みがきして寝てちょうだいね?」
「拙者、一晩中でも夜明かし可能でござるが…」
「体は遼太なんだからダ・メ!脳はまだ発達中なんだから!」
「むむ、この蛋白質という物と微生物について極めたかったのだが…」
クロードは遼太な体で上目遣いが巧みだぜ。
「む〜、そんなかわいい顔でおねだりしたってダメだからね!」
と言いつつ、いそいそとスマホを取り出して写真を撮り出した。もう少し粘られたら押されそうじゃねえか。
「クロードは眠くないの?アドレナリンが出過ぎてるのかな…?遼太の体だからそこまで体力ないはずなんだけど。」
「時間がない故、急いで食べ終えて勉強を進めねば。」
1歳児のくせになんだか受験生みたいなこと言っててシュールだ。
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