14.ありえないと思っていたことがあり得た!
当面は月・木・土に更新します。
「はあ…やっと終わった…」
「拙者、小用に行くでござる。介助願い候。」
「はいはい…」
俺もついでに用を足そう。
「ふあ~、ちょっと回復した~。
どう、今どんな感じ?クロード、少し休んでくれる?普段ならお昼寝してる時間なのよね。」
「仕方ないでござる。」
妻が起きてきた。やった、ちょっと休憩…
「クロードがさー、あいつの国で希望している技術の一覧があるって言い出してさー、俺全部書き取った。
ちょっと疲れたから休憩ー。」
「お疲れさまー。何か飲む?わたしも飲むからついでに淹れるよ。クロードは野菜ミックスジュースね。」
「おー助かるー。じゃあシャキッとできるの、なんかある?」
「また異世界特有のびっくり案件?
ミントティーとかハイビスカスティーあるよ。それともブラック?」
「じゃあミントティーで。そうそうー。異世界っていうかクロードの国、希望多すぎてさー。最初はドラ○○ん呼んでこいって希望ばっかだったぜ。はあ〜」
「異世界にクロード送り出すくらいだから、相当切羽詰まってるんだね。」
コーヒーを飲みながら俺が書き出したリストを見始めた妻。
レモンスライスと砂糖入れたミントティーは爽やかでうまかった。
「うーん、1から10番までは確かに近未来ロボットがいないと難しそうだけど、後半は割と今ある技術でもいけそうじゃない?」
「そうなんだけどさー、確実なやつを勉強しないと時間足りないじゃん。電気がない現状で出来ることを前提にしないと。知識を覚えて帰って、異世界で再現できるかが重要だしさ。」
「とりあえず、リストの上から順に出来そうか出来なさそうか、仕分けしてみようか。◎○△×みたいな感じに。」
「じゃあ、11番以降から調べてみるかー」
「ちょっと待たれい。一番から十番は絶対に無理でござるか?調べるだけ調べて下さらぬか?」
俺たちの会話を聞いていたクロードが聞いてきた。
「うーん、じゃあ調べるだけ調べてみよっか。私たちが知らないだけで、新技術は研究されてるかもしれないし。」
「うーん、研究段階だと実用化できるかどうかわからないだろ。それでもいいか、クロード?」
「良いでござる。頼み申す。」
とりあえずグー○ルで検索だけでもしてやるか。クロードの気がそれで済むならいいだろう。
「空気、水、食料、合成っと検索。…え?!ウソ!マジで!」
「何?本当にあったの?」
「あった…!これ…」
「えーと、空気と水と電気で作れる未来の食事?!
待って待って、記事もちゃんと読まないとフェイクかもわからない。
…フィンランドのベンチャー企業がすでに開発成功させてる。本当だ…」
マジか!知らないところで技術は進歩してるんだなぁ。
読んでいただきありがとうございます。
作者も知らなかったびっくり!でストーリーが変更になりました(笑)
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