失われた物語
「あー!なんか面白いことでも起きないかなー!」
ゴールデンウィークになって長い休みになり、することもないタクトという少年は、
このセリフが口癖になっていた。
「あ、メールじゃん」
タクトは面倒臭そうに携帯を開く
「今、アナタは暇ですね、面白いことを望んでいる方は、コチラをクリック!」
そのメールには、URLが載せてあった
「なんだ?なんかのゲームかな?」
またメールが来た
「ハイそうです!登録無料のゲームです!」
まるで会話のようなメールの返事だ。
「おおっ!?なんだこれ!?・・・どうせ暇だし、登録しようかな」
そういい、URLをクリックした
「登録アリガトウゴザイマス!ソレデハ!不思議ナ物語、ロストストーリーヘヨウコソ!」
・・・この日からタクトは部屋に閉じこもるようになった。
「ヨウコソ!案内人ノガイドデス!」
気づくと、タクトは知らない世界にいた。
「どこだ・・・ここ・・・ていうか、お前誰だ?」
「ハイ!ボクノ名前ハガイドト言イマス!ヨロシクデス!」
「案内人だからガイドなのか・・・フッ!」
「アナタ今鼻デ笑イマシタネ!」
「はいはい、ていうか、そのカタカナの口調やめて欲しいんだけど」
「分かりました。」
「普通に直るんだね」
「そうなんです、じゃあ説明させていただきますね」
「えーっと、あなたは今、ロスト、という世界にいます」
「ロスト・・・」
「そのロストという世界をあなたが、自分で創作し、自らの世界を作ります」
「リミットはゴールデンウィーク期間の4日間!」
「ちょっ、ちょっと待て!じゃあ今、俺は地球にいないのか!?」
「はい、そうです、今、あなたがいる部屋は、入れなくなっていて、周りから見たらあなたは引きこもり
という設定になっています。うん。」
「それで・・・リミットを守れなかったらどうなるんだ・・・」
タクトは息を呑んだ
「はい!生きていますが、ロストに永遠に過ごすことになります。」
「まじか・・・」
「じゃあ楽しんでください!」
―Time is not me to stop...―
気づくと、タクトは何も無い平地に立っていた。
「ハーイ!ここからはワタクシ、ガイドが音声だけで説明しまーす!」
「なんだ?」
「ここが、拠点となります、木を切って家を建ててもいいし、鉄を採取して武器を作ってもいいです」
「そして、このゲームのクリア条件は、ボク、ガイドを倒すことです!」
「お前を!?」
「はい、そのためには、経験値を高くして、ボクよりレベルを上げることです。」
「ちなみに、あなたのレベルは、1、攻撃力、1、防御力、1です!」
「ボクは、レベル230、攻撃力380、防御力250です!」
「攻撃力と防御力は、装備を変えることで強くなります!」
「昼間でも、モンスターは多いですが、夜になるともっと多くなります!」
「・・・まあ、詳しい説明はあとでにして!リミットはあと、94時間ですよ!頑張って!」
「おい!ちょっと待て!」
もう、ガイドの声は消えていた・・・
「ここにきて2時間も経ったのか・・・時間は無いな・・・」
―The remaining time?―
拠点と呼ばれる平地、何も無い・・・
ここから何を作り出せばいいのやら
「あ、ガイドは『自らの世界を創る』といってたな」
記憶力だけがとりえのタクトはこれだけ覚えていた。
「じゃあ、俺が思ったものを出すことが出来るのか」
「ハイ!その通りです!良く出来ました!」
「うわっ!ガイド!まだいたのか」
「念じれば、なんでも創り上げることができます、ただし」
「ただし?」
「めちゃめちゃ体力使うのと、レベルによって創れるものが増えていきます」
「ナンダソレ」
「今のあなたは・・・、スギの木と工具とかしか創れませんね」
「・・・」
「中には、レアアイテムもあるんですよー?」
「レベルが上がると、家とか創れるんですよー?」
「そうかそうか、分かった。」
「冷たいですねー、拗ねちゃいますよ?」
「好きにしやがれ」
「では!じゃあねー☆」
ガイドは消えた・・・。
「ホント自由だな、アイツ・・・」
「じゃあ、創ってみますか」
「とりあえず家の材料全部創ってみよう!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
そこにでてきたのは、スギの木×50本(原木、葉っぱ付いてます)
と、手袋と釘とかなづちと、鋸と、白いハチマキがあった。
「うっわ、スゲエ疲れた、でも、これで適当なのは作れるかな」
タクトは白いハチマキを額に付け、手袋をはめた
「お?なんか力が付いたような気がするぞ?」
「当たりでゴザイマース!!」
威勢のいい声でガイドは現れた
「なんだなんだ?」
「アナタのその手袋とハチマキは、『匠の手袋』と『匠のハチマキ』です!」
「匠シリーズか・・・」
『匠の手袋』レア度★★★☆☆☆☆☆☆☆
『匠のハチマキ』レア度★★★☆☆☆☆☆☆☆
両方身につけると、スピードと力が100倍になるが、劇的ビ○ォーアフタ○のテーマソングが流れ続ける。
「幸先いいですねー!では、続けてください!」
「なるほど、速さと力が2倍か・・・」
タクトは試しに、スギの木を鋸で切ってみた
「すげー!めっちゃ早くできる!そして疲れない!・・・でも、花粉症が・・・ゴホッゴホッ」
なんていうことでしょう!簡単な木の家を、1時間で作ってしまいました!
