WIFI泥棒
先日の事だった。
「お客さん、まだ注文の前ですよ」
ドリンクバーでブレンドコーヒーと抹茶ラテを注いでいると、
ウエイトレス、と言ってもおばちゃんに注意された。
確信犯だった。
朝、6時45分ころ店は3割の席が埋まっている程度なのに、
なかなかオーダーを取りに来なかった。
当然、席にある呼出ボタンは押している。
俺はパソコンを開き、2度目のボタンを押した。
それでも来ない。
10分くらいしても。
せっかちだから、もう少し短い時間だったかもしれないが。
食事をして、早く小説を書き始めたかった。
でも・・・
イライラする。
席を経つ。
そして、ドリンクバーへ。
すると、案の定、ウエイトレスが来た。
そして、おばちゃんは言った。
「お客さん、まだ注文の前ですよ」
俺はしかめ面を作って席に戻った。
「モーニング・ハンバーグプレート、ライス大盛で」
と注文し、コーヒーをすすった。
パソコンに目を落とす。
Windows Updateは終わった。
このアップデートはいつも無料WIFIを使う。
以前のバージョンのように自分でアップデートをスケジューリングできないが、
早朝、無料WIFIを使いアップデートする。
今回はDefenderだけでなく、Windowsのアップデートもある。
再起動もしなければならなかも。
チェッと舌打ちした。
とてつもなく時間がかかる時があるのだ。
メールを確認していると、
ふと、思った。
『お客さん、まだ注文の前ですよ』
の言葉が。
ひょっとして俺は『WIFI泥棒』?
オーダー前にWIFIを使っている。
まあ、無料だが。
いや、待てよ。
何もオーダーしないで、WIFIだけ使うのは、
当然許させない。
ということは、泥棒か?
なんて、考えていることをショートショートのネタにしようと思った。
ハンバーグを平らげた。
そして、またパソコンに向かう。
ウェブサイトをチェックし、そして、
『小説家になろう』の自分の作品のアクセス数をチェックする。
アクセス数は伸びない。
でも、しょうがない。
自分でも小説を読む方ではない。
『DNA兵器』をチェックする。
なぜか、この作品には毎日アクセスがある。
3年前くらいに書いたのだが。
どこかのリンクに貼られているのか?
ゲッ。
WindowsUpdateを確認すると、本当に再起動を要求されていた。
バージョンの大きさによっては30分以上かかる場合がある。
『再起動』にマウスを合わせる。
でも、やらないよ~
心の中で呟く。
お前のせいだ。
お前のせいで、無料WIFIを使っている。
当然、家でインターネットを使用できる環境はある。
一つはADSL、もう一つはWIFI。
でもWIFIの方は7GBの制限付き。
そんなはずは・・・
使用容量を超える時がある。
WEBを見たりしているだけで、動画は見ない。
むろんエロ動画も。
それでも7GBを超える・・・
真のWIFI泥棒がいるのだ。
マイクロソフト、お前だ。
どんだけ、Windowsをバージョンアップすれば気が済むんだ。
WIFIとハードディスクの容量を返せ!!
バカヤロー・・・
でも・・・
どちらかと言えば、マイクロソフト派だ。
Macも使ったことはあるが。
初めてMacでエクセル、ワードを使った時は感動した。
ほとんどの人は、エクセルやワードがMacのソフトだったことを知らないだろう。
これらが、姿を消したのはマイクロソフトが買収したからなのだ。
MS-DOSからのユーザーである俺は、マイクロソフト派なのだ。
でも、これ以上OSを重くしないでくれ~
とうとう、ADSLと電話を廃止して、制限なしのWIFIを契約してしまった。
マイクロソフト、これからもアップルに負けるな~