表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/18

15.すでに近未来はやってきていた

当面の間、なるべく月・木・土に更新します。

「パパ殿、ママ殿、空気と水と電気で作れる未来の食事とはどんな食料でござるか?その工程は如何様なものでござる?」

「えーと、“50%のタンパク質と10%程度の脂肪、25%程度の炭水化物を含有していて、見た目は小麦粉に似ており、きちんと味もする”...

 作れるのはたんぱく質の粉みたい。それを加工したらいろんな物が作れるってことね。

 作り方の原理は載ってるけど、工程までは載っていないわ。」

「すげえな。科学はそこまで進歩してたんだなぁ。」

「まずは原理を教えて欲しい故、読んで下され。」

クロードは必死に書きとる。俺にはよく理解できないけどわかるのか?


「詳しいことはこの会社のホームページ読んだらいいと思うんだけど、これフィンランドの会社なのよ…」

「フィンランド語?」

「英語みたい。だけどわたしも彰人も英語得意じゃない…」

「クロードは字は読めないけど、言葉はわかるんだっけ?」

「自動翻訳されるはずでござる。」

「音声読み上げ機能使ったらどう?」

「そうね!それでやってみましょう!」

E-Padの機能を使ってクロードはホームページの内容を勉強している。ちゃんと翻訳されているようだ。

すごいな、それこそドラ○○んの翻訳こん○ゃくじゃないか。


「この技術は理想的でござるが、やはり必要な設備や詳細な工程が分からぬ。やはり直接対話が必要でござるか…」

「うーん、困ったな。どうやって問合せするんだっていう前に、そもそも教えてくれないだろ。」

「何故ゆえ?」

「ビジネスだからな、そうそう知財は明かさないさ。」

「むむむ…」

「クロードの世界に魔法陣や魔法道具はあるんでしょう?

 それで設計して作れないの?」

「おー!そうでござるな。そういった魔法陣か魔法道具を開発すれば良いやも知れぬ!よし、ではもっと学ばねばならぬ。正直なところ、さっぱりわからぬ。」

やっぱり難しいよな!俺たち研究者じゃないし。


「もう一つアメリカの会社もあるみたい。こっちも空気と水と電気から人工肉を作るんだって。」

「本当にすげえな!人工肉がスーパーに並ぶ日もそう遠くないぜ?」

「本当ね〜。クロードがウチに来なかったら知らないままだったね。」

「とりあえず知らない言葉が沢山ござるので、理解する為にも勉強するでござる。」

「頑張るのはいいけど、ご飯はしっかり食べて、風呂も入って夜はちゃんと寝てね。今日夜は何にしようか?」

「肉!」


読んでいただきありがとうございます。

ブクマ&いいね&評価、大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