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なりわい  作者: とら
30/61

VS パチンコ 後⑫

Since2008



日当の低いアイムジャグラーを打ちながら、次の打つ手は決めていました。


それは気になっていたパチンコです。


実はD店の末期時期に少しだけパチンコを打つ機会がありました。



パチンコは、基本ネタ系でないと普通に打ったのでは日当が安いので敬遠していたのですが、何もやらないよりはいいと思い、F店で気になっている台を打ちました。



F店では朝一ランプ(潜確)があったので、新台&旧台のパチンコも色々と勉強。



その頃、新台として入ってきたのが


‘春のワルツ’


です。



《甘い!》


と言われていたこの台を実践。



ボーダーも甘く、止め打ちも効果が高いこのパチンコを試しに打ってみました。


すると、等価で千円→25回(1日打ち計算した所)も回り十分に打つ価値があると判断。



しかし、4日間ほど打つとスルーチャッカーがガッチリ締まり、止め打ちが効かなくなり終焉を迎えます。




他にF店では、新しくスロットバラエティーコーナーが設置されイベント内容次第では打つことができました。



しかし


この時期、アイムジャグラーが打てないと私の手持ちのホールでは毎日仕事にはなりません。



世では初代パチスロキン肉マンがデビューした頃。



私はアイムが打てない日は、パチンコを打つことにしました。


パチンコは1日の日当(期待値)が安く、大当たり確率と1日の回転数が稼げないので確率の偏差が大きくなるのは必須。

*攻略ネタは想定外



そこで私は1人バイトを雇うことにしました。


これからは2人でスロット&パチンコを攻略していきます。


しかし、バイトはあくまでも打ち子です。


基本、頼れるのは自分のみ。



少し前にホール捜索した時にパチンコが打てそうなホールの目星はつけていました。



このホールG店は決して優良店などではありません。


スロットはさっぱりダメなのですが、パチンコ(3・75)の方はイベントコーナーだけは乱雑に釘を開けていました。



特に当時の準新台・新台の‘冬のソナタ2’と‘必殺仕事人3桜バージョン’のコーナーは毎日どちらかがイベントコーナーとしてありました。


何台か1日打ってみると1番回った台では、千円での回転率は約27回。


これは1日打って計算した結果なので大方合っています。


この結果に私はビックリしました。


五万近い期待値があったのです。



冬ソナと仕事人に1台づつ同じぐらいの回転率の台がありました。


そこまでたどり着くのに何日か時間を費やしてしまいましたが、決して無駄ではありません。


時間のかかった理由は、正直そこまで空いていない釘調整の為、釘が空いていて回るというよりもステージのクセがよく、回るといった台を捜していたのでした。


つまり、見た目ではわからない台ということです。


見て分かるぐらい釘が空いていればイイのですが、そんな台はナカナカありません。


そこで、ボーダーの甘い台でステージのクセのイイ台を探していたのです。


パチンコ台は同じ種類の台でも人間と同じ顔があり、皆違うということ。


何日かかけてやっと見つけたこの台は


冬ソナは10日ぐらいでシメられてしまいましたが、仕事人の方は毎日打つのはヤメて断続して打つことにし、約一月(ひとつき)ぐらい打つことができました。




二月(ふたつき)も経つとホール内でも自分達は目立つようになり、G店のパチンコも終焉を迎えるのでした。


実際には2万ぐらいの期待値があれば打ったので、やることのない日はG店に通いました。


結局、約2ヶ月半ぐらい通い(やることのない日のみ)、パチンコだけの結果は月50オーバーぐらいだったと思います。


しかし1日、1回も大当たりすることなく終わった日もあり、確率論と言うのが私の範疇(はんちゅう)を軽く超えているのがよくわかりました。


パチンコの経験がそれほどないので、勝つ負けるということより、これも勉強だと自分に言い聞かせ毎日の実践を糧としていきました。




これ以後は


《人海戦術》


時代に入ります。


既に人海戦術に着手しているプロ達との熾烈なバトルを繰り広げていきます。


バイトを雇うことにしたのはその序章にすぎない。


スロット規制によりペイアウトも落ち、1人で稼働した利益では家族を養っていけないとの不安もありました。



人海戦術を駆使し


各地区のプロ連中が優良なホールへと集中する群雄割拠の時代へと突入。




どのような時代の流れにも必死で喰らいついていく


このスタンスこそが私の真骨頂。


《新しく斬新な良いものをキチンと評価して、必ず自分のモノにする》


そうでなくてはこの速い時代の流れにはついていけない。


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