「あとは、ベットと、物置を創ろうかな?」
「出でよ!布団とか毛布とか!」
そう唱えると、布団と毛布が届いた。
「じゃ、ベット作ろう!」
今度は、馴れてきたのか、両方とも30分で作ることが出来た。
「もう寝ようかな」
タクトは一瞬で眠りに就いた」
残リ時間、アト90時間・・・。
―I begin to create a story―
「この世界では眠くならないのかな、2時間しか眠れなかったぞ」
タクトは不満だった。
「おはようございます!タクトさん!今日はお届けものがあります!」
「なんだ?さっさと渡して帰ってくれ」
「なんですかそのセールスを嫌がる住人みたいな言い方は!」
「いいからさっさとよこせ」
「わかりましたよ、今物置の中に転送しますね・・・」
「あ、来た。なんだこれ?テレビ?」
「これは、ステータス確認マシン及びなんか色々作るマシンです!」
「最後適当になったが、気にしないでおこう」
「これは、ステータスを確認できて、しかも鍛冶場に変化したり、キッチンに変化したりします!」
「ほほう!万能だな!要するに、ガイドの説明が面倒臭くなってきたわけだな」
「まあ、言ってみればそうですね」
「そうなのかよ」
「ちょっと電源を付けてみてください」
「ここか、押したぞ」
そのディスプレイには、地図とステータスが載っていた。
「あれ?俺のレベルが2になってるぞ?」
「それは、色々作ったからですね。作れば作るほど、レベルが上がります」
「そうか、分かった。もういいよ、帰ってくれ」
「しょうがないですね、、、じゃあ、また来ますねー☆」
「ああ、」
「やっと消えたか・・・」
「さてと・・・今日は何を創るか・・・!?」
タクトは、目を疑った。
タクトの目には、空に、漆黒の穴が開いており、その真ん中に、翼を生やした人が映っていた
「なんだ・・・こっちに向かってくるぞ!」
その漆黒は、どんどんタクトのほうに向かってくる。
その瞬間、タクトの目の前に、その漆黒が現れた。
「どうも、お騒がせしてスイマセン!急いでいたもので・・・」
「あ、はい。」
「私の名前は、裏ガイドといいます!以後ヨロシクです!」
懇切丁寧に自己紹介した『裏ガイド』という人間は、こちらを伺っていた。
「俺は、タクトだ。!?よくみたらガイドにすごく似てるな!」
「はい、ガイドは、私のお兄ちゃんです。」
「今から、あなたはロストした世界を復元してもらいます。」
残リ時間、アト89時間・・・。
―Start―
「実は、お兄ちゃん、いや、ガイドは・・・」
「・・・悪魔です!」
「悪魔・・・」
「この、『ロスト』という世界は、本当は、自然もあり、近代的な建造物もあり、とても素晴らしい世界でした。」
「でも、ガイドによって、一晩で更地にしてしまいました。」
「じ、じゃあ、あのメールは」
「あれは、ガイドが暇つぶしに送ったメールです。そんなゲーム存在しません。」
「そうなのか・・・」
「この世界にいるのは、あなた、ただ一人です。今は、ガイドに気づかれないように電子妨害をしています。」
「今、ここにある電子機器は全て使えなくなりました。」
「って、ことは、俺が本気で作り出した電子レンジは・・・」
「もう・・・チンすることは出来なくなりました・・・。」
「Oh! my電子レンジ!」
「で、でも!これも全てあなたのためです!ちなみに、リミット機能も無くしました。」
「じゃあ、リミットを過ぎても、俺は生きているわけだな」
「ただし、こうしたことで、あなたはガイドを倒すしか無くなりました。」
「今から私の全ての力を使い、3つのフィールドを作ります!」
「そして、ガイドを倒してください!」
「というと?」
「もちろん!修行です!」
「そうか・・・」
「じゃあ、始めますよ、あ、今から意味不明のこと言いますから、気にしないでください、ていうか引かないください。」
「分かった。」
「O God, the Pearl River appeared!」
「And here, and I make a Holy Land of three!」
「One, Holy Land to train the spirit.」
「One, Holy Land to train oneself.」
「One, Holy Land to train a brave heart.」
「Use our power, and Pearl River appears it!」
「Acknowledgment did!」
「Contract is established.」
「ハイ!完了しました!」
「おお・・・なんか意味不明の言葉を叫んでたな・・・」
「き・・・気にしないでくださいって言ったじゃないですかぁ!」
「ごめんな」
「ま、まあいいです。タクトさんの素直なとこ、嫌いじゃない・・・です。」
「ん?何ていった?」
「なんでもないですよー、じゃあ私は結構な力を使ったので、寝ますねーベット借りますねー」
「分かった。で、いつ出来上がるんだ?」
「1日もすればできあがりますよ?」
「分かった。じゃあ待つしかないな・・・」
タクトは待つしかなかった。脅威に備えるために、修行するしかなかった・・・。
―Do we can only wait?―
―Only to fight Is not human...―
―to be continued...―
どーもっ!月読鬼灯ですっ!
なんとなくな2作目ですね!
今回は連載系です!
終わりが見つかんないパターンのやつです!
今回の小説は英語入れすぎました!
go○gle翻○さん、ご苦労様でした!
拙い小説ですが、今後ともよろしくお願いします。