救済のレクイエム
リビングデッドには持っている武器で特徴があった。
俺が相手にするグレイブ持ちは、高性能な魔法防御で物理での戦闘を強要し、その怪力で長い武器をすごい威力で振り回してくる。
そのため懐に入っての接近戦は不可能に近く、魔法による遠距離も難しい。
ま、俺は物理で遠距離しちゃうから関係無いけどねー。
三節棍は俺の魔力で相手のグレイブ以上にリーチを長く出来るし、向こうが受け流そうとしても、折れ曲がってどこかしこに当たる。
攻撃のタイプも打撃型だから、斬撃に耐性ありそうな鎧でもガンガンダメージ入る。
早々に相手を倒してしまえばそこからは早い、俺が死角から奇襲して相手の動きを止めてそのまま2人がかりでフルボッコ。
次は3人がかり、その次は4人がかりと、どんどん有利な戦いになるのであっという間に周りは掃討された。
メインのボスはユルゲンが本領発揮してた。
ハルバードで一撃叩き込み、それを受けさせて、相手の動きが止まっている間にナックルに換装して接近戦になったかと思うと、ダガー、ショートソード、メイス、アックス、グレートソードと次々武器を変えていく。
トドメはバカでかいウォーハンマーで武器ごと叩き潰して終了だ。
1対1最強ジョブってのも納得の強さだった。
武器を変えるごとに強くなっていくんだから、最後の武器が相手が不利なものになるように順番を組み立てるのと、必ず1回は相手自身か装備品に当てないと効果がつながらないっていう条件はあるけど、最後まで決まれば非常識な攻撃がその後ずっと続く。
出来るだけ仲良くしようと、心に誓った。
ダンジョンを更に降りると、相手はゾンビに変わった。
ただ、普通のゾンビじゃない。
人型や、獣型など色々いるんだけど、頭が2つあったり、手足が4本づつだったり。
「パッチワークゾンビですね。
結合っていう特殊スキル持っていて、確実に破壊しないと結合して復活してきます」
アリシアぺディアからの情報だ。
うん、本は出さなくても良いよ、大丈夫。
嫌われたくないから、心の中でしか言わないけどね。
パッチワークゾンビも最初は単体で出てくるからどうって事なかったんだけど、こいつの厄介さは複数出てきてから思い知らされた。
結合ってスキルの意味を嫌ってほど理解させられた。
結合は自分だけでも復活できるけど、他の個体同士で残っていても結合して新たに復活してくる。
ボス前の49階では9体も出てくるから、しつこい事この上ない。
小規模だけど炎魂華も使いながら50階まで降りてきた。
今までの傾向で考えたら、ほぼほぼパッチワークゾンビのデカいやつだよね。
部分的に外れても結合して復活するパターン。
うーん、流石にこれは炎魂華だけじゃ倒せないかもしれない。
作戦ターイム。
「ユルゲンのスキルでゴリ押し出来ないの?」
「あーおそらく無理だな、普通のパッチワークの時に身体が分解されるとスキルが止まるから、一緒だと思うぞ」
「お前の花でなんとかならないのか?」
ガヴェインが聞いてくる。
「ボススケルトンの時でもかなりデカいの必要だったから、階層深い分要求されるの出すだけMP間に合うか自信ない」
正直に話しておく。
強がってもしょうがない。
「うーん、はっきりしないんですけど、結合ってなんか法則っぽいのある気がするんですよね。
それが何かはっきりしないんですが…」
「よし!ちょっとパッチワーク狩って観察しよう」
アリシアの意見を検証しなきゃ。
「軽いなお前、それで何もわからなかったどうするんだ?」
ガヴェインが悪い顔してそう聞いてくる。
顔は通常営業だった。
「え、現状維持で特に悪くならないから問題ないんじゃない?」
という事で、実証実験行ってみよう!
俺はお兄さん支持派です。




