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目先の欲にかられて、スーパーハードで転生した。後悔は(ちょっとしか)してない。  作者: 山親爺大将


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コボルトよ!私は帰ってきた!

マイペースに頑張ります

まずは敵情視察って感じなんだけど…

実際問題、植物で偵察って全くピンと来ないんだけど、どうするぅ?

「はい先生!偵察方法が全く思いつきません!」

「考えること放棄したらそこで終わりじゃぞい」

「ガジュマル先生、偵察方法が、知りたいです」

「仕方がないのう、おぬしが今出来るのは植物擬態と植物憑依くらいじゃろう」

魔法名を言われると、自分の頭の中でそれがどんな魔法か浮かんでくる。

何度か死ぬほど痛い目にあったけど、アレの効果はちゃんとあるらしい。

まぁ、そうじゃなくても、魔法名でどんなものかはわかるけどね。

植物擬態はまんま植物に擬態する事。

しかし、ちょっとした疑問が浮かぶんだけど。

「いきなり集落の中に見た事ない植物あったらバレない?」

「割とバレんぞ、動いたら流石にバレるじゃろうけどな」

「ちなみにバレたら?」

「奴らに腹の中じゃろうな」

リスクでけぇーーーー。

植物憑依は植物に自分を憑依させる魔法。

範囲は見えている植物で、その間肉体の方は無防備になる。

「植物憑依使ってみたいんだけど、その間身体の方守ってもらえる?」

「それくらい容易いことじゃ、安心して行ってこい」

「ありがとう、そんじゃ行ってくる」

とりあえず、目に見える範囲でコボルトの集落側に1番近い木に向かって植物憑依を使う。

視界がパッと変わった。

まず大きな違いとして色がない。

白のバックに風景を線画で描いて、そのまま着色していない下書きのような見え方に変わる。

白黒画像よりも濃淡ははっきり分からないが、ある程度色が濃いと思われるものは濃い色に見える。

-そこから見える植物にさらに憑依できるぞい-

おおぅ!いきなり耳元?そう認識できる所から声が聞こえてきた。

会話出来るのこれ?

-ワシか紋章で繋がっておる者同士ならこの状態でも会話可能じゃぞい、むしろ距離も関係なくなるくらいじゃ-

へぇ、なんか便利な使い道ありそう。

とりあえず、集落に向かって2度ほど憑依する。

うーんイマイチ植物の位置が悪かった。

奥まで見えない。

もう少し別の角度の良い植物に憑依し直す。

あれ?なんか一気にゴッソリ魔力持っていかれたぞ?

まぁ、これくらいならもう一回くらい大丈夫か。

集落の入り口付近にある木にもう一度憑依して集落をじっくり偵察する事としよう。

憑依した瞬間、世界が暗転した。

「ん!?何だ何が起きた?」

気がついたら元の場所に戻っていた。

「魔力切れじゃな、ワシの魔力を分けてやったからもう平気じゃろ?」

「魔力って分けてもらえるもんなの?」

「紋章の力じゃな」

「紋章すげぇ」

「わしは上位者じゃから、逆に無理矢理おぬしの魔力吸い取る事も出来るぞ」

「それ絶対逆らえないやつじゃん!」

「当たり前じゃ、眷属なんじゃから逆らうとか考えるでない」

「え?もしかして今も魔力吸い出して俺を気絶させた?」

「そんな意味のない事するか!単純に憑依の使いすぎじゃ」

どうやら、憑依は植物から植物に憑依し直すと倍々で魔力がかかるらしい、しかも元いた所からの距離によってさらにかかる魔力が増えるらしい。

今回ので言えば、木に憑依(1)、2度憑依1度目(2)2度目+距離補正1(6)、憑依し直す+距離補正1(14)、集落の木+距離補正2(32)って感じでMPたりなくて気絶、ここに戻るってなったみたいだ。

「先に言えよ!」

「何事も経験じゃ」

絶対面白がってただろうこのジジイ…。

「可能な限り近づいてから、もう一度やるから、身体の方任せてよい?」

「うむうむ、こちらは任せて安心して行ってこい」

うむうむじゃねぇよ、いつかギャフンと言わせてやるぞ。

改めて近づいてから植物憑依、そこから集落の入り口を少し入った所にある木に憑依する。

やっと、集落の中に入り込めた。

ざっと眺めてみる。

まず目についたのは、滝があった。

滝といってもパッと見、大きな銭湯なんかにある打たせ湯くらいの小さな物だが、水源が安定してあるのはここの強みなんだろうなってのはわかる。

その滝が沢になって流れており、そこに人工的に支流を作って集落の中にサイズ的にちょっと大きめの風呂くらいの大きさで、30cmくらいの浅いため池のような物を作ってある。

イメージでは温泉地にある足湯っぽい。

排水は考えていないようで、周りの地面はジメジメしているが、そもそもの入ってくる水の量がそれほどないので溢れているって程でもない。

その奥にサバイバル番組で出てくるような、木と草で作ったテントですって紹介されそうな簡易テントがある。

アレがコボルトの家なんだというのは予測はついた。

住処の数が軽く50を超えている。

200とか300居ると言われてもピンと来なかったが、こうやって見ると思ってたよりも多く感じる。

これを突っ切って向こう側に出るというのがいかに難しいと事か現実を叩きつけられた感じだ。

とにかく、コボルトの行動パターンを把握するため可能な限り観察する。

2日ほど経った。

以前は食料確保に時間を費やしていたが、今は品種改良の魔法で近くの植物を簡単に美味しい食料に変えられる。

効能強化より魔力はかかるが、美味しいは正義である。

これにより魔力を食料に変換し体力の回復が出来るようになった。

魔力は寝れば回復できるし、いざとなればジジイからもらえる。

食料確保の時間も短縮できるのでより長時間偵察ができる。

そうしてコボルトの行動パターンを観察していく。

突破する方法は思いついた。

しかし気が乗らない。

有り体に言えば、卑怯な手段なのである。

今更そんな事言ってられないし、他の方法があるわけでもない。

分かっているのだけど、なかなか踏ん切りがつかない。

俺は正義の味方でも何でもないし、こんな所で死にたくない。

話で解決する相手でもないのだし…。

「悩むだけむだだ!よし!やるぞ!」

声に出して自分に喝を入れる。

作戦開始である。

某ケーキみたいな名前の人の名ゼリフ

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