VS J店(下)
J店のイベントは巷で大きな噂となり、200人は越える人々が集まるようになりました。
これまでのJ店では考えられない人数です。
入場抽選勝負になると、人数のいる私達チームでも狙い台が取れない日も多々ありました。
しかし、K氏は台数(20台)の多いエヴァ(魂の軌跡)をオール6にしてみたり、ハナハナをオール6にしてみたりと、台数の多い機種でもオール6を何度もやっていたので、私達チームにも大きな収入のチャンスがありました。
各機種の変更形跡などもバッチリあり、私達には格好の狙い目です。
また、強いイベント以外でもゲリラ的に設定6を使うこともあったので、通えばそれなりの収益を見込めました。
陸もしっかり育ってきていて、私と空の収入も一月70オーバー(必要経費を差し引いて)と、まずまずの収入でした。
なにより、K氏の‘ガセらせない’という信念がこのホールでは生きていたため、全うに勝負できたのをよく覚えています。
私達チームはどのホールでも最終的に‘煙たがられる’存在となっていたので、K氏のいたJ店は一昔前を思い出すようなホール状況でした。
私はこの時に
《キチンと設定配分すれば客は集まる》
という自分の論理を再確認しました。
私の古巣B店も昔のような営業形態だったのならば、今以上に客は集まっていたことでしょう。
客を集めることができないとヌクときヌケないのだから、それこそ‘ジリ貧’だろう。
そんなJ店に通い始めて4か月ぐらいが経つ頃、私達に凶報が届きました。
K氏の異動が確定したとの報でした。