VS アイムジャグラー デビュー後⑪
Since2008
私はD店の覇権争いに敗れました。
しかし、覇権を奪回したかに見えたドラゴン先生のスロプロとしての寿命は長くはないでしょう。
もう彼はプロといえる思考も立ち回りも失っているのだから。
自分の心が弱く、今回の覇権争いには敗れましたが、プロフェッショナルとして生き残るのは必ず私だろう。
そうも感じていました。
ここで実力を発揮できないようでは‘一握りの本物’になどなれるはずはない。
そう自分を奮い立たせ、また各ホール状況の把握に努めます。
すると…
近所のホールで設定変更も見抜きやすく手軽に掴めるアイムジャグラーを見つけました。
このホールF店は等価でアイムジャグラーが20台あり、設定6を毎日使っていました。
正直私は、ペイアウトの低いアイムジャグラーは避けて通りたかったのですが…
友好関係にあるスロプロとホールがカブるのはなるべく避けたかったので、とりあえずの応急処置的な立ち回りでした。
近所で容易に掴めるアイムジャグラーの設定6で暫く勝負していくことに。
設定6とはいえペイアウトは107%弱。
私は数々のAタイプを打ってきましたが、設定6でこんなに低いペイアウトは初めてです。
私は
《アイムジャグラーの設定6を打つなら家で寝てたほうがいい》
などと、言っていましたが…
今はアイムジャグラーを本気で打ち倒そうとしています。
私は猛反省しました。
《戯れ言などいうものではないな》
と。
これもまた時代の流れにより、紆余曲折して辿り着いた結果なのでしょう。
しかし
アイムジャグラーは甘くはありません。
《今まで打ってきたAタイプで1番の苦痛》
でした。
ゲーム性などは問題ないのですが、ここまでペイアウトが低いと初めてドル箱に手をかけるのは閉店時なんてのはザラである。
要するに究極的
《出ない》
のである。
もちろん、展開もシオサイ・花火・ニューパル・ゴージャグなどとは比べものにならないぐらいキツく、苦痛感はハンパない。
そんなアイムジャグラーを打ち倒すこと約2ヶ月半。
週に約3~4日ほど打ち、1本以上の収益を上げました。
それと
このF店には当時、パチンコの潜伏確変(朝一ランプ)がちょこちょことあり、アイムジャグラーの勝ち額に上乗せすることができました。
2ヶ月も経つとホールも設定変更対策するようになり、私に対してもオジサンオバサン客が騒ぎ始め、F店でのアイムジャグラーは末期を迎えます。
アイムジャグラーを経験した私は一皮むけた感じでした。
《Aタイプの極めつけ》
を打ち倒したのだから。
それは
ペイも低くく、さっぱり当たらないアイムジャグラーの設定6を途中で諦めず打ち倒すことができたということ。
私の中で‘シオサイ魂’はまだ生きていたのだ。
アイムジャグラーを1日打つとこれまでのイロイロなことを思い出す時間がありました。
覇権争いに敗れ意気消沈していた私には、いい気分転換になったのは間違いありません。
まだまだ若輩者で覚悟の足りないという自分自身を見つめ直すことができ、自分を再構築するための貴重な時間ができたのです。
そして…
イロイロと嫌になっていた時間を忘れさせてくれたのだから。
またひとつ成長することができた瞬間がここにもありました。
収入になったことより、自分自身を取り戻すことができたこの時間は私にとってかけがえのない瞬間であったことは間違いありません。
必死になることで嫌なことを忘れ、前向きになることができたことに本当に感謝。
アイムジャグラーありがとう!