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84 最終準備

赤闇勢力との戦闘が終わってコアルームの下に居た魚が何者か配下達に調査させてみたところ、ホースクト王国の元王子らしいことが分かった。


過去の悪行から地下牢の隠し部屋に隔離されていたのだとか。


ホロタで世界の状況を確認したところ、荒らされてはいるものの壊滅したわけではなかった。


これは俺の配下や眷属が良い立ち回りをしてくれたおかげだ。


回復したクルクとマハルダもすぐに赤闇勢力の残党狩りに行って貰ったしな。


残りカスの様に各地にあった赤闇の残骸なんかは眷属達や支部長クラスで消滅させることが出来た。


眷属と支部長に頑張って掃除して貰ったからこの世界に赤闇はもう無い。


俺は背負っていたカバンからダンジョンコアを取り出すと、球に指示する。


「どれだけDPを消費しても構わないからダンジョンリフォームで元に修復してくれ」


「畏まりました」


地下の穴から瓦礫が消去され、ブロックが湧いて組み合わさり壁や床を形成していく。


ダンジョンが修復されていくのを見ながら俺はホッと一息ついた。


長い長い戦いだった。


連戦続きで危険な状況もあったけど結果として切り抜ける事が出来た。


刺激的だったな。


特にマオから聞いた話は驚いた。


マハルダがやたらと俺を崇拝していたり、配下になった頃のモク爺がなぜあんな態度だったのか今なら分かる。


真実を知っても俺のやることは変わらない。


俺はマヨミヤイリなのだから。


暫くして修復が完了した。


コアルームは黒い砂だとか珍妙な植物なんかは復元されておらず石材で囲まれただけの広い部屋になっている。


ただし中央に台座はあった。


俺は手に持って邪魔だったダンジョンコアの球を台座に固定すると、ホロタを取り出した。


久しぶりにホロタチェックをしようか。


まだAI勇者という脅威は残っているからな。


ホロタでの布教活動は大事だ。


個人的な配信欲やコンテンツ製作に関する気持ちもあるけど。


今日は勇者イアを殺してから16日目だ。


リミットまでもう半分しか日にちが無い。


あくまでも30日で転生してくるかもしれないという予想であって実際何日目で転生してくるかなんて分からない。


前倒しの可能性だってある。


もう最終局面に突入してると考えた方が良い。


俺はホロタを起動させ闇の教団チャンネルを確認した。



・闇の教団チャンネル登録者数  1630万人

・チャンネル登録者数ランキング 1位

・投稿動像本数         121本


・チャンネル内動像再生回数ランキング

 1位 2715万回再生『レジスタンス壊滅! 永久凍土の決戦』

 2位 2229万回再生『闇の感謝祭 エへシーン』

 3位 1587万回再生『カレルザトヤVSザザラン 国同士の代表戦!小人バトルの決闘 編集版』


「やったっ!1位!1位だっ!!」


やっと目標のランキング1位を獲得した。


対抗勢力のレジスタンスを潰せたのが大きかったな。


まあレジスタンス自体は赤闇の連中が女神を操作して作り上げた紛い物組織だったから放置してたらいずれ自滅してたと思うけど。


眼とか寄り目で完全にイッちゃってたし。


これでホロタは支配出来たわけだ。


後は最後の詰め仕事だな。


まだ入信していない頑固なごく少数派の連中をなんとか入信させなければいけない。怪我や病気で身動きが取れない者を除いてな。


まだ入信していない連中は世の中の流れや数の圧力に無反応だったわけだ。


これは飴か鞭でいえば飴しかない。


入信していない者に対して頭飛剤を与えるべきだ。


俺は1人でホロタの撮影準備に入った。


俺の世話係はもう死んでいないから全部自分でやらなくてはいけない。


撮影用スタンドにホロタをセットしてコアルームの壁を背に俺はホロタに向かって話始めた。


「諸君、俺は闇の存在イリだ。今日は非常に残念な知らせを伝えなければならない、現在多くの者が闇の教団に入信してくれているわけだが、信じられないことにまだ入信していない者もいる。そこでだ、もっと闇の教団を理解して貰うことを考えた。病気や怪我では無く入信できるのにしていない者達にプレゼントを贈ろうじゃないか。受け取った者は遠慮せず使ってくれ、それでは信徒として会える日を楽しみにしているぞ」


俺はセルフでホロタの撮影モードを停止しスタンドからホロタを取り出した。


急いでホログラムを操作してダークセージに転移配達を指示しておいた。


続いてダンジョンコアを操作し頭飛剤を大量生産した。


これで各支部に頭飛剤が補充されるだろう。


それから俺はフェスの企画や配信のネタを考案し、定期的に撮影の裏方に参加したりした。


日が過ぎ、赤闇勢力との戦いで荒らされた跡が各地から消えかけた頃、頭飛剤効果で入信率が100%に限りなく近付いた。


最終準備に取り掛かった。


旧聖王国とその周辺国のあらゆる場所に監視用ホロタを設置し俺は一日中ホロタの動像から各地の様子をくまなくチェックする。


そして遂にその日がやってきた。


それは勇者イアを殺してから27日目の事だった。


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