まるまると肉付いたその顔面にバツ
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数日後、俺の所に苦虫を噛み潰したような顔でガヴェインがやって来た。
「お前の卓越した戦闘能力を是非万人に知らしめるため、闘技場への移動が決まった」
「は?」
「言い換えよう、お前がバカ息子をボコボコにしたんで、見せしめに闘技場で晒し者にしようと北辺境伯が動いた」
「うわぁ」
勝手に決闘させといて、そりゃないだろう。
「だがな、奴隷から抜け出すチャンスでもある」
「どういう事?」
「闘技場で1年間戦い抜いた者には、奴隷を解放する試練を受ける事が出来る」
「どんな試練なの?」
「その時々によるが、魔物5体と戦ったり、対人戦で10人抜きとか、今までだとそんな感じだな」
「なるほどねぇ、頑張って1年生き残ればかぁ…残れるかなあ」
「妖魔の森を生き抜いたお前なら大丈夫だ!」
「そうかな」
「ただ1つだけ懸念があって…」
「何?」
「その闘技場の管理は主に北辺境伯の息がかかった奴がやってるって事だな」
「最悪じゃんか!」
「いや、地味な嫌がらせは出来るだろうが、そんなにあからさまな事は出来ないと思うんだが」
やっぱりスーパーハードなんか選ぶんじゃなかったな。
「ん、分かった、どうせそれって決定事項なんでしょ」
「まぁな、嫌だと言っても連れていかれる」
「アリシアやエレオラ達と別れの挨拶させてもらえるかい?」
「悪いが、この時点からここの住人達との接触禁止になってる、迎えの馬車が来るまで地下で監禁だな」
「まるで罪人じゃん」
「そうだな、罪人扱いだな」
「これって俺が復讐心燃やしても良い内容だよね?」
「力をつけろ!それも個人じゃない組織としての力だ!ムカつくアイツをぶん殴るにはぶん殴れるだけの立場が必要だ」
「その為にも奴隷って身分じゃダメなんだな」
「そういう事だな、具体的には一般人になって冒険者でランク上げてクラン立てろ、おそらくそれが1番可能性が高い」
「分かった、バカ息子ぶん殴る事をモチベに頑張るわ」
アイツの顔面にバツ印の入れ墨してやる!
しばらくすると、俺は馬車に乗せられて闘技場に移送された。
ルールは簡単、魔物か対人で勝てば良い。
装備は自前でもここの貸し出しでも好きに使える。
魔法も自由。
3日に1回、戦闘すれば後は鍛錬でも休暇でも好きに出来る。
ただし、月に1回のランキング戦だけは強制参加。
後、指名戦ってのがあって、それは出ないとランキングが下がるらしい。
指名は対人で相手がするか、対魔物で運営からされるか。
対人は殺す必要はないけど、死んじゃったら仕方がないって感じ。
そん感じで説明受けた後、食堂兼休憩室みたいな広間に連れていかれた。
「ゴーバン、面倒見てやれ」
看守みたいな人がそう言うと出ていった。
代わりに大柄な身体中傷だらけで上半身裸の男が近づいてきた。
「先に言っておく、俺らはここの管理者からお前を徹底的にいじめ抜けと言われている。
俺たち奴隷は逆らう事は出来ねぇ、悪いが色々痛い目見てもらうが諦めてくれ」
こういう事わざわざ言うあたり、この人良い人なんじゃなかろうか?
「しょうがないですよね、なんとか頑張って耐えます」
「死にたくなったらいつでも言ってくれ、方法はいくらでもある」
「はは、そうならない様に頑張ります」
歌詞




