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51/86

51 アンチ

勇者イアを殺して5日目の朝。


睡眠が必要無い俺は寝ずに行動し続けていた。


ダンとダークセージが出て行った後で俺はホロタを起動させた。


ドニシャ達から闇の教団チャンネルのクリエイター参加申請が来ている。


流石眷属達、もう魔王を倒したみたいだな。


3つ共に申請を許可して闇の教団チャンネルを表示した。


チャンネルの再生数とフォロワー数、そしてコメントの反応を毎日1日の最初にチェックしておく。


「おーっ増えてる」


闇の教団チャンネルのフォロワー数は505人。


動像の再生数は俺のプロモーション動像が3911回、マハルダのプロモーション動像が1308回だった。


投稿した瞬間の再生数は3回だったのに1日でこれだけ増えた。


良い成果なんじゃないのか。


闇の信徒だけでなくごく一部ではあるだろうが一般人にも視聴されてるということだ。


流石にこの短期間で3000人も信徒を入信させることは出来ないからな。


俺のプロモーション動像の方が再生されてるのはサムネのインパクトが違うからだと思う。


外見が闇だから。マハルダは爪が黒いけど黒茶色の肌をしたおじさんの見た目で普通だし。


フォロワー数が少ないのは一般人が怪しい組織のチャンネルをフォローしてるのが発覚するとまずいことになると考えてるからだと思う。


「コメントがもうあるな」


プロモーション動像を再生させると数件のコメントが寄せられていた。


『誰得なんだこの動像wwww投稿主頭大丈夫かwwwww』


『お前ら闇の魔王の手下だろ!冒険者ギルドに報告したから。震えてろクズ』


『家族を闇の魔王達に殺されました。絶対に許しません、どんな手を使ってでもあなた方を殺します』


『モンスターが人間の真似すんなホロタにお前等の居場所なんかねーよ!くたばれ害悪!!!』


『あーあ調子に乗ってんなコイツ等、まだオレ達には最強の冒険者キリ―ゲンが居るのに』


『キリ―ゲンにビビってホロタで自慰行為か?しょーもなwww』


まだまだコメントは寄せられていたが全て俺達に対する批判か誹謗中傷のコメントだった。


「アンチだらけじゃん」


人には趣向があるし好き嫌いもある。賛否あって当然だ。


だから否定的な意見を全て排除するということはしない。


そんなことしたら人類を大幅カットしてしまうしそんなに人間を殺したらAI勇者が転生してきた時に俺が諸悪の根源だと思われてしまうだろう。


だから放置してて良い。


レスバもしないしコメントの返信もしない。


否定的なコメントはな。


だが俺達に言葉で攻撃してくるアホは別だ。


俺達がどういう存在なのか分からせてやるよ。


居場所を特定して撮影しながら処刑してやる。


眷属達にグループ通話をしようと思ったが、闇の教団チャンネルに魔王討伐の動像がアップロードされていた。


折角アップしてくれたのだから何も見ずに命令だけ伝えるのは良く無い。


先に目を通しておくか。


「素晴らしい、分かってるなアイツ等」


ドニシャが北東のゴーレムの魔王を、カズヤが南東のトロールの古参魔王を、そしてクルクが南西の竜脈ダンジョンに君臨する四大魔王が1体の竜王エンビ―を殺していた。


強い魔王を殺してくれるほど宣伝になるからな。


しかしあまり遠い場所まで行って時間が掛かり過ぎるのも良く無い。


程よい魔王を倒してくれている。


クルクに至ってはダンジョンの途中で冒険者に遭遇し瞬殺していた。


人間を殺したことになるが、これは冒険者が先にクルクを攻撃したのだから正当防衛だ。


あの冒険者の高価そうな装備からしてギルドランクも高そうだから公開処刑が更なる宣伝になるはず。


俺は眷属達の働きに満足し3体とグループ通話を開始した。


「アップしてくれた動像は全て見たよ、魔王討伐ご苦労だったな。」


「闇の力の前では生き残りの魔王程度敵ではございません」


