エピソード1 始まり
おれの名前はメルス
ここはムーラン大陸。
大陸の東側、東ゴードン共和国の更に最も東の街ワシンにやってきた。ここから船で数時間渡った島国ワイハがおれの生まれ故郷。そこからやってきたばかりだ。
「すごい!!人が多い!都会だ!」
目的はおれの故郷には一つしかなかったダンジョンがこの大陸には無数にあると聞く。
ダンジョンに潜れば無限の魔力が湧いてくるという『エターナルギフト』が手に入ることがある。
踏破できなくとも途中で手に入る、『リミットギフト』も少なからず手に入る。
だかもちろんダンジョンは魔物が沢山。
危険をかえりみずダンジョンに挑む彼らを『ディガー』と世間はいう。
ここワシンは海に面している街。
そして街のすぐ近くにはダンジョンがあり、ダンジョンに挑戦するディガーや漁師などで人は沢山いる。
メルスはさかだった赤髪にアーミージャケットにジーパン。そしてでっかいリュックサックを担ぐいでたちである。(トルネコを思い出すリュックだ)
「とりあえず集会所に行って、一緒に潜ってくれるクルーを探そう」
ディガー集会所に訪れる
「うわー!!すげぇ人」
集会所の中はディガーが沢山いる。
集会所はダンジョンで見つけたアイテムやギフトの買取所、パーティ募集の張り紙、食堂、武器や道具、食べ物の売買場、あらゆるものが揃っている。
「まぁとりあえず目的はパーティ集めだなー」
「ふーむ、どれどれ、、、」
「ヒーラー特化募集、持ち物運び専属契約もとむ、前衛タンク求む。などなど、、、うーんそうじゃないんだよなー」
そこである張り紙を発見する
「18歳ぐらいのディガー求む、おれも18歳だから一緒に潜ったら楽しそうだろ?興味ある奴は宿屋の『待人』に泊まってるキールを尋ねてくれ」
「!?なんだこいつ!.....おもしろそう!行ってみよう!!」
メルスは宿屋『待人』に向かう
「いらっしゃい」新聞を読んでいる店主
「すいません!!ここにキールっていう人はいますか??」
「あー。ちょっと待ってな。呼んできてやる。多分部屋にいるはずだ。」
「ありがとう!」
メルスは小さいロビーのソファーに座る。
しばらくすると、階段からおりてくる少年
金髪でロン毛、後ろで髪を結んでいる。
ちょっとお金持ちそうな格好である。
「やぁ。おれに用があるって?」
「集会所の張り紙をみたんだ!パーティの募集の、」
「あー。ふーむ」
じろじろとメルスをみる。
「お前年齢は?」
「18だ!」
「よし!合格!おれはキール。としは18だ。よろしく^_^」
(なんだこいつはー。大丈夫かー。なんか派手な格好だし、ダンジョンでやっていけるのかー)
不安げなメルス。
「ちょっと座って話さないか?」
「いいよ」
ソファーに座って話はじめる。
「おれはメルス。ワイハって言う島の出身。大陸のダンジョンに挑戦したくて今日ついたばっかりなんだけど。島のダンジョンなら潜ったことはある。」
「へーダンジョン経験者かー!いいね。ちなみにおれはダンジョン未経験。初心者ってやつ。数日前にここについてのんびりしながらお前みたいな奴を探してたんだ」
ニコニコしながら話すキール
「え?!ダンジョン未経験なの?まぁ見た目からしてらそんな感じ。(なんかふんわり系チャラチャライケメン男子だし)なんでディガーになろうと思ったんだ?」
「おもしろそうだから!!今まで結構大変な人生だったからさー。ある人にあってディガーって面白そう!!って思って、でもどうせやるなら近い年齢のやつらで楽しく、色んなところのダンジョンを冒険できたらいいなと思って。」
...
考えこむメルス
「なぁ!おれとワシンにあるダンジョンに行かないか?さっきお前が訪ねてくれた時こいつだ!!って思ったんだ!」
メルスがキールの目をみる
「うん。うん、行こう!おれも島には近い年の友達がいなくてさ、友達とパーティ組んでディガーをしたいって思ってた!集会所でおかしな張り紙みてさ、なんだこいつと思ったけど、なんかおもろしろそうなやつだなと思った!だからここにきた!行こう!組もうおれと!」
「友達って!、、、友達かー!おれも友達いなくてさ!決まりだな!!そんじゃよろしく!」
「ああ!よろしくな!」
固い握手をかわす2人
「じゃあとりあえずおれもここに宿泊しながら、ダンジョンの準備をしようか」
「え?今からいくんじゃないのか?」
「キール、、、。なんにも知らないんだな。」
少しブルーな顔になるメルス
笑いながら「ん?」と首をかしげるキール
さてさて、キールという仲間を加え、メルスの冒険が始まるのであった。