真実は1つ!とは限らない(大人の意見)
2人で戦うようになって2週間が経った。
なんか粛然としないけど、やっぱりこれだけ一緒に戦っていると連携もだんだん上手くなってくる。
しかも、毎日たっぷり魔素吸ってるから、能力の上がりっぷりがヤバい。
みるみる強くなっていくんだけど。
しかし、やっぱりおかしい。
2人で戦うように決まったのはあの日の午後からだ。
わずか半日であの魔物を2体用意したことになる。
最初から居たのを使った可能性もあるけど、あれ以降もきっちり2体づつ出てくる。
俺はある可能性を考えた。
今日も1日が終わって自分の部屋に戻る。
最近はクレーマが仲介役になり、ギーザに逆らえない数人以外は襲って来なくなった。
回復薬の消費と回復師の負担がとんでもない事になってたらしく、上からの圧力も和らいできたのもちょうど良いタイミングだったらしい。
襲ってくる人数が減った分、たっぷり相手にしてやれるので、今でも来るやつはこれでもかってくらい折ってやる。
あと、対人戦も最近は俺がクレーマを指定する以外は無くなった。
魔素吸ったせいか更に最近は強くなったので、完全な弱いものイジメみたくなってたから、流石に意味が無いと気づいたらしい。
随分平和になったもんだ。
部屋に入り、1人きりになったのでティーを呼び出す。
「ティー、ジジイと繋げけるか?」
「出来るよ!」
「呼んでくれ」
「なんじゃ?どうした?」
「『どうした?』じゃ、ねぇよ!お前なんかやってるだろう?」
「何の事じゃ?」
「とぼけてんじゃねぇよ、闘技場の魔物、あれお前作ってるだろ」
「おお、やっと気づいたか、おぬしは鈍いのお」
「何やってるの?」
「びじねすじゃ!」
「ビジネス?」
「考えてみい、魔物の捕獲は何処がしてる?」
「ん?そりゃあやっぱり冒険者ギルド…あ、ジジイこの間の取り引きってそれか!」
「一部じゃな、奴が望んでいたのはダンジョンの資源化じゃ、じゃがダンジョンの管理は魔物しか出来ん。
奴はダンジョンコアに干渉してどうにかしようとしておったが上手くいっておらんかった。
なのでワシがやってやる代わりに、魔素の提供をしてもらう。
うぃんうぃんの関係じゃの」
「ちょいちょい使い慣れない言葉使ってきて、イラッとするんだけど」
「知るか、しかしお前さんも助かるじゃろ、お前さんだと勝てる絶妙な所狙っておるからの!」
「え、あー、うん、それはありがとう」
「お主が魔素を吸収すれば、ワシにも入ってくるからの」
「なんか上手い事やられてる感じだけど実際どうやってるの?」
「魔物を生きたまま連れてきてダンジョン内で殺すのが1番いいんじゃが、なかなか難しいからのドロップ品を持ってきてもらって取り込んでおる」
「あーギルドが買い取って、ダンジョンに持って行くのか」
「そうじゃ、それをワシがダンジョンに取り込ませて魔物を生成するのじゃな」
「なるほどねえ」
「あ、そうそう、これはギルドの超級秘匿事項じゃんから、お前さんでも誰かにバラせば消されるぞ」
「え!そうなの?」
「当たり前じゃ、魔物と取り引きしているとか、ばれたら色々大問題になるぞ」
「世の中で信じられている真実と、本当の真実は違うんだね」
「ま、そういう事じゃな、これからも魔物は供給してやるから1年間頑張るのじゃぞ」
「おう、ありがとう!とりあえずは次にランキング戦とその次のランキング戦で10位以内に入る事目標に頑張るわ」
「うむ、何かあったら連絡よこせば良い、出来る事なら協力してやろう」
「なんだ?随分優しいじゃねぇか」
「貴重な魔素供給源じゃからの」
久しぶりにフォッフォッフォ笑い見た気がするわ。
ジジイのおかげで謎は全て解けた。
その後、特に何もなくランキング戦の日になった。
びっくりなのはクレーマが、とんでもなく強くなった。
毎日魔物と戦って、俺と模擬戦してるせいか、最近は骨を折るのも一苦労だ。
なんか、弱くてボロボロにされてた奴がだんだん強くなるってのが共感受けて、最近人気らしい。
毎日負けてるのに人気出るとか、何処の馬だよ。
さてと、俺の最初の相手は、あ!ギーザの一派のやついる。
ちょうどいいや、下に落ちてもらいましょ
探偵の決めゼリフのパロディ




