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世界旅行

グングンとスピードが上がっていく。さすがはロック鳥のロック。乗り心地はジャンボ機(窓無し)のスイートルーム。


これひとつの羽ばたきで余裕で一キロ進んでいるな。

高度はもう一万キロはいってないかな。


口からは白い息が出てるけど、事前に何重にも結界掛けてたから何でもないし、ロックは超温かい。これはまさに冬のコタツ。ミカン食べたくなってきた。


「ロックくん。どうだい?翼の調子は?」

『最高です!!楽しいです!!』

「それは良かった」


しばらく一緒に散歩行けてなかったからよほど楽しいんだろうな。

鳥の顔でも機嫌が良いのがすぐにわかる。


本気も出せなかったろうし、この間のレースを見て飛びたい意欲も高まっていたに違いない。

僕も久しぶりに世界をぐるっと見たかったから丁度いいね。


「お!」


キラキラとロックの体毛が変化していく。青みがまし、空とほとんど大差無くなっていった。これはいよいよ本気を出すかな。


『ウィル様!!リンクラ国まで本気を出して良いですか?』

「いいよ!思いっきりいっちゃって!」

『わかりました!!では!!』


ロックの翼がざわつき、風が巻き付いていく。

僕もむち打ちにならないようにしておかないと。


頭の後ろで手を組んで準備オーケー。


くんっ、と一瞬無音になると、爆音を立ててロックが羽ばたいた。

景色は後ろに伸びていき、雲を引き裂き風を叩き付けて飛ぶ飛ぶ飛ぶ!!!


翼を下ろす度に発生する衝撃波を地上に影響が出ないように僕が結界で打ち消しながら、ロックは思う存分飛び続けた。

そうだ。本来のロック鳥はこういうものなのだ。

まさに大空の支配者。


スグノ国から飛び立って、オスラット国を飛び越してリンクラ国へとつく頃には満足したのかご満悦のロックくん。

心なしか頬と羽先が桜色に染まってる。

楽しかったらしい。


『はぁあー、最高ですね』


解放感が凄いのだろう。


『見てください!砂漠が移動してます!』

「ほんとだね。今度、砂魚(すなうお)買って煮付けにしようか」

『僕象食べたいです!』

「ザドワナ平原で探してこようね」


そういえば象もあげてないな。

ロックの大好物なのに、今度プレゼントしてあげよう。


そうやって大陸を横断し、ドラゴンの国に寄りマジリックの様子を見て、氷の大陸までいったら、大海原で鯨をつまんで星を一周して帰ってきた。


おみやげたくさん買っちゃった。

買うつもりなかったのに、誘惑に負けた。メナードに怒られる。


『はぁー!!楽しかったですね!!また行きましょうウィル様!!』


頭におみやげ物の民族衣装の飾りを着けてロックが楽しそうに言う。

思いきり飛んで悩みが吹っ飛んだらしい。良かった良かった。


ずっしりと重いおみやげ物を配りながら、僕も私もとデートに誘われる。僕モテ期。嬉しい。

こんな幸せがずーっと続きますように!!











しかし、現実はそううまくいかないものであった。


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