ドニシャの発言には強い気持ちが感じられた。


ホログラムで表示されるカズヤとクルクも拍子抜けだったと言わんばかりの楽勝ムードな表情をしていた。


「そんな俺達に対して言葉で攻撃してくる愚か者共が居る」


そう聞いた途端に眷属達が殺気立つ。


「死に値します」


「許さん」


「馬鹿な奴等だなー」


「闇の教団チャンネルに攻撃的なコメントを書き込んだ輩を配信しながら公開処刑しろ」


「必ず!」


ドニシャが強い口調で即答した。


「あと最強の冒険者キリ―ゲンというのがまだ生き残って人類の希望になってるらしいから配信で公開処刑してくれ」


「あれ、それってクルクが殺した奴だろ?」


カズヤに指摘されたがクルクは首をかしげている。


ドニシャも知っていたらしく説明してくれた。


「クルクが竜王エンビ―のダンジョンで遭遇した冒険者はキリ―ゲンに間違いございません、半モンスターに変身可能な人類は元モンスターの転生者キリ―ゲンだけです」


そういえばリザードマンみたいなのに変身してたっけな。


眷属達の魔王討伐動像は今アップしたばかりだから誹謗中傷のコメントはそれより前に書かれている。


人類希望の冒険者が公開処刑されたのを知ってアンチ共はどんな顔してるんだろうな。


「わかった、ではキリ―ゲンの事は忘れてアンチコメント共を殺してくれ。それと以前指示したインフルエンサーの闇堕ちも大事だからアンチ狩りはお前達の手下にやらせろ。手下分のホロタ調達が難しかったらコアルームまで取りに来い」


「畏まりました」


「わかった」


「なーんだ(しもべ)がやるのか」


カズヤだけ不満そうだったがその方が効率良いから仕方無い。


俺はグループ通話を終了した。


クルクは人探しが苦手だと思うが手下の獣人達の中には賢い種も居るから大丈夫だ。


俺はダンジョンコアを操作してDPを大量消費し闇の教団の物販用自作アイテムを一括購入した。


マハルダに連絡して取りに来るよう伝える。


「おお我が神よ、早々の手回し感謝致しますぞ!それだけの一品を用意したとあれば闇の教団に子羊達が殺到することでしょう」


「ああ物で釣るのも大事だからな。それじゃダークセージを頼む、転移の魔法を使えるらしいから1体コアルームに寄越してくれ」


ホロタの通話を切るとすぐにコアルームの地面に魔法陣が出現しダークセージが現れた。


本当に便利な魔法だ。


ダークセージが優秀過ぎる。


このダークセージはやや明るい灰色の肌に長いストレートの黒髪をしている。


ダンを連れて来た個体だな。


これでまだ名前を憶えて無いのも悪いよな。


跪くダークセージに聞いてみた。


「あー悪いが名前が合ってるか不安でな、前に聞いたことがあったと思うがもう一度教えてくれるか」


「ディスランと申します」


そうそう、そんな名前だったよな。


「ありがとうディスラン、早速で悪いがこのアイテムをこれから設立するであろう闇の教団支部に運んで信徒達に販売するよう指示してくれ」


「畏まりました」


「ところでさっき渡した頭飛剤は配り終えたのか?」


「はい、各支部へ均等に配布致しました」


「ということはもう既に闇の教団の支部が設立されてるんだな?」


「はい、元よりマハルダ様が所有しておりました拠点を支部と致しましたので時間は要しておりません」


それは早くて助かった。


まあコアルームに毎回連れて来る信徒の数は数百にもなっていたから信徒を匿う拠点はあって当然か。


ダークゴブリンのジェイズにも手伝って貰って魔法陣に荷物をまとめディスランと闇の教団の物販品が転移で瞬時に消えた。


「そうか支部が出来たのか…」


実際に人類と接触するのは俺のダンジョンに居る連中ではなく闇の教団の支部に所属する者達だ。


どんな対応してるかこっそり見るか。


俺はジェイズに鳥籠を持って来てもらい久しぶりに水色の鳥に憑依したのだった。

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