スピンオフ 島娘編(下) VS H店
私達7人と古豪7~8人+その他多数のプロ連中とのやり合う様相になっている戦況。
いわゆる、大混戦です。
当時、近隣ホールと比べるとそれだけH店は優良店ということ。
朝一の並び(並んだ順)から勝負が始まります。
私達はあまり早く並ぶと常連連中とトラブルになりかねなかったので、二番手~三番手辺りに並びます。
同じくらいに古豪プロ集団も並び、台の取り合いも激化していきました。
しかし、減算値系での判別は私達チームの圧勝。
それだけ私達は特性を熟知し、花火・ニューパルサーを奪取しました。
しかし、ニューパルサーのシマにはこの古豪以外に減算値系スペシャリストがいるのでした。
彼はおそらく、頭の中で全て計算して判別しています。
判別スピードも私と同じくらい早く、減算値に対しての理解も深くあったと思います。
彼は判別手順をバラして頭の中で判別プレイを理解していたのでしょう。
私はここまで極めている人を初めて見ました。
しかし、生意気な性格で私達とは仲良くやることはありませんでした。
むしろ、バチバチしてニューパルサーを取り合いました。
私達チームは、島娘班・花火班・ニューパル班と分けて高設定を奪取する作戦。
人数の振り分けはその日その日で違いました。
それと狙いが絞れるときには他機種にも積極的にいきます。
アグレッシブに攻めないと7人全員の収入が少なくなるのも明白。
日々イロイロ考えて作戦を練ります。
しかし、古豪達は私達の狙いにカブせてくることが多く、いい作戦があれば必ず盗られました。
彼達とは数日もすると表面上ではありますが友好関係を築いていたので、それなりに話をするようになっていきました。
やはり、私に聞いてくる内容はホール攻略の核心を突いてくることが多く、答えないわけにはいかなかったので、手の内は読まれていました。
結果論から言えば、私達チームはこのH店での戦に完勝。
ホール攻略、各機種の攻略なども私達チームが先をいったのは事実。
どちらかというと、この古豪達は‘ネタ系’に強い印象です。
普通にホール攻略と高設定を取り合いさせれば、私達チームが有利なのは明白でした。
しかし、すぐに順応してくる彼達を相手にやり合うのは容易ではありませんでした。
これ以後もこの地区にくれば彼達とやり合っていきます。
彼達も私達を認めたのだと思います。
普通に打たしたら私達の方が鋭く、より理解があったのが明白だったのだから。
私には正直、‘どっちが勝ったか’などは問題ではなかった。
ただ私の旗の下に集まってくれたこの仲間と長くチームを維持し、共に転戦していきたかった。
そのためには、必ずそれ相応の月収という結果がほしかったのだ。
そうでなくては、まだ若いこの仲間に私の方法論を深く理解してもらえなかったと思うから。
私達は共にこの数ヶ月で大きく成長をしたのだろう。
結果的に圧勝だったのは、敵がそれだけ‘ぬるま湯’に浸かっていた時間が長かったから。
それなりの結果を出して、勝つための論理をより深く理解した彼達は、今でも私の数少ない良き戦友なのだ。




