お前を信じていない俺を信じろ
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バカ息子がずっと怒鳴ってる。
ずっと何いってるかわからない。
聞き取れるのがオンドロくらいかな、この人はオンドロ星のオンドロ星人でオンドロ語を喋っているのかな?
「分かったかぁぁぁ!」
あ、終わったみたいだ。
「え?あ?ん?」
「貴様!何だその態度はぁぁ!」
そう言われてもなぁ。
「いや、ねぇ…」
「貴様聞いてなかったのかぁぁぁ!」
「聞いてはいたけど、何言ってるのか分からないし」
「な、な、何だとぉぉ!」
「あ、言いたい事は分かりますよ。
どうせダンジョンの話でしょ」
「分かってて、その態度は何だぁ!」
「でも、そっちが帰った後に見つかったんだし、しょうがないかなぁ」
嘘は言ってない。
「なんだとぉ!おんどりゃぁ!」
また始まったよ、何言ってるのかほんと分からん!
「あ、はい」
「いいか!1週間後だぞ!分かったな!」
あれ、適当に返事したら何かが決まった気がする?
なんだろう?
そのうち分かるかな?
翌日、冒険者ギルドに向かった。
今回のダンジョンでの事が特殊すぎて本部からギルドマスターが来るそうだ。
それで改めて協議するらしい。
うーん、勝手にダンジョンマスターをジジイにしたのまずかったかな?
ギルドに着くとすぐに2階の応接間みたいな所に通された。
今回は俺、アリシア、エレオラ、メイシアの4人で、三元豚はめんどくさいとか何とか言って来なかった。
「待たせたな、ギルドマスターのクライブだ、よろしくな」
そう言って入って来たのは、めっちゃイケメンの男だった。
高身長で引き締まった身体、赤髪を後ろで束ねており、顔浅黒くて精悍な顔立ち。
来ている服もズボンは黒の革製で上着はちょっとフリルっぽいのがついたワイシャツ。
イケメンの海賊って感じだ
「ん?俺が若く見えてギルドマスターっぽくないか?
エルフの血が少しだけ入ってるから、歳より若く見えるだけで今年で50だ」
なんて言うか、物語の主人公側の人間って感じだな。
「それより疑問なんだけど、本部って近いの?」
「いや、遠いな」
「どうやってここまで来たの?」
「おっと、それは秘密だ」
ウィンクをして指でチッチッチってやりおる。
いちいち絵になるな!
くっそ、羨ましくなんかないもん!
「で、どこまで聞いてて、俺たちは何を話せば良いの?」
「ひと通り聞いてるから細かいのは良いんだが、気になるのは2つだな。
1つはそっちのテイマーがジョブの登録した時にテイムモンスターの中に不明って出たのがあるのと、ダンジョンマスターの件だな」
「あぁ、ジジイとリンカの件だな。
アリシア、リンカ出せる?」
「ちょっと待って、うーん、何もしないで出すだけなら問題無さそうよ。
ただその間は回復出来ないから、早めに戻してね」
「分かったリンカを人型で出してくれる」
「うん」
「あああ!ちょっと待った!リンカ服着てないよな?」
「ん、大丈夫よ、ちゃんと用意してあるから」
さすがアリシア、略してさすアリ。
「リンカ、出て来て」
アリシアがそう言ってリンカを召喚する。
「パァァァァパァァァァ」
「グハァァァ!」
リンカが全力で突進して来た。
見た目は子供、中身は厄災級、マジで命の危険感じるぞ。
それで突進して来て俺にすがってスリスリしてるリンカを怒る事は出来ない。
「リンカ、もう少し手加減してね、じゃないとパパ死んじゃうから」
「コレは…なんだ?」
ギルドマスターが若干引きつってる。
「あ、紹介します。
フェニックスのリンカです。
卵拾ったら、孵っちゃってパパって懐かれてます」
「そうか、フェニックス…フェニックスだとぉ!
ちょっ、ちょっと待て!
ニーナ!ニーナ!至急こっちに来い!」
応接間のドアを開けていきなり大声で誰かを呼び出した。
少し待ってると、バーンと応接間のドアが開いた。
「な、何かありましたか!」
だいぶ急いできたんだろうな、肩で息してるよ。
「1番小さいやつで良い、コアもってきてくれ!大至急だ!」
「はい!」
しばらく待ってると、コア?なんか小さめのサッカーかなんかの優勝トロフィーみたいな物を持って来た。
上に丸くて赤い球が付いていて、それを土台で支えてる感じだ。
「よし、それの空間管理機能使ってここの空間を閉鎖するぞ」
「はい!」
え?なんか物騒なこと言ってない?
「よし、ここの空間は閉鎖された、外部から誰もここの事はわからなくなった。
何話しても外には漏れないから、安心してくれ」
「あ、挨拶遅れました東部地域統轄しておりますニーナです」
「あ、どうも」
「よし!話を戻そう、その子がフェニックスなのか?」
ギルマスの顔がグイって近づいて来た。
近い近い!
「は、はい、俺はよく分からないけどそうらしいです」
相変わらず俺にしがみついてスリスリしてるリンカの頭を撫ぜながら、そう答える。
「人の言葉話せる、火に包まれた鳥なんてフェニックス以外居ないにゃ」
メイシアが横から口を挟んできた。
「鳥?鳥なのか?」
「本来の姿は鳥らしいですね」
俺もどっちが本来か、あんまり良く分かってない。
「見せて貰っても良いか?」
「うーん、リンカどうする?」
「パパが良いなら良いよ!」
「そっか、じゃあ、それ見せてあげて戻ろっか」
「えーもう戻るのー」
「早く元気になってほしいからね」
「しょうがないなぁ、分かったー」
そう言うとリンカは火の鳥形態に戻り、そのままひと声鳴くとアリシアの中に戻っていった。
「完全に支配下に置いているのか?」
ギルマスがアリシアの方に向いてそう聞いてきた。
「無理ですね、コレほどの相手を完全に支配下に置けるほどの技量ある人なんてこの世に存在しないんじゃないですか?」
「じゃあ、暴走もあり得るのか?」
「可能性はあります。
そうならない為にも彼女と仲良くやっていくのが最善だと思います」
え!そうなの?
ただのよく懐いた幼女魔物ってわけじゃないんだ。
「暴走は抑えられるのか?」
「私たちを信じてもらうしかないです」
「うーん、下手にこちらが干渉する方が危険だろうしなぁ…よし!見なかったことにしよう!」
「え!」
ニーナさんがすんごい形相でギルマス見てる。
「フェニックスなんで知らない!見てない!聞いてない!いいな!全員そう言う事で」
ギルマスがいい笑顔でそう言い切った。
あ、それでいいんだ。
「はい!」
俺もいい笑顔で返事することにした。
有名アニメのアニキのセリフのパロディ




