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インターネットと匿名掲示板という荒波

我が家にネット環境がととのったのはヤフーBBのADSLが地元にやってきたのとほぼ同時だった気がする、ブロードバンド時代に田舎の地元も活気づく・・・わけもなくあの当時もネット回線を自宅にひいてるのはそんなに多くなかったように思う。

自宅に回線を引く前は公民館の市民用PCでネットをしてたが当然エロサイトなんか見れないのでモヤモヤしたものを抱えていた。

親を説得して文明の利器を手に入れた私はツクモで買ってもらったemaschineというアメリカの会社の格安PCを手に入れていよいよネットの世界に足を踏み入れるのだった。


あの当時はFLASH全盛期でネット環境を手に入れる前は友人宅で眺めて随分楽しんだものだ・・・「オラえもん」「ゴノレゴ」「さいたマージャン」「ギャバソ」などなど

「おもしろFLASH倉庫」みたいなズバリな名前のサイトがよくあってそういうサイトから閲覧していた。

例によってオタクの先輩高野くんに見るべきサイトを色々聞いてポータルサイトを漁ったりもした

侍魂や探偵ファイルを当時よく見ていた気がする、特に探偵ファイルが好きで中学生らしく危ないネタが好きだった・・・髪の毛で人工醤油を作って食ってみるとかガラスの剣を作ってみるとかその手の動画だ

いまもYou Tubeで似たようなのがあるが中高生はああいうのが好きなのだ。

まだGoogleが浸透してなくてあの当時はブラウザトップをYahooにしているのが多かった私も先人に習って今もYahooがTOPにしてある、検索もYahooでしていたがあの当時は今よりサイトが少なくてあんまりマイナーな単語をいれるとひっかからなかった

そんな中で2ちゃんねるのスレッドがひっかかる事が多くてしたらばやふたばちゃんねるもあったが最初はそんな流れで2chに入り浸るようになった。

FLASHなんかにもアスキーアートのキャラやコピペが登場してその存在はよく知っていたが昔のオタクの敷居の高さというものを知っていたので実際あの輪に入るのを躊躇していた気がする。

半角二次元板を覗いていたが書き込みもしないでしばらくはただ眺めていた、書き込む勇気がなかったからだ。

その内「モテない男板」通称「喪男板」が出来始めて「どうせモテないから~しようぜ」みたいなスレがよく立っていてモテないといいつつ結構趣味を楽しんでる人がいていろんな趣味があるもんだと感心した

当時既に実況という文化が生まれておりアニメの実況なんかが盛んに行われていて眠い目を擦りながら一緒になって実況しつつアニメを楽しんでいたがある時誰かがふたばちゃんねるのリンクを貼った人がいて画像掲示板で盛り上がってるところがあるということを知って実況のために二足のわらじでふたばと2chを往復する日々と相成る。

ふたばに流れ着いてからはimg鯖を拠点にして侃々諤々のオタクトークに勤しんでいたがあの当時ネットラジオというものが流行っていて、自分でサーバーを立ててそれにリスナーがメディアプレーヤー等で接続して聞くというスタイルだ。

ケイオス、あんぱん、ほめお、ニート先生等色んな人が居たが中でも一番好きだったのが福島県在住のふくしま「」のラジオだった。

私より15くらい年上の人で友達の相方さんとよくラジオをしていてオタクトークがキレキレで落語から映画まで色んなカテゴリのエンタメに詳しく面白かった

新たなオタクの先輩は顔も知らない相手だがオタク人生でかなり影響を受けた内の一人である

楽しそうにコレが面白いコレが良かったと私が知らない分野についてあれこれ語ってくれるのでそれに引っ張られて私もアニメマンガ以外にも興味を持ち始めることができたので感謝しかない。


匿名掲示板というのはそういった愉快な人達もいるが邪悪な人もいて昔からオタク同士でバチバチとレスバをしたものだ、些細なことでの言い争いから真面目な人生哲学までジャンルを問わず語り合い罵りあった・・・

死ね、ボケ、カス、殺すぞなんてそんなものは挨拶代わりであの匿名掲示板の荒波に随分揉まれて鍛えられたのでそういう経験は無駄と言えば無駄だけども鍛えられたという事実はある。

ただ昔はあの当時のオタクの共通価値観みたいなのがまだ存在していて今ほど多様化してなかったのでみんな争ったりもするけど似た者同士だ

死語になってしまったがネチケットのようなものはどこにでもありふたばもそういう暗黙のルールがありそれを知らないやつは随分叩かれた、でもそれが当たり前で新参はそういうものを感じ取って敷居を越えていくのがオタクの矜持だと思っていたので自然とそれに従うことができた

新参に発言権はなく古参が偉い時代は今思えば道を極めんとするオタクにとっていい時代だったのかもしれない

古参を気取って話に入っていくために古いアニメや漫画の履修なども随分頑張ったと思う

そういう努力をするのもまたオタクならそのくらい知ってないとっていうオタクの矜持だと思っていた。


今も時々覗いたりするが匿名掲示板も随分と雰囲気が変わった気がする

あの楽しかった日々も今や昔・・・みんなどこに行ったのだろう

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