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苛立ちが渦巻く (IV)

お待たせ!長い間に投稿なしでごめん。先週は酷かった!!ゴーレムらから逃げれぬと思ってたや!まぁ、それは別の話だ。

~ 第一 ~ 苛立ちが渦巻く (IV) ~ 第一 ~



ボスの目は爛々と輝いていたが、ナダンの目は地獄の火ようだったのだ。

「触るな!それはダーのだ」

別のパンを男に向けながら少年は言った。

言う勇気がなかったが、エレミンは料理が下手過ぎるだ。

彼女手作りパンは殺すにしか適していなかった。

例えば、岩のように硬い弾丸や飲み込みにくい毒で・・・


「ダーはどこ?最近聞いたところでな、煙と灰じゃねか?」


「リリよ、燃やしてくれ!!」


エレミンが制止する前に、さらに何個も丸いパンを投げていた。

もがいているナダンが背後からエレミンの手でしっかりと押さえる。

ゴーレムさえ、決意が固まれば逃げられない。


「ほら」

ボスは剣の刃の長さを指でなぞり、刃に刻まれた刻印を手触りがした。どの言語で書かれた言葉も理解できないナダンは、文字の意味がさっぱり解らなかった。

「簡単に言ってやろう。

日没十二目鐘までに金を返せないと、その素晴らしい刃は俺の物に・・・」

嫌な男が振り返り、十代若者らに歩み寄った。

エレミンからナダンを引き剥がし、蹴ろうとすると少年を床に投げつけた。

そうするとボスはエレミンの顎を掴み、頭を彼に振り向けて捻った。

「それとも・・・代わりにお前を・・・な、ラブ。

言ってる事が解るよね?」


エレミンのその顔を知っていたし、ナダンも同意した。

あの不気味な野郎が自分をこんなに近くにつかまっていたら、彼も一年間はずっと風呂に入りたいだろう。


男はやりと笑い帽子を上げた。


ナダンはハルジャルがこのみたいな振る舞いをする事には慣れていたが、丸耳奴のが同族にそれをするのは・・・?


最低のクズだ!


ナダンはさらに丸パンを見つけた。


エレミンを手放した後、ボスは家から後退したが、トコーの少女に別れの警告を残して去る。

「バカな事をしようと思うなよ。

事故に遭いたくないだろう?

あの若者はまだお前のエプロンの紐を必要としているんだ。

それと、ラブ?逃げようとする者を見つける方法があるんだよ。

十二目鐘まで。 忘れるなよ」


丸パンでナダンは男の頭から帽子を叩き落とした。

嫌な野郎がそのばかばかしい帽子を取り戻そうとする時、さらに投げる・・・ボスが罵るほどに。

帽子を地面に踏みつけて立ち去った。


少年はコートと帽子を掴み、あばら家から飛び出した。


「ナダン!何処へ行くの?」


「外に出るんだ 」


「ナダン!」


エレミンの二度目の叫びに答えなかった。

帽子を耳にかけ、アウトウォールの建物の間に消えて行く。

次回は「???(I)」

お楽しみに

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