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目先の欲にかられて、スーパーハードで転生した。後悔は(ちょっとしか)してない。  作者: 山親爺大将


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求めよ、されば与えん事もない事もないかもしれん

ダンジョンへと向かう馬車の中、俺は説教をされていた。

「お前、ギルドマスターってどう言う立場かわかっているのか?

領主でさえ干渉不可の冒険者ギルドはな、1つの国家と同格なんだぞ!それのマスターは王と考えても良いんだぞ!

それをあんな無礼な態度で…」

ガヴェインがガチギレしてる。

元が犯罪者みたいな顔してるから、怒ると怖さ倍増だな。


「いや、でもね…」


「でもねじゃない!向こうが寛大だったから良かったものの…」


「おっさ…ガヴェイン、聞いて!聞いて!今回のは完全に向こうの作戦なんだって!あんな態度したのもそれを確かめるためなんだって!」

半分は本当、残り半分は?…聞くなよ。


「どう言う事だ?」


「待って、当事者呼び出すから、ちょうど良いから洗いざらいしゃべってもらおう」


「ティー!」


「「「「はいはーい」」」」


「うぉぉぉおう!」

呼んだら、エレオラとメイシアとアリシアからも出てきた!

思わず叫んじゃったよ。


「ティッカだよ!」

「ティッキだよ!」

「ティックだよ!」

「ティッケだよ!」

「「「「ティーって呼んでね!」」」」

うわぁ、ジジイらしいやる気の欠片もない名前のつけ方だよ。

ん?なジジイは50音を知っている?

あのジジイどこまでしてるんだ?


…ま、いっか、考えてもしょうがない事は考えない。


「ジジイ呼び出してくれ」


「「「「わかったよ!」」」」

ティー達が円陣を組むように空中に位置取ると中央に何やら立体映像みたいなものが浮かんできた。

4体が力合わせるとこんな事出来るんだ!

すげぇな。


「なんじゃ、わしは忙しいと言うておろうが」


「うっせーわ、ジジイどこまで企んだ?」


「人聞きの悪い事を言うな、ワシは予想をあの赤毛に話しただけじゃ」


「じゃあ、言い方変える!知ってる事洗いざらい喋りやがれこんちくしょう!」


 「おぬしがダンジョン攻略している時には既に北の辺境伯は領主交代を計画しておったの。

おぬしが闘技場に送られたのは、余計な戦力を排除するのが目的じゃったの」


「随分、評価高いんだな」

ガヴェインが感想を口にする。


「1番計算できない戦力だからのう、オークエンペラーのおかげで抹殺できたと思った嬢ちゃん達は生き残る。

罠に嵌めたはずだったゴブリンキングは打ち取られる。

その上でダンジョンまで見つけてくる。

それらが全てこの坊主を中心におきておる。

警戒してもおかしくはなかろう」


「なんで、ギルドマスターは領主助けるんだ?

冒険者ギルド的には誰が領主でも良いんじゃないの?

っていうか、お互いそういうのには不干渉なんじゃないの?」

俺は1番不思議に思っていた事を質問した。


「北の辺境伯はの、今のままじゃいずれ西側に征服されると思っておるのじゃよ。

東側の団結力は低い、ゼキュローとナルニマートの2カ国の負担が大きいのじゃ。

それを解消するには東側を統一せんとならないと思っておる。

そして、どこの国にでもある冒険者ギルドは他人の国の情報を売って歩く犯罪者集団というのが、辺境伯の認識じゃの。

統一の為にはスパイ組織は早々に排除したいと考えておる。

この大陸の中でもナルニマートはちょっと特殊での、周辺は既存のダンジョンの数も新規に生まれるダンジョンの数も他に比べて圧倒的に多いのじゃ。

西側がダンジョンコアの乱獲で枯渇してきてる冒険者ギルドにとってナルニマートの活動拠点が無くなるのは死活問題じゃの」


「そりゃあ対立するね。

でもさ、俺が闘技場にいた時にダンジョンに俺が行ってもしょうがないみたいな事言ってたじゃん」


「そうじゃよ、おぬしが行った所で早急に脱出出来る事は絶対ないの」


「じゃあ、なんで俺なの?

どう考えてもさ、闘技場で鍛えるかのように魔物出てきて、このタイミングで闘技場から抜け出せて、間髪入れずにダンジョン行ってくれとか、計画的な犯行でしょ」


「わしはせっかく眷属になった嬢ちゃんの安全を確保したかっただけじゃ、便利に動くやつも手駒におったしのぉ」

やめろ!こっち見てニヤニヤするな!


「じゃあ、なんでこうなった?」


「赤髪の準備不足じゃの、探索の人間を確保する前に対策されてしもうた。

あやつにも言い分はあるようだが、まぁ、失策よのう」


「俺らって尻拭い?」


「そうじゃよ、あやつは手配したけど間に合わなかったみたいな事言っておったが、手配する以前に全部抑えられておって早々に諦めておぬしに行かせるつもりだったようじゃのぉ」


「そういう事は早く言ってよ」


「おぬしが依頼受けた後の会話で分かった事じゃ、その前に教えようがあるまい」

ふぉっふぉっふぉ笑いしてるんじゃねぇよ


「ジジイはダンジョンでフォローしてくれるんだよな?」


「うーむ、難しいのぉ、あのダンジョンは植物が生えておらんのじゃ」


「肝心な時にいっつもこれだもんなぁ」


「ダンジョンの中では手助けできんが、辺境伯の救出部隊の情報なら少しあるぞい」


「お!それは知りたい!」


「最初の構成人数は20名で死んだら分かる魔道具持ってるやつがおるの、死んだら次の部隊を投入するつもりじゃの。

最初から精鋭を投入するつもりはないようじゃが、わしに言わせれば愚策じゃのぉ。

あやつには人を動かすセンスがない」


「20人かぁ…ジジイ、ひとつだけ魔法教えてくれないか?」

ダンジョンまではまだもう少しかかる。

俺が魔法を覚えるには充分な時間だ。

世界で1番発行部数の多いやつにあったような文章です。

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