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なりわい  作者: とら
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VS 島娘30 前編 デビュー後⑥

Since2003


規制がかかり、今後消えゆく機種(強制撤去)が発表されていきました。


それに伴い出玉性能が抑えられる傾向にあるこの時代。


言わばパチスロバブルだったこの数年間から大きく変わり始めた年。


最初から不安要素が色々とあったのは明確な事実でしたが、それ以上にパチスロ業界がどうなっていくのかが不透明な時期。




ついに、パチスロバブルはハジけました。




しかし、私の生活はまだまだ続きます。


当初、土日を休みにして立ち回っていましたが、獣王がホールデビューした頃から自分の休みはほぼ無くなりました。


どこのホールもイベントラッシュで仕事が溢れんばかりにあったのです。


私は何より仕事を優先させ、時に子供の運動会やイベント事にも参加せず仕事に没頭していました。


そんな私の方法論には否定的な意見ばかりで


‘アタマがおかしい’


等々の陰口を叩かれる始末。



しかし、私は全く気にもなりません。


そんなことより


子供の運動会より仕事を優先したのだからこの責任を今後も果たそうと思う気持ちの方が強かったから。


世の中のサラリーマンは仕事が休めない時もあるのに、それなら私達だってそれとなんら大差ないだろう。


そうも思っていました。




私はデビュー当初から思っていたことが、この頃にはもう明確に。


《私がこの生業を最後まで貫くだろう》


と…


それだけ他の誰よりも一生懸命やっている自信とそれによるこれまでの結果があったのです。





バブルが崩壊し


月1本ほど稼ぎのある日々からのリスタート。


夢の時間は終わりを告げられます。


そんな時期でした。


しかし、私はもともとAタイプ打ちだったので、この時代にもアジャストすることは容易なことでした。


そもそも私はサラリーマン上がりのスロッターだったので、それ程難しいことではありません。


なぜなら


それだけサラリーマンという仕事は大変な割に給料が見合わなかったから。



今、私の生業は自分が全て。


いいアイデアからは富を生み、悪いアイデアからは赤字を生み出すという分かりやすい世界。


私はただ単に嬉しかったのだろう。


サラリーマンという呪縛から逃れ自分自身で道を切り開くという生き方が…


不安よりも‘やってやる’という気持ちが勝っていたのだ。





そんなこの時期にメインにした機種は


‘島娘30’


でした。


この機種はストック機で、ホールデビューしたときには全く人気のない台でした。


しかし、のちに私の住む県内では大人気機種となっていきます。


ホール(C店)に導入された二日目には設定6の挙動をほぼ看破し、あとは台選びをどうするかという勝利の方程式を考えていましたが…


この時は、後にあんなに人気&導入されるとは思いもよらなかった。


二、三週間後にある程度の解析が出ましたが、設定6の挙動はほぼ自分の考察どうりでした。


C店が下火になっていた頃、B店(シオサイでお世話になった)に島娘30が大量導入されることに。


B店はAタイプからAT機まで高設定をガンガン使い当時は超優良店だったので、かなり期待が持てたのです。


導入されると案の定、設定6をガンガン使うのでした。


しかし、このB店はドラゴン先生を始めとする私達グループが沢山いたので島娘のことは聞かれれば答えないわけにはいきませんでした。


それに加えて私が島娘で出ていれば、皆が真似をするのは時間の問題。


これまでもAT機などで同じようなことをやっていたので、ある程度の予想はできていました。


私に島娘の挙動を聞いたにもかかわらず、私より早くホールに並び、私の狙い台を確保するような輩もいたぐらいでした。


このような輩といい付き合いなどできるはずはなかった…


私は1人他店の島娘の設定6を探し、旅に出るのでした。


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